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2011-11
『石子順造的世界』府中市美術館で開催
期間 12月10日~2月26日
会場 府中市美術館
70年代に急逝した美術評論家、石子順造の評論活動を再現します。
美術評論家の個展は珍しいですが、多くの美術評論家が二の足を踏んだ、
当時、台頭してきた「劇画」や「少女漫画」を論じ、
それからロールスロイスにサイケな模様を描いたビートルズの表現を「キッチュ」と呼び、「キッチュ」論を展開しました。
そんな美術評論家の展覧会が面白くない訳がありません。
チラシに出品作品が並んでおりますが、漫画評論の遡上に上がった、つげ義春、滝田ゆう、私の作品も展示してあります。
それから赤瀬川原平の0円札、これは裁判になり、法廷が現代美術の展示場になった、近代美術史の一大事件でもありますし、
池田龍雄のオブジェに高松次郎、ダリの模写では我が国随一の鈴木慶則の作品に横尾忠則の作品などが展示されております。
会場は、おもちゃ箱をひっくり返したような展示となっていることでしょう。
写真は、先日、行われた、予告トークイベントの模様です。
私との交流で見えた石子順造の人となりをお話ししました。
東大経済学部に入り、卒業と同時に東大美学部に入り直し、美術の世界に踏み込んだ石子さん。この世に踏みとどまって居てくれたら、私は相談したいことが山ほどありましたし、石子さん自身、日本を代表する美術評論家の一人に成っていたに違いありません。
是非、足をお運び下さい。
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文壇バー『風紋』50周年記念パーティー in 松本楼
- 2011-11-24 (木)
- お知らせ
厳しい仕分け発言で耳目を集めました某議員のお母様が開く店の、
道を挟んで向かいに在ります文壇バー『風紋』の50周年記念パーティーが、
日比谷松本楼で開かれました。
近年は、作家、太宰治の小説のモデルであり、
太宰入水自殺現場にいち早く駆けつけたことで知られる文壇バー『風紋』の主人、林聖子さんですが、
有名文壇バーの50周年とあって新聞、雑誌に取り上げられております。
会場は取材のマスコミ陣も含めて、各界の著名人が駆けつけ、華やいだ雰囲気となっておりました。
私が店に足を踏み入れたのは25歳の時で、評論家に連れて行かれましたが、
今回、発起人に名を連ねる一人となり、月日の経つのは早いものだと実感した次第です。
松本楼と言えば「カレー」が有名ですが、そのカレーが出ておりましたので、試食を試みました。
感想は、私達が子供の頃に食べていたカレーで、懐かしい味がしました。
会場の皆さんもカレーに関心が有るとみえて、瞬く間にカレーは底をついてしまいました。
各界の著名人による挨拶が続き、私も壇上に引っ張り出され、せん越ではありますがお祝いの言葉を述べさせて頂きました。
〆のお祝いは、副知事である猪瀬さんが述べ、華やかなパーティーも終わりが近づいて参りました。
最後はやはり、文壇バー『風紋』のママ、聖子さんのお礼の言葉で幕を閉じました。
画像、右下に在りますのが、『風紋』の看板ですが、この文字、確か勅使河原宏さんの書であるとお聞きしております。
最近は文壇バー・ツアーなる企画があるそうです。
無頼派作家が飲み、ひと時を過ごした文壇バー『風紋』。今も新たな歴史を作り出しております。
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ロッテ小梅、冬パッケージ発売
- 2011-11-17 (木)
- お知らせ
ちょっと告知が遅れましたが、ロッテキャンディー小梅、冬の装いで発売です。
パッケージに、お寄せ頂いた小梅恋川柳が入っております。
目が合って そっと隠すの この想い
そっと隠すに「の」を付けたところが、乙女心を表して秀逸です。
携帯小梅サイトが人気です。小梅ホームからどうぞ。
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石子順造個展・告知トークへ出演
- 2011-11-10 (木)
- お知らせ
日時 11月23日 PM7時開演
会場 世田谷下北沢・ギャラリー「ラ・カメラ」
12月に府中美術館で始まります『石子順造展』の告知を兼ねて、美術館学芸員と対談、致します。
美術評論家の個展とは珍しいですが、アーティストから、キャラクターとしても「ヘリコプター主義」なども含めて、
何かと話題の尽きない石子さんでしたから、美術館も個展を開きたくなるのでしょう。
石子さんの評論活動の主なものは現代美術です。
60年代の漫画雑誌『ガロ』も、アート表現と考え、私などの作品も評論して頂きましたが
、購入したロールスロイスにサイケな模様を描いたビートルズの行為を「キッチュ」悪趣味と名付け、
そのような行為をアートとして注目した事は大きいと思います。
江戸期の「バサラ大名」等も生き方がキッチュですし、大阪のおばちゃんのファッションもキッチュですね。
大晦日の紅白歌合戦の歌手、小林幸子の衣装もキッチュでしょう。
60年代、美術史家の辻さんに発見され、近年、評判の高い伊藤若冲も、私はキッチュが入っていると思います。
静岡の名家に生まれた石子さんだからキッチュ、悪趣味が判ったのでしょうか、
その故郷へも遊びに行きましたが、公私共、こんなに親しくした評論家は他に居りません。
今、生きておられたらと、ふと、そんな事を考える一人です。
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従軍カメラマン小柳次一写真展
- 2011-11-04 (金)
- お知らせ
会期 9月27日(火)~11月27日(日)
会場 平和祈念展示資料館
陸軍報道部の嘱託および軍属として、国内の特攻基地や中国各地、フィリピン、千島列島などで撮影した戦場の記録写真展。
写真、ムービーの良さは、人間が記憶した映像と違い、細部まで記録されていることです。それが編集され、違う目的に使用されようとも、画面の細部まで検討すれば判明します。
以前、トークショーでお話ししましたが、人間の記憶は整理され、ある類型に統一されて行きます。
例えば戦後の風景と言いますと、焼け野原に水道管が地面から突出し、蛇口から滴が滴り落ちている映像や、皇居前の玉砂利に正座し、泣いている日本人の姿です。
スピルバーグの『ザ・パシフィク』も、米軍海兵隊の兵士の記憶で構成されておりますから、当然、同じような類型へと整理されています。
殺しても殺しても突撃してくる兵士の姿や、休憩中の洞穴の奥から突然、日本刀を振りかざして出てくる兵など、命を粗末にする日本人の姿です。
また、死んだ振りをして、衛生兵が駆けつけると手に持った手りゅう弾のピンを抜き、米兵と共に死ぬ兵士や、沖縄戦で、着物の下に爆弾を巻きつけ、米軍の駐屯地へ助けを求めて入り、自爆する民間女性達です。
これらの記憶を総合すると米軍は、第二次世界大戦の日本から、北朝鮮、ベトナム、タリバンと、キューバは除くが、同じような戦いを強いられて来たことになります。
ともあれ、戦場写真を眺めると、カメラマンも気が付かないモノが写り込んでいる場合がありますから、一点、一点、隅まで眺めることをお勧めします。
最後に、告知が遅れましたことをお詫び致します。何せ、多忙なものでして・・・。
詳しくは平和祈念展示資料館まで。
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