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書籍 Archive
北冬書房半世紀展 孤高のマンガ表現の軌跡
ウクライナのアニメ作家や映画祭関係者たちから、助けを求める声が届いております。
ASIFA本部では、ウクライナの人々、特にウクライナのアニメーション関係者と心を一つにするべく、公式サイト asifa.netに 2つの請願書を掲載しました。
アニメ、映像関係者で無くとも、請願書にサイン出来ます。
オタワ映画祭のディレクター、クリス・ロビンソン氏による請願書です。
https://asifa.net/international-animation-community-stands-with-ukraine/
このページ冒頭の、「SIGN THE PETITION」をクリックすると、以下の請願書サイトが開き、署名することができます。
ウクライナのアニメ協会の請願書ページです。
日本の方のサインも多いです。
下の方にウクライナ軍を支援する、ウクライナ国立銀行のNBU募金口座アドレスがあります。
ウクライナ侵攻に反対する請願アニメーター (ipetitions.com)
ウクライナは反撃に出る、と言ってます。
黒海の島へ上陸作戦ですか、豊富な兵器が途切れることなく入って来ますからね。
武器があれば勝てるとウクライナ兵は断言しております。
アゾフ連隊を助けて下さい。背後からロシア軍を包囲して、殲滅して下さい。
NATO軍も実戦を経験してないと、いざという時、軍事力を発揮出来ないのでは。特に核生物兵器特殊部隊がありますから、実践を体験させないで良いのですか。
ロシアは何事も無かったら、今年はGDP3%の成長が出来ていたのですが・・・。
2017年ですか、『親ガチャ』が流行語になりましたが、プーチンさんのお嬢さん二人は大変ですね。
外国の銀行へ入れてるお金や勤めている会社などの取引口座、皆、押さえられてしまってます。
豪華ヨットも押さえられておりますから、「お父さん、何とかしなさいよ」とプーチンさん、家族騒動が起こっておりませんか。
これは、悪い意味での『親ガチャ』ですかね。
お父さん一代で財閥になってしまわれた方の息子さんにお会いした事がありますが、あれも大変そうです。
病院へ入退院を繰り返しておられました。親のプレッシャーに圧し潰されてしまいます。
その逆で子供が凄くなる場合もあります。これは家やらお小遣いを貰って、親は喜んでいる場合が多いです。
あなたはどちらですか?
北冬書房半世紀展 孤高のマンガ表現の軌跡
期間 5月12日~24日
会場 ギャラリービブリオ
告知「北冬書房半世紀展 孤高のマンガ表現の軌跡」(5/12~24) | ギャラリービブリオ店番日記 ~蕃茄庵日録~ (ameblo.jp)
「ガロ」編集者として「ねじ式」(つげ義春)「赤色エレジー」(林静一)等、数々の名作の誕生に立ち会ってきた高野慎三(権藤晋)氏が青林堂を退社して「北冬書房」を興して今年の春で50年。
以来、ぶれることなく孤高の表現を追求してきました。
それを記念して半世紀にわたるその活動の軌跡を俯瞰します。(ホーム紹介文より抜粋)
劇画ブームと語られますが、その時代、現場でそのブームの風を全身に浴びていた人達の話しは、時代の証言として重要です。
5月14日に「つげ義春さんの近況と実績」と題したトークイベントがあります。
つげさんのご子息、正助さんが、漫画界の巨匠、つげ義春さんについて語りますが、残念な事にもう全席、予約で埋まっております。
告知が遅れました事を、お詫び致します。
対談の様子、YouTubeで拝見出来ると嬉しいですね。
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スペインの出版社から『POLEN DORADO』発売。
世界中コロナ渦で大変です。
出版社の方もコロナに罹り、治療していたそうです。
60年代に『ガロ』から出版された、『林静一作品集』に書き下ろされたカラー作品、『花に棲む』が収録されております。
