- 2011-11-04 (金) 14:48
- お知らせ
会期 9月27日(火)~11月27日(日)
会場 平和祈念展示資料館
陸軍報道部の嘱託および軍属として、国内の特攻基地や中国各地、フィリピン、千島列島などで撮影した戦場の記録写真展。
写真、ムービーの良さは、人間が記憶した映像と違い、細部まで記録されていることです。それが編集され、違う目的に使用されようとも、画面の細部まで検討すれば判明します。
以前、トークショーでお話ししましたが、人間の記憶は整理され、ある類型に統一されて行きます。
例えば戦後の風景と言いますと、焼け野原に水道管が地面から突出し、蛇口から滴が滴り落ちている映像や、皇居前の玉砂利に正座し、泣いている日本人の姿です。
スピルバーグの『ザ・パシフィク』も、米軍海兵隊の兵士の記憶で構成されておりますから、当然、同じような類型へと整理されています。
殺しても殺しても突撃してくる兵士の姿や、休憩中の洞穴の奥から突然、日本刀を振りかざして出てくる兵など、命を粗末にする日本人の姿です。
また、死んだ振りをして、衛生兵が駆けつけると手に持った手りゅう弾のピンを抜き、米兵と共に死ぬ兵士や、沖縄戦で、着物の下に爆弾を巻きつけ、米軍の駐屯地へ助けを求めて入り、自爆する民間女性達です。
これらの記憶を総合すると米軍は、第二次世界大戦の日本から、北朝鮮、ベトナム、タリバンと、キューバは除くが、同じような戦いを強いられて来たことになります。
ともあれ、戦場写真を眺めると、カメラマンも気が付かないモノが写り込んでいる場合がありますから、一点、一点、隅まで眺めることをお勧めします。
最後に、告知が遅れましたことをお詫び致します。何せ、多忙なものでして・・・。
詳しくは平和祈念展示資料館まで。
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