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2015-08

高円寺『円盤』にて対談。

某日、高円寺『円盤』にて、60年代の『ガロ』を牽引した名編集長、高野慎三さんと対談しました。

つげさんの『ねじ式』から若手新人の佐々木マキに私、それから現代美術家、赤瀬川さんへと、白土さんの『ガロ』ブームから、新たな漫画表現を模索する『ガロ』へと変貌、凄まじいブームを巻き起こしました。

手塚治虫さんが『COM』を創刊するわ、ガロというバンドが誕生するわと、学生運動の盛り上がりと共に、あの時代のマンガ・ブームの先端を走りました。

でも当時、私達のプロダクションの支援は虫プロですし、手塚さんが何故『COM』を創刊したのか判りませんでした。

『少年マガジン』の百万部突破との広告が載り、『マガジンVSガロ』の討論会が開かれても、『鉄腕アトム』は少年漫画の金字塔と思っておりましたから何故、手塚さんが青年漫画に参入して来るのか、理解に苦しみました。

しかし『鉄腕アトム』は、1968年に連載が終了していたのですね。そしてその翌年に、これまた未来のロボット『ドラえもん』の連載が始まります。

でもアトム連載終了は手塚さんの決断ですか?それとも出版社ですかね。青年漫画ジャンルが注目を集める時代とは言え、ストリー漫画の活躍舞台は少年誌で、少年漫画は子供文化を支える重要な柱でしたから、このアトムの終了と『COM』刊行は、今も釈然としません。

看板-1

高野さんも私とそう違わない時期に『ガロ』へ関わったのですね。

新人として最初の『ガロ』の忘年会に出席した時の事は、今も覚えております。70年代の若者達が押し寄せた中での忘年会からすると最初の忘年会はあまりにも静かで、数年前に辞めた東映動画の狂乱の忘年会しか知らない私は、この静けさにほっとしたものです。

窓-2

でも、それもつかの間の事でしたね。70年の若者が押し掛けた忘年会からは色々な作家が押し寄せるわ、80年代になるとテレビ取材も入って、この歳まで何だかんだと騒がしい日々を送る事になりました。

コミケ-2-a

23歳の若手の漫画家が聞きに来ておりました。彼の漫画評論が中々シッカリしています。彼らはコミケを活動の場としているそうです。

現在、コミケは億の売り上げを出す方もいらして、税務署が一般客に混じり売り上げをチェックしているそうです。

拙著『Ph.4.5 グッピーは死なない』を手伝って頂いた20代の青年もコミケに出店している方で、年収を訊ねると4千万円位と答えていましたから、20代にしては良い稼ぎになっています。

この日、朝帰りです。私、古希を迎えました。

 

某日、『アックス』の総会が開かれました。

総会-3

株主総会が始まりました。

総会-4

今の株高を反映し皆、穏やかな顔つきで、非公開株を売った利益でどの国の土地を買うか、いっそ月、火星なども先行投資として有効なのではと、或いは常温超伝導の研究が実用化のレベルへ来て、夏場の電力不足不安が過去のものとなりそうだ等々、下々には考え及ばぬ話しに花を咲かせております。

近藤-4

近藤さんの満面の笑み。これが株を売り儲かった事、意外にどう説明できますか。

某テレビ局の派閥争いに勝利し、今や出世競争のトップに立つ方や、ヨーロッパで始まっております漫画原画のばら売り販売とSAZABYオークションで、モネやゴッホなどと並び、漫画原稿が高額で落札、売買される状況が現実味を帯びて来ました漫画家達が、オーガニック・ワインに舌鼓をうっております。

すえい-6

この方の含み笑いも、非公開、議員枠の株を売った笑みです。

漫画家-7

中国の影響で乱高下するニューョーク市場に、ワインを飲むのを忘れてモニターに見入る島本さんと島田さんの二人です。

店-8

次は現代美術家、都築響一さんの経営する店へと向かいました。

某編集部が占領してカラオケをやっておりましたが、これが五月蠅い。

唄うと言うより怒鳴っております。出版界、ストレスが半端でない事は判りますが、ストレスの高いところに居りますと病気になりますよ。

又吉直樹さんの『火花』を二百万部へと押し上げた文春の可愛いカリスマ編集女子も居られ、今回の仕事で社長賞を頂いたとおしゃっておられました。おめでとう御座います。

この後、もう一軒、飲みに行き、この日も朝方、自宅へ戻りました。私、古希を迎えた男です。嗚呼・・。

 