当時の青林堂漫画作品には『ジンク版』の網が入っておりまして、職人さんが作家の指定した処に『ジンク版』で網を入れておりました。
私は東映動画でアニメーションに携わっておりましたし、『ガロ』に漫画を描いていた頃も制作会社を運営し、テレビの自然科学系のドキュメント番組を制作しておりました。
映像作品は、目の前にある物を撮影するだけでは無く、撮影したフィルムを加工する技術も発達しております。
そこで漫画も、印刷段階で加工する事が可能ではないかと、この薄墨に使われる『ジンク版』に注目し、この版が絵画の複製に使われる『リトグラフ』だと判り、版画様式で作品を仕上げたらどうかと思いつき、作品を作りました。
面白い味に仕上がっているでせう。
私の作品では私小説の部類に入る作品で、統合失調症の母と私の日常を描きました。
母が発病したのは私が小学六年生の頃で、当時は精神病の書籍は少なく、どう対処すれば良いのか判らず途方に暮れていました。モモコさんの事は、拙著『モモコさんと僕』に載っております。
精神疾患のある家族を抱えたスペインの人達は、この作品をどの様に読まれるのでしょうか。
イタリアは精神病院が無いですね。精神病の人達を何処が受け止めているのでしょうか?教会ですかね。ドキュメント作品が無いので、判りません。
最後のページに、漫画の見方が書かれております。
外国の本は左から開くのですが、日本の本は右開きとなっておりますから、読者に読み方の順序を解説しているのでせう、面白いですね。
我が国でも漫画の出始めの頃は、どう読めばわからず、コマ絵に番号が着いていたと夏目房之介さんが指摘しております。
今もこの漫画表現史の著作は、一級の日本漫画史論となっております。
詳しくは下記アドレスへ。
こちらからでも買えます。
ゴールデン花粉。林、誠一。紙の本。9788416529957セルバンテスとコンパニア・リブロス (cervantesycia.com)
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アックス 『追悼 白土三平 岡本鉄二』
昨年、白土三平氏が亡くなられた。
人はいつか死ぬのだけれど、人の死に直面すると、やはり冷静ではいられない。
以前、映画監督の若松さんの新作公開パーティーに招かれた時、「生きていて下されば、それだけで十分、私達は生きられる」と、挨拶した記憶がある。
マスコミは良く死亡記事に「一つの時代が終わった」と書くが、何の時代が終わったのか、判らないまま私達は、世過ぎ見過ぎの今を生きて行くのだ。
60年代のポップ・アーティストが作品に漫画を取りあげ、同時代の日本で劇画雑誌を立ち上げた『ガロ』は、いち早く世界史の中に顔を出したと言って良い。
その後に続いたアニメも、広く世界の若者達に支持を広げて現在に至っている。
フランスのアングレームに招待され、フランスの文化大臣出席の昼食会に招かれた時の大臣のスピーチに、「嘗て漫画は、親の目を気にし、就寝前のベットの中で読む愛読書であったが、今や漫画はアート作品となった」と語り、漫画が他の既成表現と並んだことを認めた。
白土さんにお会いした時、私は虫歯になったことが無いと語った事が記憶に残っている。
産まれた子は虫歯菌が無い、丈夫な歯を持って生まれてくることが判っている。
私の周りにも虫歯菌が居ない丈夫な歯を持った人が多い。だから歯磨きも女性とのキッスもしないと答えた人が居た。
白土さんはどうなのか・・・、虫歯菌のいない人は、注意深く日常を過ごしているから、そこが気になっていた。
手に取りたい方は下記アドレスへ・・。
青林工藝舎 [seirinkogeisha]|雑誌アックス(AX)・単行本・グッズ
「México Mágico メヒコ・マヒコ メキシコの魔力に魅せられた5人展」
参加作家:飯沢耕太郎、今道子、佐藤卓、仲野泰生、矢作隆一
会期:2022年1月10日(月)〜1月22日(土)
12:00〜19:00(最終日17:00まで)
日曜休廊・入場無料
会場:巷房(3階と地下)
〒104−0061 東京都中央区銀座1−9−8 奥野ビル3F&BF
tel.&fax. 03−3567−8727
