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桑原茂夫著『西瓜とゲートル』

季刊で宜しかったのかな、『月あかり』に連載されたお母様の戦中日記の単行本化です。

当時、文章を書くことは、一般庶民では中々、思いつかない事だと思います。

本- 1

召集令状が父親の留守の間に届き、慌てるお母様と父親の問答が面白く、「俺は大丈夫、生き延びる」と言ったそうですが、人間は妙な自信を持って生きている動物ですね。

現在も直下型地震が何時起こっても不思議ではないと地震学者に言われておりますが、東京の人は「なに、地震が来ても、私だけは生き延びる」と思いながら、玉川や隅田川や荒川に神田川等に浮かぶ水死体の一人になったり、建物に押しつぶされ、通電火災で遠火の強火でシッカリ体の中まで火が通る焼死体になる方が、現在、街を歩いているかもしれません。私もその1人かも。

桑原さんの父親は41歳での召集ですか、私の父親も40代で現地召集です。

父は近眼ですから、メガネが無くなると何も見えない。味方を撃ってしまわないかと、母は心配したそうです。

ゲートル- 2

『ゲートル』が出て来ます。裏表紙の伸坊さんの絵、中々、良いですね。これで行軍や、雨の中の唐傘部隊での突撃など、アニメ作品にしたら面白いです。

昭和10年の『日展』に、馬の馬蹄を見る若い日本兵の絵があります。戦争画と言うと油絵となってしまいがちですが、これは日本画で若き日本兵士が良く描かれております。作品、作者名を失念してしまいました。

ナポレオン時代のフランス胸甲騎兵など、女の子にキャーキャー言われ、駐屯地には追っかけもいたそうです。金髪、栗毛色の髪に青マントは補色関係で映えます。アイドルでキャーキャー言っている今と変わりません。

青マントはフランスの連載漫画になっていて、アングレームに招待された時に広場に作品が飾られており、私も子供時代に読んだと翻訳家のオノレ氏に解説して頂きました。

題名は忘れましたが、フランスの国民的漫画でしょう。

ゲートル、脚絆の追っかけは出て来ますかね、女子の皆さん。現在、男女平等ですから、女子もゲートルを巻く時代ですが、アイドルの方々、ゲートル巻いて踊れますか?。

手に取りたい方はここです。

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