期間 12月10日~2月26日
会場 府中市美術館
70年代に急逝した美術評論家、石子順造の評論活動を再現します。
美術評論家の個展は珍しいですが、多くの美術評論家が二の足を踏んだ、
当時、台頭してきた「劇画」や「少女漫画」を論じ、
それからロールスロイスにサイケな模様を描いたビートルズの表現を「キッチュ」と呼び、「キッチュ」論を展開しました。
そんな美術評論家の展覧会が面白くない訳がありません。
チラシに出品作品が並んでおりますが、漫画評論の遡上に上がった、つげ義春、滝田ゆう、私の作品も展示してあります。
それから赤瀬川原平の0円札、これは裁判になり、法廷が現代美術の展示場になった、近代美術史の一大事件でもありますし、
池田龍雄のオブジェに高松次郎、ダリの模写では我が国随一の鈴木慶則の作品に横尾忠則の作品などが展示されております。
会場は、おもちゃ箱をひっくり返したような展示となっていることでしょう。
写真は、先日、行われた、予告トークイベントの模様です。
私との交流で見えた石子順造の人となりをお話ししました。
東大経済学部に入り、卒業と同時に東大美学部に入り直し、美術の世界に踏み込んだ石子さん。この世に踏みとどまって居てくれたら、私は相談したいことが山ほどありましたし、石子さん自身、日本を代表する美術評論家の一人に成っていたに違いありません。
是非、足をお運び下さい。
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