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『又吉直樹と読む林静一コレクション』
又吉さんが選者になって私の漫画作品を選んでおります。
これは又吉さんがどの様な作品を選ぶか、作者にとって刺激的で楽しい企画です。
又吉さんとは、NHK番組『ヘウレーカ』でお逢いし、対談したのが最初で、私のファンだと聞き驚いてしまいました。
又吉さんはこの時、ご自身の小説『火花』が200万部を超え、芥川賞確実とマスコミを賑わせておりましたから、対談場所には多くの著名人が押し掛け、大変な騒ぎとなっておりました。
又吉さんはとても目が綺麗で、テーマが判らず勝手なお喋りをする私をじっと見つめて聞いておられ、私は御迷惑がかからないか心配でした。
又吉さんが良く見えられる文壇バー『風花』へも行きましたが、ここも作家の方々が多く、文春の担当者も駆けつけましたから、もう、芥川賞を貰ったような賑わいでした。
今回、私の野暮用に忙しい中、出て来られ、最初にお会いした時の様に、じっと見つめて聞いておられました。恐縮です。
私は素晴らしい愛読者と出会え、幸せですねー。
忙しさは収まらないでしょうがいつの日か、テレビ制作会社の人と深夜にお酒を酌み交わしませう。舞妓さんは好きですか?
手に取りたい方はこちらで・・・。
林静一コレクション ――又吉直樹と読む (ちくま文庫) | 林 静一, 又吉 直樹 |本 | 通販 | Amazon
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野上眞宏著 はっぴいえんど写真集『ゆでめん』
日本語のロックに挑んだ『はっぴいえんど』のデビュー作の制作現場を撮った写真集です。
この写真集のタイトルが『ゆでめん』となっています。
若い方には判らないでしょうが、実はこの『はっぴえんど』のファースト・アルバムのカバー絵を私が担当しました。
そのジャケットに描いた建物の看板が、『はっぴいえんど』のファンの方々に親しまれ、ファースト・アルバムと言わず『ゆでめん』と呼ばれる様になったそうです。
私は引っ越しをしたり、旅行へ行きますと、絵を描いておりますから資料として写真を撮る習慣があります。
この『ゆでめん』と書かれた大きな看板を掲げた小さな木造の工場も、そんな資料散策の時に発見した建物です。
オブジェとしてアートしていると、近づき中を覗こうとしますが、窓には黒い布が垂れて中の様子が判りません。
音を聞こうと耳をすましますが、何の音も聞こえて来ません。唯、屋根の上の煙突からは、忙し気に煙が噴き上げておりましたから、何か製造されているのは間違いはありません。
建物自体が面白いので写真に収めましたが、やはり気になります。夕方の退社時間に行けば工員とか事務系の社員が出てくるのではと見に行きますが、誰一人、出て来るものは居らず、配送の車も社員の車も在りません。静まり返った建物が在るだけです。
ここから引っ越すまで気にはなっていましたが、『ゆでめん』と言う町工場は何を作り、出来上がった製品を何処へ売っているのかさっぱり判りませんでした。
それから後に、テレビ企画で青春を過ごした町への出演依頼があり、『ゆでめん』が在った場所へ行きましたが、もう木造の建物もその上に輝いていた『ゆでめん』の看板もありませんでした。
同じ様な建物が中国との文化交流で行きました時に、北京の『万里の長城』近くの公園に在りました。
『ゆでめん』の看板は有りませんが木造の建物で、ここも窓には黒幕がかかり、中が覗けない様になっており、音も聞こえて来ません。
何の建物が判らず、テレビカメラ、音声のスタッフとウロウロしていた時、真っ直ぐこの建物に向かって歩く人民服姿の若者を発見しました。
青年は建物の扉近くの小窓を上げると、何やら小さい紙片を差し入れました。するとその小窓から長方形の箱が出て来て、若者はそれを受け取ると公園のベンチに腰掛けました。
若者は長方形の箱を開け、箸を使って食べ始めましたので、これであの建物の意味が判りました。昼食時の公園で働く労働者の弁当配布の建物だったのです。
