大英図書館で開催されておりました、英国漫画の歴史展を概観しますと、写実を基本にした作品とカリカチュア作品の二種類の漫画コマ絵潮流があります。これはどの国でも同じだと思います。
写実を基本にした作品には、現代の社会化した問題も含まれ、フランス・コミックでも『アフガン』『ガザ』などのノンフィクション系漫画がありますが、英国のは写実を手放さない職人の頑固さで現在の英国の問題を展開していて、少年漫画作品で世界を席巻している我が国の漫画界とは違いを感じますし、嘗ての『ガロ』が劇画の先頭を走っていた社会性のある作品に、漫画を超えて社会変革の可能性が垣間、見られます。
英国漫画作品、侮れません。
左側の『現代詩手帖』の表紙絵。タイトル・デザインは昨日、訃報が伝えられた赤瀬川原平さんの手になるものです。
ご冥福をお祈り致します。
詳しくは雑誌のホームで。
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