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2010-07

少年たちの記憶「漫画展」の巡回が始まります。

期間 8月3日~5日

会場 北海道、小樽

少年たちの記憶―巡回展が始まります。

北海道から福岡県へと順次、巡回致します。

東京は10月に開かれます。

作家が旧満州で住んでいた場所です。

奉天には赤塚さんやちばさん、古谷さんに森田さんなど、

多くの作家が住んでいたのですね。

スピルバーグの「ザ・パシフィク」がWOWOWで始まりました。

ガダルカナル戦が終わったところです。

「ジャップ」「つり目のサル達が始めた戦争を、我々が終わらすのだ」

差別、蔑視語が飛び交って、中々の迫力です。

ガダルカナル戦で日本軍は「バンザイ突撃」を繰り返します。

「撃っても撃っても、敵は攻撃してくる」と、

ノイローゼになる兵士も出てきます。

二十歳の頃に読んだガダルカナル戦は、

昼間は仲間の死体と共に横たわり、

夜になると起き上がり米軍基地を襲うとありましたから、

弾よりも安く人命を使った作戦は本当だったのだなと、

観ていて思いました。

川を挟んでの銃撃戦で、

若き日本兵が「さぁ、殺せ。撃ってみろ」と、

仁王立ちになって叫ぶ場面がありました。

塹壕から銃を構える米兵は、

何故、逃げないのだと不思議に思います。

文化の違いに戸惑う、

若き米兵達です。

この後、硫黄島、サイパン、沖縄戦まであります。

沖縄戦を我が国から描いた映像作品は有りますが、

米国側から描いた作品は無いと思いますし、

沖縄戦に参加した、

海兵隊員が書き残した本がベースになっておりますし、

スピルバーグも、

忠実な再現に心を砕いたと語っておりますから、

このシリーズは楽しみです。

どちらにせよ、日米の十八、九歳からの若者が対峙した太平洋戦争です。

我が国の多くの若者に見てほしいです。

少年たちの記憶展、中国でも巡回します。

また、南京虐殺祈念館での「八月十五日の記憶展」。

入館者数が500万人を突破したそうです。 

 

明石市立文化博物館でのトークとサイン会

明石市で開かれている個展の、

トークとサイン会へ行ってまいりました。

時間がありましたので、

東京駅、八重洲口の探訪に向かいました。

昔、母に連れられて八重洲口を出ると、

すました東京駅と違う顔があったことを

覚えております。

ほら、こーんな喫茶店が、通りを渡ると顔を出します。

生憎、今日は休みでしたが、

通りかかった老婦人が、

私が止めるのも聞かず、

店を開けるよう、

店主に頼み込んでしまいました。

この老婦人、服装のセンスが中々です。

東京駅の目の前、

庶民的な街が息づいております八重洲です。

さて明石に着きました。

新大阪から快速で数十分。

神戸、三宮から一つ目、

明石の街は、お洒落な若者が目立ちます。

明石へ来たら「明石焼き」を食べなきゃ、

来た意味が御座いません。

「ゴ」とは珍しい名前ですが、

「冷めても美味しい」とのキャッチ・コピーが

嬉しいじゃありませんか。

奥様、ご主人、冷めても美味しいですか?