近づいて「美味しいですか?」と訊ねると、若者は「旨いわけ、無いだろうと」と私を真っ直ぐ見つめて答えました。
私の後ろにテレビカメラが在りましたから、この位の不満は言えるようになったのだから、中国は経済開放を逆戻りする事は無いと確信しました。豊かになれる者から豊かになれの号令は、野火のように中国全土に広まったと思います。
手に取りたい方は下記アドレスへ。
はっぴいえんど|歴史的名盤となったデビュー・アルバム誕生の現場を記録した『野上眞宏 写真集 「ゆでめん」』8月5日発売 – TOWER RECORDS ONLINE
暑いですねー。昨年からの仕事がコロナで止まっております。
コロナの商品開発部はアイデアマンが揃っておりますね。
今回、発売した『デルタ株』など、各国の不買運動もなんのその、爆発的に売れているではないですか。
日本経済復興に、コロナ商品開発部の優秀なコロナをスカウトしたらどうですか。
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PHPアーカイブス『人生は、必ずよくなる 前を向いて生きる!』
以前、PHPに書いたエッセイの再録ですか「こんなふうにしか生きられない」とのタイトルで書いております。
子供の頃の私は騒がしく、先生から「林は一番、静かと名前が付いているのに、クラスで一番、騒がしい生徒だ」と言われておりました。
勉強は嫌いでしたが、クラス会の劇や昼食後の討論など、学級委員ですから積極的でしたが、油絵を習いに行っておりましたから、学校の先生と塾の先生とで絵画についての意見が違うので悩みましたね。
その年の通信簿は、美術は最低の評価になっておりました。
先生の授業をボイコットした事もあります。
抗議の意味で教壇を見ずに横を向いて座り授業を受けていましたら、怒った先生がチョークを投げて来ましたが、コントロールが悪いのか、前に座っている学友に当たってしまい、彼は「痛―っ」と小さな声で言ったのを覚えております。
こんな子はどんな大人になるのやらと、先生は思ったでしょう。
学校へ行く前に新聞を広げますと、都内版に「戦後民主主義教育始まる」の見出しが飛び込んできて、学校名を見ると私が通っている学校でした。
民主主義教育とは何だろうと思いながら皆を引き連れて学校へ行ってた時代ですから、教育現場でも日々、民主主義教育とは何かと模索が始まった時代だろうと思います。
就職先、会社を選ぶのも迷いますね。
何処へ就職すれば良いのか判りませんし、その時、新聞に東映動画員募集の広告が載っておりまして、アニメならディズニー作品を子供の時から見ておりましたから、何とか出来るかなと応募しましたが、募集人員が7人のところ、受験番号を見たら三百うん十番でしたから、こりゃ駄目だと思いました。
合格通知が届いた時は、嬉しくて飛び上がりました。
就職して社会に出るのが大変なのですが、得意な事を自身が知っていれば何とかなりますよ。
こちらは古いですがPHPに書いております。心を揺さぶる88の名言
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アンケート特集『何度も読み返してしまうお気に入りの一冊』
恒例『新刊ニュース』アンケート特集です。
180名の著者が選んでおります。
私はグリム兄弟が発掘、収集されたとする『グリム童話集』で、子供の時に絵本などで出会った話が載っていて、物語の原形に思え、度々、読み返している。
『灰かぶり』などは『シンデレラ』として映画にもなり、幸せに見える結婚をした女性などこの『シンデレラ』の物語を重ねて、マスコミなどが『シンデレラ・ストーリー』と呼んで現在も生きている物語である。
話しが短く、行間から中世のドイツ民衆の生活が、グリム兄弟が民衆では無く裕福層から聞き取った民話であれ、垣間見られて、読み返すのに丁度良い長さになっている。
もう一冊、自書を上げよのコーナーには『Ph4.5 グッピーは死なない』を上げた。
この漫画作品は、私が時代の中で重要だと思われる発言を、テレビ番組での発言も取り上げ時代別に列挙した作品で、白土さんの近現代まで描きたいとの発言に押されての制作である。
