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2021-12
稲毛神社恒例『有名人慈善絵馬展』
画家・書家・芸能人など各界で活躍する有名人の手による絵馬200枚を、境内に展示します。
展示された絵馬は、入札によりご希望の方へ授与され、益金は社会福祉事業に寄託されます。
元旦から7日までの展示だと思います。その後、駅ビルでの展示もあります。細かい事は稲毛神社の方にお訊ね下さい。
~有名人慈善絵馬展~稲毛神社 (takemikatsuchi.net)
今年は『浜松張子』の寅を描きました。
虎の絵馬は玄関に飾られると良いと言われております。家の中に入り込む災いを防ぐそうです。
是非、絵馬を落札して、玄関に御飾り下さい。
今年も色々ありましたね。皆様もどの様にお過ごしでしたか。来年も良い一年であります様にと願いつつ筆を置きます。
良いお年を・・・・。
赤坂日枝神社の皆様へ、来年は絵を仕上げますので、お待ち願います。
神社のお名前を間違えてしまいました。失礼しました。
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山下祐二著『商業美術家の逆襲』
表紙が小村雪岱の絵になっております。山下さんの雪岱への思い入れは、素晴らしいです。
私が雪岱の作品に出合ったのは、20代の頃です。
アダチ版画研究所から、赤瀬川さんと共に呼ばれておりまして、何度か工房にお伺いしている時、工房のプロデューサーの方に「林さんは、きっと好きですよ」と小村雪岱さんの大判の画集を頂きました。
雪岱さんの作品を見ておりますと、構図の取り方が粋ですよね。こんな画家が居たのかとファンになりました。
商業美術家の逆襲: もうひとつの日本美術史 (NHK出版新書 666) | 山下 裕二 |本 | 通販 | Amazon
当時の雪岱さんの評価は、江戸期の浮世絵師『春信』に似ている、真似だと言われ、決して高い評価では有りませんでした。
確かに丸顔の女性の描き方は春信に通じておりますが、何かが違います。何が違うかと言いますと、女性の身長が春信より高くなっており、元禄期を過ぎた歌麿の大首絵へと繋がる浮世絵師の女性の描き方に近いです。
戦前の雑誌『さしえ』でも、小村雪岱の人気は群を抜いております。
歌麿の大首絵については、イギリスで何故、大首絵かについてお話しました。
NHKで先日、放送した、歌麿の絵師としての幕府との対決は見事な歌麿論になっておりました。
何故、最晩年に春画を描き、手鎖の刑になったのか、町人文化の抵抗としての画家、歌麿と捉え、骨太な画業を描き出しておりました。
雪岱さんの作品は構図が素晴らしく、こんなデザインが粋な画家は居ないと感心しました。
また西郷隆盛を描いたヘタウマ画に、ハッとします。
泉鏡花の書籍装丁画は見事です。
江戸期からの美術の流れを商業美術と山下さんは捉えておりますが、江戸期から繋がる町人文化の流れを近代も引き継いだとも言えますし、元禄を過ぎた頃から大阪から江戸へと移り、経済が衰退する江戸時代と現代の日本が重なって見えるのは私だけでしょうか。地震の問題を含めても・・・・。
素晴らしい。つげさんの作品が国宝になると山下さんは書いております。
つげさんの作品が国宝になっている時代を、生きてみたいです。
すみません、遅くなって。今日です。
animation soup 2021
アニメーション上映 + 展覧会
「おら東京さ来ただ」
日時
12月26日(日)
1回目:14:00〜
2回目:16:30〜(ゲストトークあり)
料金
1回目上映 1000円 高校生以下無料
2回目上映+アフタートーク 一般1,800円(ドリンク付)/高校生以下500円(ドリンク付)未就学児無料
会場
Space&Cafeポレポレ坐
東京都中野区東中野4‑4‑1 ポレポレ坐ビル1F
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『又吉直樹と読む林静一コレクション』
又吉さんが選者になって私の漫画作品を選んでおります。
これは又吉さんがどの様な作品を選ぶか、作者にとって刺激的で楽しい企画です。
又吉さんとは、NHK番組『ヘウレーカ』でお逢いし、対談したのが最初で、私のファンだと聞き驚いてしまいました。
又吉さんはこの時、ご自身の小説『火花』が200万部を超え、芥川賞確実とマスコミを賑わせておりましたから、対談場所には多くの著名人が押し掛け、大変な騒ぎとなっておりました。
又吉さんはとても目が綺麗で、テーマが判らず勝手なお喋りをする私をじっと見つめて聞いておられ、私は御迷惑がかからないか心配でした。
又吉さんが良く見えられる文壇バー『風花』へも行きましたが、ここも作家の方々が多く、文春の担当者も駆けつけましたから、もう、芥川賞を貰ったような賑わいでした。
今回、私の野暮用に忙しい中、出て来られ、最初にお会いした時の様に、じっと見つめて聞いておられました。恐縮です。
私は素晴らしい愛読者と出会え、幸せですねー。
忙しさは収まらないでしょうがいつの日か、テレビ制作会社の人と深夜にお酒を酌み交わしませう。舞妓さんは好きですか?
