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佐藤さとる著『てのひら島はどこにある』中国で発刊

当時、佐藤さんの原稿を読み、夏空にモクモクと沸き上がった入道雲のようなイメージを忘れずに、急いで描いた記憶が残っております。

中国での出版です。昆虫になった子供の話です。母親に割烹着を着せておりますが、中国の子供達にわかりますでしょうか。

子供の頃の不思議は、大人になっても残っております。ある日判る時が来ます。日本を理解して下さい。

チラシ- 1

虫を観察した名著に、ファーブルさんの『昆虫記』があります。粘り強い観察、それほど人を惹きつける虫ですが、私の好きな虫はてんとう虫でした。模様のある羽根を広げると薄いセロハンの様な羽根が出て来て、ブーンと飛び立ち、着地すると羽根をしまいます。生き物と言うより、飛行機に似て好きでした。

また、虫たちが住んでいる草むらの世界が小さく、目を凝らして見ないと判らないジャングルのような風景で、魅了されもしました。そのような子供の頃の記憶を辿り、絵を描きました。

チラシ-2

強い日差しと草いきれ、それにまっさらな子供の舌に、冷えたスイカやトマトの味が広がり、今も記憶に残って好きな食べ物です。

自著『僕の食物語』に、アメリカの食文化評論家がスーパーにスイカが切り売りされているのを見て、スイカは切って売るものでは無いと腹を立てた文章を見つけ、私も同感であると書きましたが、母が亡くなり、子供達が育った今は、切り分けられたスイカが丁度良い分量だと思う令和生まれです。

トマトをトーストに挟んで食べるのが好きですが、トマト一個も多いくらいで、残りを次の日に食べると、瑞々しさとハリを失って、少し残念な食感となります。

中国版は皆さんでお探し下さい。素敵なレイアウトが魅了します。絵の枠が押し版で浮き出ております。中国の出版界はお金がありますね、フランスも素敵な本を作ります。私の『赤色レジ―』の網版はブルーですが、題名に模して赤で網を付けたいと言ってきました。本作りを愛していらっしゃるのですね。

日本語版はこちらです。

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