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2019-03

TDC 2019展

期間 04月03日(水)~27日(土)

会場 ギンザ・グラフィック・ギャラリー

東京タイプディレクターズクラブが主催する国際アニュアルコンペティション「東京TDC賞2019」の成果をご覧いただく展覧会です。

チラシ- 1

ロッテ『小梅』のCFでも、島村さんがタイポグラフィーの作品を作りました。文字のデザインも時代を刻んでおります。私は『タイプデザイン賞』の岩井さんの文字が好きですね。まだ明治以前の崩し字の翻訳機は出来ていないのですかね。

作品の色補正でイマジカへ行って参りました。20世紀以降、建築から装飾品まで、多くの遺産が生まれておりますが、厄介なことに管理、保全の問題が目の前に横たわっております。

イマジカは以前、『東洋現像所』と呼ばれておりましたが、現在では『イマカジ』と名称を変え、東京の場所は以前と同じく『五反田』駅近くに在ります。

ニュースフイルムあつかいで、バイクで作品を現像所からテレビ局へと運んで頂いた記憶が御座います。放映5分前にテレビ局へ着きました。テレビ局の方々は、心臓が止まるかと思ったと後日、語っておりました。

駅-2

『池上線』の文字が見えます。この路線を唄った歌謡の作曲者、西島三重子さんに直々に習った事があります。彼女の『千歳橋』も好きな曲です。

目黒-3

目黒川沿いを歩くとほら、櫻の花がチラホラ咲いております。綺麗ですね。イマジカの仕事も、桜の下で酒と弁当をつつきながらが良いです。

キューバ料理とメキシコ料理の屋台が出ておりました。タコスを食べれば良かったな・・・。

花-4

『イマジカ』の建物が見えて来ました。

イマジカ-5

ロビーに飾ってある合成機械です。以前はエリ合成など大変でした。髪の長い女性が踊ったりすると、髪の毛を背景から抜く作業は神業に近いものがありましたね。

それが今ではコンピュータであっという間の作業で済みます。

合成-5

映像の未来は、3D立体へと進んでおりますが、まだ完全写実まではいっておりません。しかし銀幕から飛び出て行くことは時間の問題でせう。画像の進化は何処へ向かうのでしょうか。空間の完全模写ですかね。

スタジオ-6

スタジオ内の風景です。

以前はこんなことを呟いて作業を進めていたのです。

しかしネガフィルムの情報を、デジタルは完全に復元出来ないのだそうです。駄目ですねー、コンピュータは。AI コンピュータに少し期待するしかないのでしょうか・・・・。

インタ-7

NPOのAIロボット雇用支援団体からの聞き取り調査を受けましたが、現在、未来社会の問題も朧げに見えていることも確かです。

 

春休みイベント『戦争のお話にふれてみよう』

期間 3月16日~31日

会場 平和祈念展示資料館

遅くなりました。

戦争が終わってからも、苦しくつらい体験をした人たちがいることを知っていただくため、春休みにあわせ、様々なイベントを行います。

チラシ-1

この機会に語りべの方々の話しを聞いて、自分の頭で考えませう。

 

 

小川 澪 ジュエリー展

会期 3月8日~30日

会場 茶房 青蛾ギャラリー

『茶房 青蛾』は60年代、新宿三越裏に在りました。木造二階建てで、竹久夢二の版画が飾られ、仄暗いランプの光に包まれた店内は、とても此処が新宿の繁華街に在るとは思えない静かな喫茶店でした。現在も『青蛾』の在った土地は空き地になっていると思います。

当時の学生達が好んだ喫茶店で、私は女性誌『アンアン』で、店主の画家、五味さんにインタビューした思い出があります。

チラシ- 1

五味さんの奥様は、竹久夢二の絵から抜け出たような美人で、呂の着物でカウンターに立つ姿は動く美人画といっても過言ではありません。

80年代、バブル景気の中、『茶房 青蛾』は地上げにあい、新宿の地を追われ東中野へと移り住むことになりました。あのままの姿で『茶房 青蛾』が在ったら、行列の出来る喫茶店として現在、マスコミを賑わせている事でせう。

