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季刊漫画誌『アックス』「特集 つげ義春号」(青林工藝舎刊)

つげさん、80歳になられるのですね。人生100歳時代の先端を歩んでおります。

老人と若者が先端で並んだ時代ですが、まだ社会も会社も100歳時代に対応しきれておりません。

表紙- 1

80年代頃ですか、私の好きな番組に国体のシニアクラスの種目を中継するNHK番組がありました。過去のオリンピックで活躍された選手の方々が競技に出ており、あー、あの選手がと秘かな楽しみにしていた番組でしたが現在、90歳にしては早く走るとか泳げると言ったカッコつきの企画が年寄り番組に多い。それでお若いですねと言われたって、二十代の人達とは明らかに違う訳ですから、佐藤愛子さんでなくとも嬉しくはないでしょう。

老年問題は安楽死、年金、介護を含めて考えなければならない時代にきております。

文章-2

つげさんの作品に、家族と離された小屋で生きている老人の漫画があります。それからつげ漫画の大ファンであった深沢七郎さんが描いた、子が負ぶい負ぶわれて姥捨山へ捨てられて行く親を描いた、1965年の中央公論新人賞に輝く『楢山節考』があります。勿論、『楢山節考』はただの嫌老がテーマでは無いことを断わっておく。「家付きカー付きババぁ抜き」と言う言葉が流行ったのはいつ頃でしたっけ、昔から日本は、老人も若者も老人嫌いの国です。

アックスホームです。

 

アックス座談会

某日、練馬の小料理屋『まつい』にて、『つげ義春特集』の座談が開かれました。

弟さんのつげ忠男さんも出席する予定でしたが、雑誌の取材で欠席となりました。

まつい-1

子供の頃のつげ義春さんについてお話を聞きたかったのに残念です。

出席作家の中で一番の古株、池上氏を囲み、つげ氏の作品に花が咲きましたし、つげ氏の作品の特徴であるコマ絵の変化について鋭い洞察がなされました。

池上氏と私は、六十年代に会い、朝方まで新宿で呑んだ記憶が在ります。池上氏と私は同い年だそうです。

南-2

最初に合った時から、僕は長生きしないと口癖のように言ってました。その後の小学館の帝国ホテルでの忘年会でお会いした時も、もう体がボロボロで駄目だーと奥様に襟首を捕まれ、歩いておりました。もう死ぬ、もう死ぬはやなせたかし氏の晩年の口癖ですが、池上氏も同じなのでしょうか。色っぽい池上氏が描くアジア青年像は、誰がモデルか。美味しそうな青年のお尻になぜこだわるのか、話は尽きません。

手塚-3

写真は『アックス』編集長の手塚氏です。アップに耐えております。

じーと見ていると、皺、シミ等が増える、そのような画像ソフトを使ってはおりません。

浅川-4

浅川氏です。昨年の外国漫画フェアーの時、以来です。

作家発言の時代や諸々の注訳に目を光らせております。

加齢に誤嚥性肺炎などがあるらしく、時々喉を鍛えないと駄目だそうで、カラオケへやって来ました。

カラオケ-5

浅川氏が選ぶ歌は独特で、画面の歌詞にあるようなわき腹がムズムズするような内容が多いです。

奥さん、浅川氏は歌詞にあるような男ですか?えっ、損というより大損する性質の男ですか。納得しました。

浅川さん、帰れましたかー。

 

中村佑介著『わたしのかたち』

中村君が13名の作家と対談しております。

私との対談は中村君との初対談で、私の初対談は20代の頃ですが、対談した作家の方が初々しい対談は何かが残っているとあとがきに書いておられました。

中村君との対談はどうでせうか・・・・。

表紙-1

現在39歳の中村君、彼らの年代、全て、その上の60代まで、どの様な時代の歩み方をするのでしょうか。人生は長いようで短く、100歳の長寿社会の口が開きはじめております。

中村君、健康に気を付けて下さい。

手に取りたい方はこちらです。

「清順さんの思い出を語る夕べ」②

昨日、ひかりのうまで、映画監督鈴木清順さんを偲び、多くの関係者が集まりました。

発起人である高野さんの献杯の音頭で幕が開きました。

高野さん、老けないですよね。若さを維持しております。

高野-1

山根さんが、外国での清順ファンの集いの、思い出を語ります。
山根さんは空気にふれ、酸化しているのが判ります。まぁ、形ある物、皆、土に帰るではありませんが、劣化度が順調に進んでいるなと思います。