 

『林静一美人画集』本日発売。

私が70歳?古希ですって、奥様。信じられません。その古希を記念して、今までの作品を集めた『林静一美人画集』が発売になりました。美術評論家、正木基氏との対談も収録されております。

シンラに画集の告知が載っております。

また、新宿紀伊國屋書店1階のショー・ウインドーに、各界の皆様から頂いたお祝いの花輪色紙が展示されております。

初代、林家三平師匠の奥様、海老名香葉子さんからも頂いております。又吉直樹さん、御免なさいね。花輪色紙を頼みたかったのですが、お忙しいだろうと思い、遠慮しました。

文章を生業にしている人って、絵を描かないですね。友人の評論家なども描いてくれません。山下さん位ですか。どうやら人類は、絵を描く人と描けない人の二種類に、分ける事が出来るのではないかと思います。ご覧になって下さい。

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それから上記の新宿紀伊國屋にて、9月6日にサイン会が開かれます。サインを求められる方は、サイン会の会場で画集をお求め下さい。

めでたさも ちゅうくらい也 おらが古希。

お粗末でした。

画集購入はこちらから。

では、サイン会でお会いしましょう。

 

 

『原水爆漫画コレクション④残光』に、拙著『吾が母は』が収録されました。

『ガロ』に最初に載りました私の作品は『アグマと息子と食えない魂』です。その後、二作目に『吾が母は』が載りましたが、この二作目が実は『ガロ』へ最初に投稿した作品で、この長さの作品を入選作品として載せる事は難しいと言われ、短い作品『アグマと息子と食えない魂』を書き、入選作としました。

表紙-1

また、映像作品では、広島の銀行の階段に焼き付いた、影の物語『かげ』があります。この階段に焼き付いた影は当時、まだ誰であるかは判りませんでしたが、焼き付いた人影は、その主の存在を主張してやまないように思え、映像作品『かげ』を作る事を思いつきました。

現在の様にコンピューター全盛の時代ではありませんから、制作会社に身を置いていても映像作品を作る事は大変です。撮影は幸運な事に制作会社にありましたから問題はありませんが、ネガ・フィルムの編集などは虫プロダクションに頼み、ナレーション、音楽等にお金をかけられませんのでザ・ピーナッツさんの音楽を一曲まるまる流す方法をとり、以外にもこのサウンドが好評で、次回作では美空ひばりさんの歌を使用しました。

コマ-2

広島平和記念資料館にある『市民が描いた原爆の絵』は、ユネスコ世界記憶遺産に登録されているのですかね。登録されているのは長崎の山本さんの炭鉱記録画と遣欧使節団、支倉常長像に御堂関白記の三点ですか。

手に取りたい方はこちら

孫が東北のローカル線に乗ります。孫は鉄男君ですから、乗れるとなったら新幹線の予約から泊まる街のホテルまで、ネットで調べ上げ、計画を立てました。

私の小学生の頃と比較しますと、孫の頭の中は日本全国へと拡大しているのですね。中学生になると、世界の鉄道に乗りたいと言い出すのではないかと、私はチョッと心配です。

旅行の写真を見せて下さいね。行ってらっしゃい。

 

 

 

[論座]漫画烈伝―ガロとその時代に出席。

第三回 赤色エレジー―初期林静一の世界

日時  8月22日(土曜日)19:00開場/19:30開演

会場  高円寺円盤  杉並区高円寺南3-59-11五麟館ビル2F

TEL/FAX 03-5306-2937

出演 高野慎三(北冬書房代表/漫画・映画評論)

ゲスト 林静一(画家)

1500円(1ドリンク付)

タイトル-1

つげ義春さんの『ねじ式』から次世代の若手、佐々木マキと林静一のアート・マンガへ、それから赤瀬川さんの『お座敷』へと、劇画ブームとはまた別の漫画表現を切り開き、牽引した名編集長、高野慎三さんと六十年代とガロについて対談します。

主催者の文言に、本会では林静一初期世界を浮き彫りにしてまいりますとあります。

浮彫ですって、奥様。えっ、奥様は鎌倉彫を習っていらしたのですか。浮彫も良くってよ、奥様。

 

『終戦70年特別漫画展 沖縄』

期間 8月15日~9月13日

会場 沖縄県平和祈念資料館

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どうぞご覧になって下さい。

 

