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書籍 Archive
『キネマ旬報』1月下旬号発売。
高倉健さんがお亡くなりになりましたね。
私は東映動画に居ましたが、撮影所、近所の飲食、喫茶店でも、高倉さんをお見かけしたことはありませんでした。
寺山修司さんの『書を捨てよ、街へ出よう』の映画で、高倉さんの高さ10メートルの看板を作った思い出があります。
それから、マレーネ・デートリッヒさんのディナーショーで、幸運にも高倉さんの隣のテーブルに座り、鶴田浩二さんや渡哲也さん等と座を囲む高倉さんを拝見し、わー、豪華なテーブルだなと、感激したのを覚えております。
ご冥福をお祈り致します。
今回はエリック・クー監督の『TATSUMI・マンガに革命を起こした男』を取り上げた。
辰巳ヨシヒロの原作をもとにつくられた作品で、抑制した動きで、マンガを読む時の感覚を大切にしたアニメ作品である。
本文で、今、マンガは出版メディアから携帯等のインターネット・メディアに進出しようとしている時期ではないかと書いた。このアニメ作品が、私の画ニメ作品『赤色エレジー』と同じく、携帯などで読むマンガの一方向を指し示しているように思う。
それが出版メディアのマンガを凌駕する読者数と、売り上げを誇れるようになるかは、未知数である。
本を手に取りたい方は、ここ。
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『いきいき』一月号発売。
清川さんが連載半ばでお亡くなりになりました。
70年代に『万葉恋歌』でご一緒して、最後の仕事もご一緒することが出来たこと、誠に不思議なご縁を感じます。
清川さん、あの世でも古典の話しをなさっておられるのでしょうか。
合掌。
『いきいき』のホームです。
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『キネマ旬報』12月下旬号発売。
毎年の事だが年末は忙しく、期日に間に合わない仕事が多々あり、御免なさいと頭を下げる日々を送っている。
また今回は、書いても良い映画が三作品も有り、選ぶのに困った。
キム・ギドク監督の『メビウス』を書く事にした。
この映画は全編セリフが無く、アート・アニメ作品に多く見られる手法で、往年の新藤兼人監督『裸の島』を思い出させる作品である。
セリフが無いから、役者の演技も少し説明的だが、粗削りな作品に器の大きさが垣間見られ、今後の作品が楽しみである。
手に取りたい方はここ。と書いたら、明日までにもう一つ原稿をお願いしますと、メールが来ていた。文章は丁寧だが、一本鞭の傷口が癒えぬところにロウを垂らす内容となっていて、師走はハードSMの季節である。おかぁさーん。
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『いきいき』12月号発売中
新年号が発売されておりますが、遅ればせながら告知致します。
古典作品の名前は知っているが、読んだことが無いという人は多いです。
私もその一人ですが、古典の仕事が入りますと、目を通さなければなりません。
それで読みますと、昔の人も現代を生きる人も、左程変わらない事に気付きます。
ロンドンで60年代の歌謡を聞いてもらいましたが、詩の内容を英訳し、お配りして、歌の内容を理解してもらおうと、解説致しました。
御存じの様に、60年代歌謡に特徴的な事の一つに、森進一さんに代表される、男が女の気持ちを歌っている事があります。また、これはこの時代だけのものでは無く、古典にもみられる傾向です。
現代と昔が、一つの糸で繋がる、それも古典の魅力の一つでせう。
『いきいき』ホームです。
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諏訪哲史著『偏愛蔵書室』発売。
芥川賞作家、諏訪氏が中日新聞、文化欄に連載した愛する本、100冊の書評集。
拙著『赤色エレジー』が取り上げられております。
諏訪さんは種村さんに師事していたのですね。知っていれば、お会いした時に種村さんの話ができたのにね。
ジャン・ジュネが入っています。泥棒で作家なんて、世界広しと雖もジュネ位ではないでしょうか。
同性婚を認めるところも出てきたのですから、もっと読まれても良いと思います。刑務所の中の話しが多いですが、コーエン兄弟に映画化してもらいたいですね。
手に取りたい方はここ。
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『ずるずる、ラーメン』発売中。
大分前に出ましたが、ブログに載せそびれておりました。
以前、出しました、『僕の食物語』に書いた「冷やし中華」の章の抜粋が載っております。
ラーメンで思い出すのが、博多へテレビ取材で出掛けた時のことです。
空港にテレビ局の車が待っておりまして、そのまま博多の屋台ラーメン店に直行、ここのラーメンは美味しいと車中、テレビスタッフの方に聞かされ、期待で胸が膨らんでおりましたが、屋台でビールを二口ぐらい飲んだところで突然、私がホテルのチェックインをすませていない事に気が付いたスタッフの方々は、まずはホテルへ入ってから食べましょうと、えっ、ラーメンはと立ち去り難い私を急かせホテルへと向かったのですが、チェックインをすませても飲み屋に連れて行かれ、そのまま飲み続け、屋台のラーメン屋には戻ることはありませんでした。
次の日の撮影は早朝6時から移動で、ロケ中、博多に戻る事も無く、ロケ終了と共に待たせた車に乗せられ空港へと運ばれてしまいました。
飛行機の窓から遠くなる博多の街の灯を眺めながら、「さようなら、博多のラーメンさん」と私は呟いておりました。
今もこの時の事が頭に浮かびます。嗚呼、博多のラーメンと・・・。
手に取りたい方はここです。
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英国旅行でインタビューを受けました雑誌の発売です。
大英図書館で開催されておりました、英国漫画の歴史展を概観しますと、写実を基本にした作品とカリカチュア作品の二種類の漫画コマ絵潮流があります。これはどの国でも同じだと思います。
写実を基本にした作品には、現代の社会化した問題も含まれ、フランス・コミックでも『アフガン』『ガザ』などのノンフィクション系漫画がありますが、英国のは写実を手放さない職人の頑固さで現在の英国の問題を展開していて、少年漫画作品で世界を席巻している我が国の漫画界とは違いを感じますし、嘗ての『ガロ』が劇画の先頭を走っていた社会性のある作品に、漫画を超えて社会変革の可能性が垣間、見られます。
英国漫画作品、侮れません。
左側の『現代詩手帖』の表紙絵。タイトル・デザインは昨日、訃報が伝えられた赤瀬川原平さんの手になるものです。
ご冥福をお祈り致します。
詳しくは雑誌のホームで。
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『いきいき』11月号発売。
今、時代は古典へと歴史を遡っております。
歴女なる女性も現れ、古墳マニアも表へと顔を出しました。
ヨーロッパの歴史を振り返ると、過去を語る世紀と未来を語る世紀が二本の織り糸のように、現れたり消えたりしているそうです。
現代でも近代と反近代、モダンとレトロが交互に現れ、20世紀は小国が大国の傘の下集まった時代だとすると、21世紀は大国から分離する動きが小国に見られるとの学者さんもおられます。
我が国でも、二十世紀の世界大戦を、あれは薩長が起こした戦争、我々はアメリカと仲良くしようとの噂が、戦時中、有ったそうですし、戦後も独立国を作ろうと呼びかける文化人や学者がおりました。東京オリンピックなどとはしゃいでいると、スコットランドではないですが、地方は意外な動きを見せるかもしれません。
今世紀の中半に月へ行くエレベーターが出来るそうです。
その時の日本は、国土の60%が空き地になっているとの予測が出ております。
さあー、日本は何処へ向かうのでしょうか。
『いきいき』は書店で発売されておりません。手に取りたい方はこちらへ。
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