昨年、白土三平氏が亡くなられた。
人はいつか死ぬのだけれど、人の死に直面すると、やはり冷静ではいられない。
以前、映画監督の若松さんの新作公開パーティーに招かれた時、「生きていて下されば、それだけで十分、私達は生きられる」と、挨拶した記憶がある。
マスコミは良く死亡記事に「一つの時代が終わった」と書くが、何の時代が終わったのか、判らないまま私達は、世過ぎ見過ぎの今を生きて行くのだ。
60年代のポップ・アーティストが作品に漫画を取りあげ、同時代の日本で劇画雑誌を立ち上げた『ガロ』は、いち早く世界史の中に顔を出したと言って良い。
その後に続いたアニメも、広く世界の若者達に支持を広げて現在に至っている。
フランスのアングレームに招待され、フランスの文化大臣出席の昼食会に招かれた時の大臣のスピーチに、「嘗て漫画は、親の目を気にし、就寝前のベットの中で読む愛読書であったが、今や漫画はアート作品となった」と語り、漫画が他の既成表現と並んだことを認めた。
白土さんにお会いした時、私は虫歯になったことが無いと語った事が記憶に残っている。
産まれた子は虫歯菌が無い、丈夫な歯を持って生まれてくることが判っている。
私の周りにも虫歯菌が居ない丈夫な歯を持った人が多い。だから歯磨きも女性とのキッスもしないと答えた人が居た。
白土さんはどうなのか・・・、虫歯菌のいない人は、注意深く日常を過ごしているから、そこが気になっていた。
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青林工藝舎 [seirinkogeisha]|雑誌アックス(AX)・単行本・グッズ
「México Mágico メヒコ・マヒコ メキシコの魔力に魅せられた5人展」
参加作家:飯沢耕太郎、今道子、佐藤卓、仲野泰生、矢作隆一
会期:2022年1月10日(月)〜1月22日(土)
12:00〜19:00(最終日17:00まで)
日曜休廊・入場無料
会場:巷房(3階と地下)
〒104−0061 東京都中央区銀座1−9−8 奥野ビル3F&BF
tel.&fax. 03−3567−8727
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