手に取りたい方はこちらで・・・。
林静一コレクション ――又吉直樹と読む (ちくま文庫) | 林 静一, 又吉 直樹 |本 | 通販 | Amazon
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齋藤なずな著『ダリア』
- 2021-12-17 (金)
- お知らせ
女性が得意とする私小説です。
男性ですと小津安二郎さんの作風に近いです。
ゆるい自然主義の描画ですね。
この作風は、小説ですと『あ・うん』や『『父の詫び状』の向田邦子さんや、漫画ですと何と言っても長谷川町子さんの『サザエさん』や近藤ようこさんの作品群やら、さくらももこさんの『ちびまる子ちゃん』が近いです。
男の描く作品の男性の主人公はヒーローで二枚目ですし、手塚氏が描いた『リボンの騎士』も二枚目のヒーローとして描かれていますが、女性の描く女性の主人公は二枚目と三枚目を行き来します。ヒロインよりも普通の女性です。
嘗ては少女漫画特有の顔に冷や汗や、縦線を入れて困った表情を描いおりましたが、現在は男性漫画家と同じコマ絵になっております。外国から指摘される大き目少女は、健在です。
これが大きな特徴でしょう。
ピクサーの映像作品なども、目が段々大きくなっております。
ロバート・レッド・フォード監督の、普通の人が主人公になった『普通の人々』という映画が在りました。1980年の作品で、中流階級の家庭が、嘗ての家庭を維持できなくなり、崩壊へと向かう時代の話しです。
世界経済が下向きに変わる潮目の時期で、現在に続く二極化の初期の状態でしょう。宅間が起こした池田小殺人まで後、20年です。
日本では私小説と言うジャンルがありますから、普通の人の普通の暮らしは途切れなく描かれておりましたが、あまり経済の影響が反映されません。繰り返し昭和の普通の暮らしが描かれていたのではないでしょうか。
齋藤さんがこの先どの様な作品を書かれるのか。小説の方に行ってしまわれるかも知れませんが将来が楽しみな作家です。
文化庁のマンガ部門優秀賞受賞と日本漫画家協会優秀賞を受賞しております。
読みたい方は下記アドレスへ。
青林工藝舎 アックスストア / 初期傑作短編集 ダリア/齋藤なずな (axstore.net)
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ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み
- 2021-12-13 (月)
- お知らせ
会期 12月10日(金)~2022年03月12日(土)
会場 ギンザ・グラフィック・ギャラリー
ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み | ギンザ・グラフィック・ギャラリー (dnpfcp.jp)
アメリカでもっとも愛された芸術家の一人、ソール・スタインバーグ(1914—1999)の逝去から22年。スタインバーグの名前は日本でもおなじみですが、今もっとも再発見、再評価を必要としている芸術家です。
今回、日本初の大々的な個展となる本展では、ニューヨークのソール・スタインバーグ財団よりご寄贈いただいたポスター、リトグラフ、エッチング、木版画など62点、和田誠事務所よりご寄贈とお貸出しいただいた7点のポスター、フランスのマーグ画廊の作品集5冊、さらに、ドローイングを中心とした代表作の複製作品などを含む、合計約280点の作品を一堂にご覧いただきます。
本展の監修をいただいた矢萩喜從郎氏曰く、「スタインバーグのドローイングを見せられたほとんどの人が、有り得る筈がない情景、と最初笑って反応したとしても、すぐに戸惑い、思考が停止し、宙吊りにされてしまう」。ぜひこの感覚を、会場の作品に直接対面して、ご体験ください。(ホーム紹介文より抜粋)
古谷三敏さんがお亡くなりになりました。
古谷さんとは、旧満州引き揚げ者として、ご一緒に中国各地を巡りました。
バスで巡る事が多かったのですが、隣の席にご一緒する機会が多く、初対面ですが、私の師匠、月岡氏と手塚治虫さんの同期の弟子であった事から、月岡氏の弟子である私にも気さくに話をして頂き、中国バス旅行が楽しいものになりました。
バス旅行の最中、何処までも続く麦畑を見ながら、この麦畑でホームレスとして暮らしたいなどと呟きますから、麦畑の中に建つ農家から「おまえに食わすタンメンは無い」と言われてしまいますよと私が答えて、二人で笑った事もありました。
また、私の通うバーにお連れして、「あの、『ダメおやじ』の古谷さん」とママに紹介すると、「ダメおやじの古谷さんと言う紹介は止めて欲しい」と苦言を呈され、「今は『レモン・ハート』の古谷です」と修正されたのを記憶しております
中国から戻り、飛行場内の飲食店で何時までも酒を飲み、どぶに捨てても良いようなダジャレを言い合い、別れの時間が迫ると渋々、腰を上げ、別れがたい思いで電車に乗り込みました。
何でこんなに気が合うのか、いまだに理由が判りません。きっと古谷さんと親しかった人は皆、そう思っていると思います。
古谷さん、寂しいです。あの世で元気にお暮らし下さい。
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『100年前掛け』
- 2021-12-09 (木)
- お知らせ
