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2020-01

東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 第十一期生修了制作展

11ネオ GEIDAI ANIMATION

会期 2月9日(日) – 11日(火・祝) 入場無料
会場 横浜情報文化センター6階 情文ホール

今年の修了展タイトルは「ネオ」!節目を乗り越え新たに11年目を迎えた私たちは、アニメーション専攻の伝統を受け継ぎつつより新しいものを作り出していくことを目指し、さらに活動を続けていきます。とホームの言葉にあります。

就職先に東映アニメーションとありますが、昨年の東映動画の座談での小田部さんの話にありましたように、美大生を受け入れる企業はそう多くあません。大企業の広告宣伝課とか広告代理店にデザイン事務所、建築事務所や映画、テレビ、劇団の美術部等など中々大変です。

チラシ- 1

自書『赤色エレジー』で、勤めて油絵の個展を開いているが中々大変と、先輩が一郎と話しながら歩いているコマがあり、その頭上を米軍の飛行機が爆音と共に飛んでゆくコマがあります。

美術を専攻している皆さん、初心、忘れるべからずですが、ゴッホのように、画商として有能な人が画家に転向したりと、それはそれで面白いです。

『東海道中膝栗毛 ~赤坂並木から卵塔場まで~』 『本朝廿四孝 奥庭狐火の段』

期間 日時:2020年2月6日[木]~11日[火]

会場 ザムザ阿佐谷

 

江戸期に空前の大ヒットとなった十返舎一九のベストセラー『東海道中膝栗毛』です。

こんな面白い話を考える人はきっとお面白い人に違いないと一九さんに逢ったが、面白い会話も無くつまらない人であったと、江戸時代の本に書いてあると言う。

そんなものだが、感動すると理想化して作者を空想してしまうのが読者の常だ。

ヒットすれば版元は、次の作品を催促するのが普通だが、『中山道中膝栗毛』などという本は見当たらない。
テレビで旅物の企画は多いし、お笑い芸人も旅行物に出演しているが、古典として残るものはどんな番組だろうか。

チラシ- 1

もう一つの出し物『本朝』は、戦国時代の武田・上杉家の争いを下敷きにした人形浄瑠璃です。

お家騒動は多いですが、現代でも企業内部の派閥争いを描いた作品は多くあります。地縁、血縁に学閥が絡んでの争いは世界的であり、無くならないのでしょうか・・・。

ネットでもそんな深読みコメントが、流行っているそうですね。

孫三郎さんと対談した折、新宿厚生年金会館で開かれたザルツブルグ糸操り人形劇団公演が話題になり、私も小学生の頃、同じ公演を母に連れられ見に行った話をしました。あの公演を将来、出会う子供の二人が見ていたなんて感激でした。

それからうん十年、ベルリンからアウトバーンに乗りザルツブルグに入りましたが、何とその日は人形劇団の休みの日で、人形劇を見る事が出来ず悔しい思いをしました。

 

詳しくは結城座ホームまて゛・・・。

『女性たちの戦争』

会期 1月7日(火)~3月29日(日)

会場 平和祈念展示資料館 企画展示コーナー

 

戦後の過酷な日々と闘った彼女たちの姿がここにある。と副題にあります。

NHKのドキュメント作品『戦後0年』に闇市の映像が流れましたが、私も母に連れられて新宿の御苑へ遊びに行くときに闇市を通りました。

その頃は闇市と言ってもお祭りの屋台のような感じで、紀伊國屋書店の隣まで並んでおりました。

エレクトリック・ギター、レスポールの音楽が街頭スピーカーから流れておりましたから、私の闇市風景は50年代ではないかと思います。

当時の闇市抗争を描いたのは、加藤泰監督の『男の顔は履歴書』でしょう。

チラシ- 1

敗戦後の佐次たかし、寺尾よしたか共作の『新版いろはかるた』に、「るすをまもった、女房天晴れ」や、「いぬも歩けば鍋にされる」とありますから、犬をあまり見かけなかったのは、食糧になっていたのですかねー。