その後、新宿歴史博物館での『琥珀色の記憶展』では、『茶房 青蛾』の一階部分が再現され、誰も居なければ青蛾の椅子に座り、当時へと心を遊ばせていたと思いました。

小川澪ジュエリー展、見逃しなきよう。

江戸糸あやつり人形結城座公演INニコファーレ

日時 3月20日 ①18:30  ② 20:30

会場 ニコファーレ (ラウンドクロス六本木)

バーチャルですから、立体映像と結城座のコラボですかね。

文化庁の文化推進事業のひとつだそうですから、何かあるのでしよう。

チラシ- 1

江戸写し絵ON春の隅田川船上

日時 3月28日

会場 隅田川の船上

結城座に『風呂』というのがありまして、と言っても人間が入るお風呂ではありませんよ。江戸時代の幻灯機のようなもので、絵を映すだけではなく絵が動きます。早い話が江戸時代のアニメーションで、アニメの元祖です。

障子に蝶が舞ったり、日本刀の刃の上を独楽が動いたりと、風呂をあやつり動かして見せます。勿論、風呂を使って動かす、高度な技が無いと再現は不可能です。

江戸時代のアニメの元祖、是非、ご覧になって下さい。

詳しくは結城座ホームまで。

DAY ART 特集 風紋終幕と太宰治生誕110年

もう『風紋』の前を通っても、灯りがついておりません。でも、若い方々で復活なんてあるかもしれませんよね、山本さん。山本さんの『DAY ART』風紋と太宰治の特集です。

表紙- 1

60年代の『風紋』は、新聞に出版界、演劇に映画やテレビ界など、多くの業界人を集め賑わっておりました。

私達若者は、上野昂志氏にゲンちゃんこと作家、長谷川四郎氏の息子さんの元吉氏に京都『徳正寺』の章子さんや日本画家で文化勲章受章者の秋野不矩氏の息子さん等氏らと隅で呑んでいた時代でした。

閉店の日の『風紋』は凄かったですね。新聞に記事が出ましたから、こんなに関係者が多かったのかと驚くほどの人々が詰めかけ、毎日、顔を出していた坪内さんが入れないほどで、近くの寿司屋で私も含めて席が空くのを待つほどでした。

記事-2

『風紋』のママ、林聖子さんのお父様は、画家の林倭衛氏です。1919年の第6回二科展に大杉栄氏を描いた『出獄の日のO氏』を出品、警視庁から撤去を命ぜられ、その事が話題になり広く名が知れ渡ります。太宰治氏も林さんをモデルにした短編を書き、聖子ママも書かれておりますから、親子で太宰治氏の作品になっているのではないですか山本さん。

林倭衛氏の個展が『不忍画廊』で開かれております。

絵-3

力を抜いた、中々良い絵です。明日16日までです。御覧になって下さい。

つげ忠男×中里和人 二人展 初原の風景 -光と闇の間に浮かぶもの-

期間 3月9日~19日

会場 ANEAL Gallery 現代美術製作所

1968年の『ガロ』デビュー以来、劇画表現に新たな地平を切り拓いてきた劇画家・つげ忠男。

そして、開発前の東京湾岸の荒野を撮影した「湾岸原野」から、もうひとつの闇の東京を幻視する「東亰」(とうけい)まで、都市とその周縁で、陰影の深い風景写真を撮影する中里和人。

それぞれ独自な視点で風景の境界を探ってきた二人が、光と闇をキーワードに競演。ひとときのワンダーランドを、路地奥の長屋空間に出現させます。

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一昨年ですか、忠男さんの映画完成の劇場で対談相手として呼ばれました。