会期 12月9日~2022年1月22日
会場 クリエイションギャラリー G8、ガーディアン・ガーデン
144人のクリエイターと豊橋の職人がつくる 百年前掛け|CREATION Project(クリエイションプロジェクト) 2021 (recruit.co.jp)
愛知県豊橋市の職人が日本の伝統的な技術で織り上げた生地に、144人のクリエイターの個性豊かなデザインを染め抜いた、オリジナルの前掛けをつくりました。
約100年前のTOYOTA製シャトル織機を使って、厚くてしなやかな“100年経っても使える“丈夫な前掛けをお届けします。
7月に開催したオンラインワークショップ「クリエイション・キッズ・ラボ 2021」で子どもたちがデザインした前掛けも展示します。
本プロジェクトによる販売収益金は、セーブ・ザ・チルドレンに寄付し、新型コロナウイルス感染症の影響で経済的に困難な状況にある家庭への食の提供や、子どもの貧困問題の解決や虐待の予防など、未来を担う日本の子どもたちの支援のために役立てられます。(ホーム紹介文より抜粋)
御子達のデザインは、強敵です。ピュアな感覚がでるんですね。
汚れの無いデザインです。
12月11日 17時00分より、NHK『この道わが旅・すぎやまこういち音楽の旅路』で、ロッテ『小梅』のCMの音楽を作って頂いたすぎやまさんの曲が、小梅画像と共に放映されます。
外国の映画祭で「ほろほろ小梅の咲く頃は・・・」と音楽が流れ、「小梅ちゃーん」の処で、会場の皆さんが「小梅ちゃーん」と合唱したそうです。
外国で、二つの映画祭の賞を頂いております。お時間のある方はご覧頂けたら幸いです。
NHK『この道わが旅 ~すぎやまこういち音楽の旅路~』放送決定 ナビゲーターは風間俊介(リアルサウンド) – Yahoo!ニュース
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笠井祐子展
- 2021-12-05 (日)
- お知らせ
会期 11月27日~12月11日
会場 ATELIE・K
笠井さんの作品には具象が隠されています。
この色の畳で、茶室など面白いですね。お茶菓子をこぼしても、目立ちませんよお嬢様。
TRIARTS展
会期 12月2日~8日
会場 ギャラリー絵夢
TRIARTS(トライアーツ)展 – ギャラリー絵夢 (moliere.co.jp)
今年ももうすぐ終わりですねと、歌い出す歌謡曲が在りました。
来年は2022年ですから、2が並びます。2月2日や22日のチケットやら航空券などが売れますね。
えっ、もう押さえてありますか、流石です。
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『植田正治を変奏する』
- 2021-12-01 (水)
- お知らせ
会期 11月29日~2022年1月29日
会場 写大ギャラリー
写真展「植田正治を変奏する」 | 開催中の展覧会 | 写大ギャラリー (t-kougei.ac.jp)
「ネガは楽譜、プリントは演奏。」これは、アメリカの風景を美しいモノクロプリントに仕上げた20世紀を代表する写真家、アンセル・アダムスの有名な言葉です。
同じひとつのネガからでも、焼き付けを行う人間によって、生み出されるプリントは異なります。本学写真学科教授 田中仁は20年を超えて写真家、植田正治の研究を続けています。
そして今年、植田正治が残したガラス乾板やモノクロネガフィルムからプリントを行うプロジェクトを依頼されました。
その内容は誰もが知る有名作品から、これまでほとんどプリントをされることがなかった作品まで多岐に渡ります。
本展覧会では、作家本人による貴重なヴィンテージプリントと田中仁がプリントする植田作品を展示します。
そして植田の生家に遺された写真表現に関わる数々のものやゆかりの地を撮影した写真もご覧いただきます。
プリントが稀少なガラス乾板による作品なども多数展示を行い、オリジナルプリントとモダンプリントを比較するなど「RESEARCH」と「TRIBUTE」の観点から植田正治の世界を紐解きます。(ホーム紹介文より抜粋)
植田さんの写真は、有名です。外国の写真家達が注目し、海外で多くの個展を開いている写真家です。
写真を学んでいる方は、必見です。
この度、JAA理事 伊藤有壱のI.TOON Ltd.は展覧会『ハーバーテイルのすべて展』を開催します。
シネマジャックアンドベティ「ハーバーテイル」上映とトークのお知らせ。
上映期間:2021年12月10(金)~16日(木)
初めてハーバーテイルが上映された黄金町の映画館「シネマジャックアンド ベティ」にて「ハーバーテイル」3部作の他、伊藤のネオクラフトアニメー ションの魅力が共通する短編を併映します。
また、期間中3回ほど上映後のトークを予定しておりますので、併て足を運ん でいただけますと幸いです。
上映後トークの日程
・12月10日(金)19:30の回上映後/伊藤によるトーク・書籍サイン会
・12月13日(月)18:50の回上映後/写真家・森日出夫さんを迎えてのトーク
・12月15日(水)18:50の回上映後/伊藤によるトーク・書籍サイン会
(※なお、会場への贈花などはご遠慮させていただきます事、ご了承ください。)
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