敗戦後の庶民の問題は、戦中から続いている食糧の問題でせう。

自著『僕の食物語』にも書きましたが、「餓えて」と言う言葉が出てくる歌謡は、昭和22年のヒット曲、作詞:清水みのる,作曲:利根一郎の『星の流れに』でしょう。

私もパンを買いに行って、ショーケースにパンが無かった思い出がありますね。

戦時中「贅沢は敵だ」がスローガンだったそうですが、今も給料が上がらず、「贅沢は敵だ!」となっているご家庭は多いのではないでしょうか・・・。今年の春闘のベースアップ、どうなりますか。非正規社員にもお恵みを・・・・。

冬季企画展「詩のありかに触れるささやかな試み」

期間 2019年11月30日(土)-2020年2月22日(土)

会場 日本近代文学館

 

「鮎川信夫さんの『橋上の人』をめぐって」とあります。

鮎川さんのポートレートはカッコいいです。敗戦後の選挙風景を眺めて、「日本は、なんて善人の多い国なのだ」と呟いております。

60年代後半に、戦友会に集まる人々が、まるで同窓会のようになってしまった事に腹を立てており、吉本さんは仕方がないよと、慰めております。目前に、世界の先進国の『総中流化社会』が迫っておりました。

鮎川さんの姉を歌った詩が好きで、早くに亡くなった姉を心に住まわせ、時々、心に生きている姉に語りかける詩です。

舞踏の土方さんも、髪を長く伸ばしているのは、姉を住まわせているからだと語っておりました。

私も岐路に立つと、早くに亡くした姉に語りかける癖があります。

中国の大連駅に立ち、左手に『カルピス本社』その奥右手に『三越』が見える通りを、姉が亡くなる前に願ったパイナップルのカンズメを探す母の姿を、探していたのを思い出します。

チラシ-1

石原吉郎さんの詩の朗読もあります。

石原さんの詩は不思議で、歩いている武士がしゃがむと、武士の姿が消え、野菊が咲き乱れる街道風景が残ります。

新古今のように美しいので、映像にしてみたい欲求にかられます。

人が消えるのはシベリア体験だと、吉本さんが石原さんの詩を解剖しております。

美しい詩と言えば、70年代に吉増剛造さんの新刊を、書店で見つけました。その題名の美しさに、しばらく新刊の前に立ち尽くしておりました。

これ以上美しい題名の本を、未だ見たことがありません。絵にも描けぬ美しさ、です。

奥村浩之彫刻展 「Ciclo / Cycle」

期間 1月14日(火)~2月1日(土)

会場 ギャルリー東京ユマニテ

チラシ- 1

奥村さんは、1989年にメキシコへ渡り、以来30年間メキシコで作家活動を続けています。

メキシコ各地の美術館で個展を開催、パブリックアートも数多く手がけています。

近年ではニューヨークでも個展を開催し、2020年にはフロリダの森上美術館を皮切りに米国内を巡回する展覧会に出品予定です。(ホーム紹介文抜粋に加筆)

年賀- 2

奥村さんからの年賀です。有難う御座います。

木版ですか、石版ですかね。気に入っております。

奥村さんには『支倉常長遣欧使節団400周年記念、キューバ・メキシコ巡回個展』でお世話になりました。

タイトル-3

実はまだ、この時の画像が『フリーダ・カーロ美術館』の途中で、メキシコ個展の画像が終わってないのです。

テープカット-4

中途半端は良くありませんね。ブログ更新に空きが出来ましたら、再開致します。

 

 

吉田茂承 水彩スケッチ展開催

期間 122日~22

会場 一日(吉祥寺)(182-0004武蔵野市吉祥寺本町2-1-3 石上ビル1F)