その対談での話をなぞれば、つげさんの作品は、イギリスの『怒れる若者たち』世代の作家、アラン・シリト―の『土曜の夜と日曜の朝』等の作風と似ていること、イギリス労働者階級の閉ざされた青春を生きる若者の鬱屈とした精神とどこかつげ忠男の作品は重なって見え、見事です。

また、敗戦後の青年達のやり場の無い怒りは、諸外国の若者達から敗戦後の日本が理解出来るとの反響がありました。

もう一つ語れば、劇画の命名者、辰巳ヨシヒロ氏や水木しげる氏とつげ忠男氏のコマ絵の線が似ていることで、これを前谷惟光氏の『ロボット三等兵』のどこか投げやりな線と繋げて、この線をして敗戦後の何かを断念した精神と語ることは容易だが、つげ氏の兄、つげ義春氏のコマ絵の線が従来の画家達の線に近いことで、時代として括ることは出来ない。

また、水木氏の描くキャラクターが、70年代の総中流化社会の中で古びず存在していた事を当時、驚きを持って見つめていた私です。

七十年の衝撃のガロ忘年会に出席した少ない作家の一人、つげ忠男氏です。是非、観て下さい。

 

桑原茂夫個人誌『月あかり』第6巻

桑原氏は「あとがき」で、井上光晴さんの葬式で弔辞を述べた谷川雁さんの言葉「おぬしのことばの最後の一滴をこの世に呼び戻したい」と書き記している。

月-1

井上さんとは二度、飲み屋でお会いしている。豪快な酔いっぷりで、周りの人を巻き込む迫力があり、隅で呑んでいる私達若者にも目配りを忘れなかった。

詳しくはホームまで。

仲野 泰生展 - 内面の森の形象 –へ行って参りました。矢作さんもメキシコから見えられていて、方向音痴の私が画廊へ辿り着いたのは閉店後というありさまでした。

仲野 -作品-1

写真で拝見した作品とは大分、違う作品群です。これですから現物の作品を見ないと判らないです。

久しぶりの集まりですから、食事でもと銀座『鳥ぎん』へと向かい、焼き鳥を肴に酒を酌み交わしました。いつも中国の方で一杯でしたが、今日は隣で静かに箸を運ぶアジアの方が居るだけの『鳥ぎん』でした。

仲野 -鳥-2

最後は釜飯を頂きました。それぞれ違った具の釜飯を頼み、それぞれをつまみますから、人数が多いと色々食べられてお得感が増します。

仲野 -釜-3

これでお開きになれば健康に良いのですが、もう少し酒をと、銀座から新宿へと向かいました。家に帰ったのは朝が近い夜でした。嗚呼―。

皆さん、疲れ様でした。

 

仲野 泰生展

期間 3月4日(月) – 9日(土)

会場 港房

– 内面の森の形象 –となっております。どのような森なのでしょうか。

イメージの遊びがあります。道に鍵が落ちています。どんな鍵でしょうかと問い、最後の死のイメージまで質問があります。回答者はその質問に答え、答えたイメージから読み解く俗流心理テストゲームです。何となくその人が判ったようなイメージ遊びです。

話題が無くなった時に遊ぶとまた、話題が生まれてパーティも賑やかになります。

このイメージ遊びの最初の質問が「森を思い浮かべて下さい」「思い浮かべた森は、どんな森でしたか。答えて下さい」となり、答える人によって森のイメージは様々です。こんなに多様な森が在ることに気付き、驚かされます。

nakano2019

早稲田大学の美学教授が語った事を引用すれば、ヨーロッパ社会では城の中と城の外、自然界に理想があるとする考えが交互に時代に現れるそうです。

都市と農村、都会と自然界等々、ワーグナーとモーツアルトが時代によって交互に現れ消えてゆくとは『近代文化史』の中で語られていることです。資本主義か社会主義かも、繰り返し現れては消えてゆくのでしょうか。

さて、仲野さんの森、どの様な森でしょうか。森の答えはセックスですから、仲野さんの森が楽しみではあります。

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