山根-2

上野さんの清順さんの思い出です。上野さんも酸化、劣化、錆付き度が判りやすいです。
ただ、学生時代のアイス・ホッケーの体験が骨組み部分の強度へと繋がっておりますから、劣化度の進み具合が普通の人より遅い事は事実です。

上野-3

つげ忠男さんも、酸化度が激しいとこぼしておられ、錆落しの妙薬は無いかと訊ねておられました。

つげ-4

晩年の清順さんを支えた監督の口から、部屋の中に米を撒き、雀が食べに来るのを楽しみにしていた清順さんの姿が浮かび上がりました。この年頃は劣化度が味として楽しめるところが、ちょっとずるいですね。
監督の新作が七月に封切られるそうです。楽しみに待ちましょう。

監督-5ー

漫画家、うらたさんですが、まだ酸化の兆候は見えません。コエンザイムを飲んでいらっしゃるのでせうか。

うらた-6

今回もなが子さんの姿がありました。
酸化度は、皆様の見た目診断にお任せ致します。

なが-7

ひかりのうまでラーメンを食べると皆様にお約束しましたが、ラーメンを作る方が骨折し、現在療養中でラーメンを食べる事が出来ませんでした。残念。

食べ物-8

あっという間に時間が過ぎ、世界で最も独創的な天才監督、鈴木清順さんのご冥福を祈りながら幕を閉じました。
これで素直に帰れば良いのですが、上野氏、原マスミ少年と一緒に酒を求めて夜の街へと歩き出しました。

桜は野に置けと言いますが、ナジャの店内にはソメイヨシノが満開です。
桜が咲いたら酒が飲めるぞー、酒が飲める飲めるぞー、酒が飲めるぞー。

さくら-9

二日酔いです。

新文芸座で『追悼 鈴木清順』が4月23日から始まります。

詳しくは新文芸座ホームで。

チラシ-10

 

「清順さんの思い出を語る夕べ」

日時 4月10日 6時半~9時

会場 ひかりのうま

鈴木清順さんがお亡くなりになったので、十数人で集まり、清順さんの思い出を語り合う会を開きます。

「ひかりのうま」のホームを覗くと貸切となっておりますから、関係者以外は入ることが出来ないのかもしれません。

清順さんとは60年代に『ガロ』で対談し、70年代に映画塾のような処で清順さん、加藤泰さんと私で、講演を致しました。

皆-2

その講演会場で『八月の濡れた砂』の藤田敏八監督とすれ違い、今時の東大卒の人は肌を焼いて、首からペンダントを下げているのだと感心したのを覚えております。

写真であらためて清順さんを見ると、腕が太いですね。ライザップへ行ってたのですかね。

キネマ-1

『キネマ旬報』も、清順さんの追悼号です。

それからテレビへの出演を誘われ、俳優の藤竜也さんとご一緒させて頂きました。

収録後、横浜中華街で食事をしましたが、ここへ『けんかえれじい』で高橋英樹さんと共演していた青年が見えられ、彼は映画が好きで毎日、日活の調布スタジオに遊びに来ていたから、役者として使ってみたと話した。清順さんの役者選びは面白いです。

80年代後半には、沢田研二主演の『夢二』で話があると電話を頂きました。

「ひかりのうま」のメニューに中華そばがあります。これを食べてみようかなと思っております。

 

