大分前に出ましたが、ブログに載せそびれておりました。
以前、出しました、『僕の食物語』に書いた「冷やし中華」の章の抜粋が載っております。
ラーメンで思い出すのが、博多へテレビ取材で出掛けた時のことです。
空港にテレビ局の車が待っておりまして、そのまま博多の屋台ラーメン店に直行、ここのラーメンは美味しいと車中、テレビスタッフの方に聞かされ、期待で胸が膨らんでおりましたが、屋台でビールを二口ぐらい飲んだところで突然、私がホテルのチェックインをすませていない事に気が付いたスタッフの方々は、まずはホテルへ入ってから食べましょうと、えっ、ラーメンはと立ち去り難い私を急かせホテルへと向かったのですが、チェックインをすませても飲み屋に連れて行かれ、そのまま飲み続け、屋台のラーメン屋には戻ることはありませんでした。
次の日の撮影は早朝6時から移動で、ロケ中、博多に戻る事も無く、ロケ終了と共に待たせた車に乗せられ空港へと運ばれてしまいました。
飛行機の窓から遠くなる博多の街の灯を眺めながら、「さようなら、博多のラーメンさん」と私は呟いておりました。
今もこの時の事が頭に浮かびます。嗚呼、博多のラーメンと・・・。
手に取りたい方はここです。
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