続きを描くことはそれほど難しくは無いが、インターネットが普及し、多くの無署名の発言を収集するのは個人作家の領域を超えるので、続きを描く事は断念した。
それでも日が登り、日が沈む日常は、地球に生きる全人類に等しく訪れており、その積み重ねが続く事は間違い無く、その日常を多くの民が必死に生きている事も事実である。
また、『グッピーは死なない』の続きを描きたい若者が居れば、応援はやぶさかではないと思っている。
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内島すみれマンガ評論集『トートロジー考』
内島さんは漫画作品も描かれるのですね。
「あとがき」に漫画はコマの並びやオノマトペに吹き出しの言葉等々、多くの表現、評論の入り口があると書かれている。
確かに漫画に始まった事ではないが、演劇や映像でも、照明や音響まであるから何処を切り口にしても良く、照明さんに作品を選ばすと、〇〇賞を貰った作品と違う作品が候補に上がったりする。
活字が全盛だった頃は、活字作品が優位であったが、写真や映画が大衆の耳目を集めると写真や映画の評価を巡り小説との間に溝のようなものが出来た。フローベルの小説『ボバリー夫人』などは確か、挿絵などの映像化を禁じた遺書を書いたと読んだことがある。
20世紀に入ってもディズニー作品が名作を次々とアニメ作品化すると、映画化を批判する児童小説家の発言がアメリカで起こった。ディズニープロも内部にハリウッドの労働争議を抱え、台頭するテレビ・メディアにジリジリと追い込まれていたから、弱り目に祟り目であった。
批評の内容は、グリム童話の『灰かぶり』を読んでも、ディズニーのアニメ作品『シンデレラ』を、子供は思い浮かべてしまうと言う真っ当な意見であった。
私も70年代に入り、短歌作家とのコラボを出版社から頼まれたが、短歌作家の方からキャラクター入りの挿絵は控えるよう頼まれた。映像は記憶に強く残るらしく、童謡の絵を頼まれた時にも、子供の頃に見たその童謡の絵が浮かび、記憶の画像との格闘を迫られた覚えがある。
その後も私の好きなアメリカ作家のジョーン・アービング氏が、ハリウッド映画界に挑戦状を叩き付けた。『私の作品をハリウッドごときが映画化なぞ出来る訳がない』と啖呵をきり、ハリウッド映画界もその喧嘩を受けて「面白い奴だ、涎を垂らして映画化を御願いしに来ると思ったら、中々骨のある奴が現れた。見てろよ、映像作品の方が小説よりも面白いと大衆は言うぜ」とのバトルが有ったかは知らないが、皮肉にも彼の小説は次々と映画化されている。
それ以降、純粋、大衆芸術を問わず、小説で閉じ、他のメディアとのコラボをしない小説家は出ていない。小説家も丸くなって来たのだろうし、映画の次にテレビが広く家庭に入り、その次に誰でも広く文章や画像を発表するインターネットが現れ、小説家もネット小説などが現れ、書く場所が広がっている事も事実である。
その時代に評論の立ち位置とは中々難しい。80年代に加藤典洋氏が「評論は難しい」との発言をし、その危機感を感じない威勢のよい評論家から「何を言っている、ボケたのか」等、批判が相次ぎ、加藤氏の問題を共有する評論家は現れなかった。
現在、批評とは商業用に通用する評論だけが流通する時代となっていて、嘗て評論が持っていた絶対的な価値へと向かう思考の運動、自然科学を模した論文の様な批評は、青空市場で骨董品と同じく店を出すしか場が無くなっているのも事実である。場を間違えて意見を言うと、この男、何、喚いて自論を尺度に物を言っているのだと捉えかねない時代である。
そのようなエッセイを出版社が発行する小雑誌に書いていた女性作家が居られたが、編集氏は書評を頼みずらいのではないかと思う。評論マニアの私には、刺激的な評論が生まれないのではないかと危惧する時代ではある。
珍しく60年代『ガロ』で活躍した仲佳子さんの評論があります。作品から立ち上る、海からの匂いが好きでした。
私の作品も書かれておられます。手に取りたい方はここ。
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