『キネマ旬報』8月下旬号発売。

今回はリューベン・オストルンド監督の『フレンチアルプスで起きたこと』を取り上げた。

男はイザとなると、女、子供を置いて逃げてしまう頼りにならない生き物らしい。その証拠に監督は、過去の大事故の生存率のデーターを挙げ、妻子を置いて逃げてしまった夫と妻の葛藤を描いています。

表紙-1

データーを見ると、タイタニック沈没事故においては、男の自己犠牲がはたらいて、婦女子の生存率が高くなっているが、その後は、昨年の韓国の遊覧船沈没のように船長が逃げだしていることからも、女子供の生存率は低くなっている。日本での事故の男女生存率データーは無いが、欧米と日本の違いを素描してみた。

欧米との違いを含めて、内の夫は大丈夫か?鬼嫁、北斗晶夫妻とご一緒に映画をご覧になっては如何でしょう。

ページ-2

またホームの上旬特集記事の『進撃の巨人』、娘と孫が見て来まして、中々の迫力だったと話しておりました。

晴彦さんの作品、評判が良いとプロデューサーの方が申しておりました。お手伝い出来なく、御免なさいね。荒井監督の『この国の空』、見て下さい。

手に取りたい方は『キネマ旬報』ホームへ。

キューバ・メキシコ交流400年記念個展開催㉛

支倉常長さん一行、遣欧使節団がキューバ、メキシコの地に降り立って昨年は400年にあたります。それを記念してキューバ・メキシコで個展を開きました。

『トラディショナル・モダンな日本美術 林静一の美人画展』です。

タイトル-1

教会を出ますと、前に政府宮殿があります。

教会出口-2

可愛い建物ですね。

政府宮殿-3 Govern

その先に中央公園があり、ハラパ市が見渡せます。政府宮殿もミドリ色ですがこの公園もミドリ色です。ハラパは緑色が市の色ですかね。

前に高く聳える山ですが、富士山にも見えます。ハラパ富士はどうですかね。
この山か判りませんが、俗世を離れ画業に勤しむ画家が住んでおられるそうです。

公園-4

建物の屋根瓦はヨーロッパと同じ、丸瓦です。発祥は中国でヨーロッパと同じ丸瓦で、東西に伝播したのでしょう。日本では左右の止めるところに丸瓦は使用されていますね。

屋根-5

イタリアンの店ポストドロに戻り、遅い朝食です。飲み物はアイス・コーヒーですが、コーヒーとミルクをグラスに入れて、アイスを作りなさいという事です。

アイス-7

三位一体とはなりますが、セイイチ・ザビエルが学んだコーヒー教会のアイス経典の教えとは違いますが、こちらの方が珈琲の味はします。

アイス-8

さて、ベティさんの案内で、ベティさんのご両親の家に向かいます。

バス-9

「メキシカン・ロック GOGO GOGO」。

 

NHK番組『視点・論点』 『『伝統の美人画』中南米を行く』です。

ノーリッジで行いましたトークイベントの英訳が、米国のThe Comics Journalに載っております。

ハバナ個展の記事です。

Habana(ハバナ歴史事務所)の’Habana Patrimonio’の記事です。

Cuba Contemporánea の記事です。

Habana Times の記事です。

Radio Musical Nacional,の記事です。

Radio Rebeldeの記事です。

キューバの日系の方々のサイト、CUBANO NIKKEI の記事です。

Cuba Cooperation France の記事です。講演の様子ですが私、暑さでボロボロになっております。

Habana Culturalの記事です。洋装のこの絵が人気です。後ろの椰子の木がキューバの方々の心を捉えたのでしょうか。

メキシコでの個展です。

主催のベラクルス州立大学の新聞の記事です。

AGN VERACRUZ Periodismo puntal y con sentidoの記事です。

Organización Editorial Mexicana社の’El Sol de Leon’の記事です。

lado.mxの記事です。

‘DIARIO A・Z XALAPA VERACRUZの一回目の記事です。

‘DIARIO A・Z XALAPA VERACRUZの二回目の記事です。

EL HERALDO DE VERACRUZ’からの記事です。

‘Oye Veracruz CULTURA’からの記事です。

La noticia en caliente’からの記事です。

‘PUNTO Y APARTE’からの記事です。

‘la veracon’からの記事です。

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