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榎本了壱『線セーション』展

会期 6月29日~9月29日

会場 前橋文学館

 

榎本さんは五人兄弟の末っ子ですか。末っ子というのはどの様な性格になりますかね。ちゃんとクリスマスケーキは分けてもらえましたか?。ケーキの五等分は親にとって難しいです。子供の頃のフォット・アルバムは、長男、長女と同量の写真が在りますか?

こんなことで子供は傷ついたりするものです。長男VS次男の相克、葛藤は聖書や小説、演劇、映画になったりしておりますが、末っ子というのはどうなのでしょう。

寺山さんの映画『書を捨てよ町へ出よう』で美術をご一緒しました。新宿の青線に残っていた和風旅館の一室に絵を描いたり、色を塗ったりと楽しく汗をかきましたね。

その後『ビックリハウス』の編集長時代に仕事を頼まれ、サザエさんとマスオさん夫婦のセックスレス四コマ漫画を描きましたが、ボツになりました。あの時はお騒がせしました。

それから九條さんが亡くなった日、私は九条さんと対談する予定でしたが急きょ、榎本さんとの対談に変更になり、何か寺山ご夫妻との運命的なものを感じました。

榎本- 1

萩原さんと榎本さんの対談日は過ぎてしまいましたが、お二人が出会ったのが青春時代ですから、積もる話がいっぱいあって、頭の回転が止まらなくなったのでは。

荻原朔美さんは詩人、荻原朔太郎さんのお孫さんで、お母様が荻原葉子さんです。このお母様の朔美さんについて書いたエッセイが素晴らしい。

朔美さんがヨーロッパへ旅立つ日、葉子さんは前夜、朔美さんに持たすお弁当を作るのです。小学校の遠足ではあるまいしと思いますが、葉子さんも気付いていて、弁当を作りながら「私、何やっているのかしら」と自分の行動を訝りながら、弁当を作る手は止めないのです。

私の作品『赤地点』に、「母はこの世のはぐれ鳥」と書きましたが、葉子さん「私、何をやっているのかしら・・・・」と思いつつ弁当を作り、息子の飛び立つ羽田へ駆けつけたのです。母は美しくも悲しいもので、子は親にとって、いつまでも子供のままなのです。

葉子さんの名エッセイです。私は涙を浮かべて笑いました。

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