『アックス』新人賞選考会。

某日、青林工藝舎にて、恒例の新人賞選考会が開かれました。

家を出る時、今日は何が食べたいか考えるのですが、この日はハンバーグが無性に食べたくなりました。

子供が大きくなって、食卓にハンバーグがのることが無くなり、食べなくなって30年ほど経つのではないかと思います。本当に久しぶりのハンバーグです。

食べるなら浅草仲見世の『アリゾナ』辺りの、洋食屋さんのハンバーグが良いですね。

ハンバーグ-1

選考会は面白い方々が応募されていて、日本いや世界の漫画に一石を投じます。

難航の末に各賞が決まり、柿の葉寿司をつまみながら、業界の噂話に花が咲きます。

食事-2

東陽片岡さんが四谷に店を出したので、ご祝儀を兼ねてお伺い致しました。

漫画家でバーを経営するのは、私の知っている限りではバーテンダー協会の理事、古谷さんと東陽さんの二人ですね。

中々の店構えですよね。チェーン化はせず、この一店舗で堅実に経営なさるとのことです。

四谷-3

店内には出版社の方々が作家と共に見えられていて、中々の盛況ぶりです。

日替わりで若い女性達が顔を出すそうで、十数人を使っていらっしゃるとの事、ご立派です。

四谷-4

カラオケも最新の設備だそうで、しりあがり寿さんが機械の調子を見てみようと、マイクを手に取りました。

朝日新聞の夕刊に連載している四コマ漫画、『サザエさん』を目標に頑張っておられます。

しりあがり-5

カラオケの夜は更けて行きます・・・。

 

渋谷ユーロにて、つげ忠男さんと対談。

昨日、渋谷ユーロスペースで、忠男さん原作、瀬々監督作品『なりゆきな魂』のトークショーに出演しました。

ちらし-1

ユーロスペースの付近はライブ・ハウスが並び、大勢の若者が詰めかけ、外国の方も見かけました。ユーロも多くの若者で賑わっておりました。

タクシーの運転手は円山町のラブ・ホテルの前に車を止めました。「お尋ねの住所だと、此処ですがねー」と言いながら振り返った運転手の口元は、うっすらと笑みを浮かべておりました。

この笑みをどうとるかは、あなた次第です。

つげ-2

中へ入ると、次回上映を待つ観客が並んでおりまして、中々の反響でした。

このような写真を撮ると、カメラ目線の人が写りますが、宇宙人ですかね。

入り口-2-1

トークは忠男さんが自身への評論を避けるように誘導しましたので、中々本題に入れず御聞き苦しい点があった事をお詫び致します。

忠男さん、シャイなのですね。

店-2-2

トークが終わり近くの店で一献、かたむける事になり、忠男夫妻に同じユーロで上映しております加藤泰監督のドキュメンタリー『ざ・鬼太鼓座』のトークに招かれている映画評論家の山根貞夫さんや渋谷に住む高野さんも駆けつけ、賑やかな飲み会となりました。

つげ忠男御夫妻、神妙にしております。

つげ夫妻-3

山根さんの話が止まりません。和太鼓奏者の林英哲氏と対談し、英哲さんの一言、一言に女性の黄色や桃色の歓声が上がる会場に居たので、無理からぬものがあります。

山根-4

皆さん、酒を飲むのも忘れて聞き入っております。

皆さん-5

忠男さんとは映画出演以来の再会ですが、お兄さんの事を色々お聞きしましたよ、義春さん。フ、フ、フ、フ。

岡田-6

つげ忠男原作、瀬々敬久監督『なりゆきな魂』上映中。お見逃しなく。また、忠男ファンにはうれしい事がおこりますから、楽しみにお待ち下さい。

松本隆対談集『風街茶房』発売中。

松本さんが各界の著名人と対談しております。

私も2000年四月に、南青山の喫茶店で対談しました。

ファースト・アルバムの絵について話し合いをしたのは新宿の喫茶店『菁蛾』で、当時『風月堂』と二分する新宿の若者に人気の喫茶店でした。

ほの暗いランプの明かりと夢二の版画が飾られた木造二階建ての喫茶店は、これが喧騒の新宿の真ん中に建っているとは信じられない、ゆったりとした静かな時間が流れる喫茶店でした。

表紙-2

八十年のバブル地上げに巻き込まれ、新宿から姿を消しましたが現在、マスター五味さんのお嬢さんが、東中野で画廊喫茶として続けておられます。

松本さんは私の中で、戦後の重要な作詞家として認識しており、敬愛もしております。

作詞家としての松本さんの何処が重要かについては以前、戦後歌謡史のトークショーでお話しましたから、それを聞かれた方は理解していることと思います。

また、お嬢さんが素敵な方で、その彼氏も好青年です。

本文-2

手に取りたい方はここです。

今日の朝刊にピケティ氏が、台頭してきた政治勢力を「ポピュリズム」と括って報道するメディアに苦言を呈している。

私もナノ・レベルの時代に、少々雑な括り方だと思うし、活字メディアだと紙面の都合もあるし、テレビ・メディアだとスポンサーがらみの時間の問題という足かせがあるが、グローバル化に不寛容な人々の問題を救い上げ、政治的な解決方法を示唆するのがマス・メディアの仕事ではないだろうか。

 

 

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