TEL:0422275990

昨年、杉並公会堂で開催された座談の画像を載せます。

KODAK Digital Still Camera

画面向って右が小田部さんです。髭が良いです。

左端が息子さんだと思います。息子さんとは、教員になられた頃からお会いしていないので、記憶がおぼろです。少年のようですね。

KODAK Digital Still Camera

画面左がカールおじさんを描かれた彦根さんです。

松田聖子さんの歌に乗せて、ペンギンが涙を流すコマ―シャルも素敵でした。

右のイケメン・フランス人が、藝大特任准教授のイランさんです。

会場からパーティー会場へと雨の中、私達を案内して頂きました。傘をさし向けると「フランス人は雨が降っても傘をさしません」と、濡れながら案内して頂きました。

映画のシーンで、雨の中、コートの襟を立てて歩く姿を拝見しますが、それでは傘屋さんが商売になりませんよ。

皆さん、フランスで傘屋さんを見つけたら、SNSなどに画像を上げて下さい。

KODAK Digital Still Camera

あいそさんです。変わりありませんね。

イランさんの教え子ですか?アニメーションを学ばれているようです。

イケメンと美人です。これから日本を旅行するそうですが、顔をバッチリ撮りましたから、トランクに入って旅行は駄目ですよ。

KODAK Digital Still Camera

記念トークイベントが開催されます。

出演は、承さん×小田部羊一さん/聞き手:金子由郎さんです。

1月25日(土)19:00-20:30 (開場18:30)

入場料:1500円 定員:30名

会場:一日(吉祥寺) 武蔵野市吉祥寺本町2-1-3 石上ビル1Fです。

詳しくはここで。

インドの漫画雑誌『ベリテ』2号発売。

新年おめでとう御座います。

三が日、どんなお正月を過ごされましたか?我が家は全員揃って正月料理を食べました。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

昨年、出版されましたインドの雑誌で、私の『花さく港』が収録されております。インドは以前も、私の作品集を出版しております。

本- 1

今回の『花さく港』も『赤色エレジー』と同じく、誤解される作品と言うか、良く判らない作品になるかと思います。

エレジーは、当時のアニメ業界の話しですが、非正規社員、契約者と言うアニメーターが生まれた時代の話しで、当時のアニメ業界を知らないと主人公、一郎のフリーターのような生活が判り難いし、その後、派遣社員なども80年代に生まれていますし、不況になり、派遣村などがニュースになったことは、あの当時を経験された方などは御記憶にある事だと思います。

正社員と契約社員が同じ職場で働く問題点をテレビで取り上げたのは、エレジーを連載した時代よりずっと後の事になります。

この『花さく港』も、作品を読む限りにおいては、青年が旅へ出て、港町で異性と出会い、淡い恋心を抱きますが、旅人である青年は東京へと戻る事を決めた話となります。
大袈裟な最後の船での別れなどは、読者の想像を越えた作者の思いを描いたと取られても仕方がありません。

漫画-2

しかし私の思いは、東京一極集中の問題です。
東京に人々が集まるのは近代以前からで、江戸へ行けば仕事が有ると江戸へ人が集まって来たそうです。関西から関東へ経済の中心が移りつつあった時代です。

80年代に東京一極化はマズいのではないかと、遷都が話題になり私の所へも遷都についての是非を問う質問用紙が届きましたが、その後、遷都の問題は話題に上らなくなってしまいました。

作品の中で女性が『東京者は東京に帰る』と言うセリフが、地方と東京の問題を語っておりますし、ふるさと納税や少子化による地方の人口減などの過疎化、東京と地方の格差は出口が見つからない状況です。

模索は続いているようです。最低賃金を地方で高くしたらどうかとか、色々アイデアは出ていますが、中々決め手とになるような案は出ていないようです。

東京直下型地震などの問題もあります。地方と東京の問題は、考えなければいけない問題でしょうが、インドの読者に判りますでしょうか・・・。

本の紹介ぺ―ジはここです。

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