冷めても美味しいご夫婦になる為にも、

「明石焼き」です。 

明石焼きは傾斜した膳に並べられて出てきます。

見た目は大阪の「タコ焼き」に似ておりますが、

食べ方、食感、全てが違います。

つけ汁に浸しますと、

御覧のようにスヤスヤと眠りにつきますので、

この時です。素早く口の中へ運びますと、

口の中にクリーミーな味が広がります。

茶碗蒸しのまろやかさ、

と言えばよろしいでしょうか、

大阪の「タコ焼き」とは一味違う

明石の「明石焼き」です。

長すぎる春のカップルにも、

冷めても美味しい「明石焼き」です。

さて翌日、博物館へのエレベーターが完成、

その式典が行われました。

館内での祝典が終わり、

館前の広場にて錦城中学校吹奏楽部の

演奏です。

皆さん、とてもお上手です。

いよいよエレベーター前での

くす玉割りです。

明石市市長、市議員の皆様と

完成を祝いました。

今までの雨が嘘のようで、

天気も完成を祝福しております。

個展のトーク・ショーが始まりました。

二階の会場を皮切りに、

部屋から部屋へ、そして一階へと、

トークは続きます。

結構、私も、手の動きが大きいですね。

熱心に耳を傾ける明石の皆さんです。

サイン会が始まりました。

多くの方々に並んで頂き

有難う御座いました。

お子さん連れの方やカップルの方、

色々の方々が見えられました。

画集を買ったが、

多くの方々が並ばれているのを見て、

サインを諦めた方。

本当に御免なさいね。

何時の日かサインを致します・・。

さて、昼食を終えて、

午後のトークとサイン会に入りました。

帰る時間が決まっておりますので、

トークもスピードがついております。

私の話に付いて行くのが大変な、

明石の皆さんです。

明石は素敵な街です。

関東で言えば、湘南の街といった雰囲気があります。

明石市立文化博物館での個展、

8月29日まで開いております。

故郷、明石へ里帰りの皆様も、

どうぞ足をお運び下さい。

明石市の皆さん、東京方面からも駆けつけた皆さん。

有難う御座いました。

明石市立文化博物館のホームです。

第13回広島国際アニメーションフェスティバル開催。

期間 8月7日~11日まで。

会場 アステールプラザ

上に載せました画像の下、赤丸で囲んでありますが、

今回、ブルガリア、チェコ、オランダ、ロシア、

イギリスの作家の方々と一緒に、

国際審査委員を務めることになりました。

赤く四角く囲んでありますのは、

第一次審査委員のコメントです。

世界各国から応募してきた作品をより分け、

フェスティバルの上映プログラムを

作成するのが仕事ですが、

毎日、朝から晩まで、試写室の中で

作品を見続けるわけですから、

腰は痛くなるは、目はチカチカするわで、

精神、肉体とも、クタクタになります。

まぁー、世界中の映画祭も皆、

このような努力を影でしているのでしょう。

第一次審査委員の皆様、

ご苦労様でした。

五日間のフェスティバルですが、

さて、どのような作品が残ったのでしょうか。

今回はグランプリ作品を

選ばなければなりませんから、

大仕事です。

全員一致となれば良いのですが・・。

世界のアニメ作家が競います。

是非、いらして下さい。

詳しくはフェスティバル・ホームで。

「アニメと漫画、文化表現のビジネス」inメキシコ

Conferencia Anime y Manga,

Del Negocio A La Expresión Cultural

4月に、El Centro Multimedia del CENART

(国立芸術センターマルチメディアセンター、メキシコシティー)で、

世界から注目されております日本のアニメ、

漫画についての講演会が開かれました。

メキシコと言えば、「ドン・タコスたらドン・タコス」

と街を徘徊する、謎のメキシコ人、ドン・タコス氏ですよね。

彼も講演を聞きに来たのでしょうか。

基調講演は、美術館学芸員正木氏で、

講演内容は「ヒロシマ・ナガサキへの原爆の表象-

被爆記録から表現へ」です。

講演に先立ち、私の映像作品、

広島の原爆をテーマにした「かげ」が上映されました。

詳しくはホームで。

また、4月30日~5月にかけて、

「メキシコ-日本アニメマンガカルチャー会議」

congreso manimegrafica México-Japónが、

ベラクルス州ハラパ市、ヘスタルデザイン大学で開かれました。

ベラクルスと言えば、私たちの年代には懐かしい

西部劇映画「ベラクルス」が思い出されます。

美術館学芸員、正木氏が、

「ヒロシマ・ナガサキへの原爆の表象-被爆記録から表現へ」

を講演されました。

ここでも私の映像作品「かげ」が上映されました。

 詳しくはホームで。

この頃、「かげ」の上映要請が、外国からあります。

原子爆弾をテーマにし、

イメージで描いたアニメ作品は少ないです。

私の「かげ」とイギリスの作家(名を失念しましたが。)の

「ショート・ビジョン」位です。

「ショート・ビジョン」は、原爆の熱で髪が燃え、

皮膚と筋肉が溶け、骨が熱風に塵のように飛ばされる様を、

西欧写実風に描いた作品で、ショッキングなアニメ作品です。

この企画展、巡回するそうです。

新宿住友ホールにて、平和祈念事業特別基金主催の

「樹木希林による平和祈念朗読会 平和の尊さを語り継ぐ集い」

が御座います。

日時は7月27日、開演は2時からです。

申し込み、問い合わせは、

平和祈念事業特別基金ホームまで。

 

芥川賞作家、諏訪哲史が語る『赤色エレジー』

 

作家、諏訪哲史氏が、中日新聞に連載中の「偏愛蔵書室」に、

拙著『赤色エレジー』を取り上げました。

若い頃から、私の作品への批評は多く、

また、新たな視点が加わりました。

中々、ラジカルな批評で、「赤色エレジー」は先述した映画的技法

(黒澤のクロスカッティング他)を縦横に駆使した超絶的実験作である。

と書いております。

外国のインターネット・ホームの書き込みに、

『赤色エレジー』が発売された時代、

同じように我が国でもこの本が発売されていたら、

我が国の漫画は大きく変わっていただろう。とありました。

アングレームでのインタビュー中、この書き込みに触れると、

フランスの雑誌記者は大きく頷きました。

また、アングレーム市長主催の昼食会に於いて、

文化大臣のスピーチの中に、

子供の頃、親の目を盗んで読みふけった漫画作品は、

今や詩、小説、絵画と並び、芸術となったと発言しました。

時代が大きく変わろうとしている事を予感させる半年でした。

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