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2020-07
『女々しき力プロジェクト~序章』上演のお知らせ。
- 2020-07-31 (金)
- お知らせ
葉書に三作品の案内が『スタジオ300』から参りました。ホームを覗きますと、下記の文章が記してありました。
今年8月9月に公演を予定しておりました「女々しき力プロジェクト」、並びにオフィス3〇〇公演『鯨よ!私の手に乗れ』は、コロナ禍の今回、断念せざるを得なくなりました。
そして今、劇場でできる事を考えました。生が命の私たちですが、オンライン生配信も考え、お客様に安心してご覧いただけるよう、工夫させていただきます。
政府、東京都の方針、及び(公社)全国公立文化施設協会・小劇場協議会による新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを踏まえて、新型コロナウイルス感染予防、拡散防止への対応策を徹底し実施いたします。できるだけ簡素に、密を避け、上演いたします。
新宿『モリエール』での、感染発覚がニュースになりましたから、劇場公演は用心しなければならないでせう。
舞台のセリフは声が大きいです。本読みの段階から「声が小さーい」と演出家のダメ出しが飛びますから、役者は声を張り上げてセリフを言う舞台演技にならされて行くのでせう。
手話演劇と言うのもありますね・・。手話劇団はありそうですね。
えりさん、尾上松也さんのイケメンぶりに、涎が垂れていますよ。無事に公演を終えて下さい。
チケット購入は『スタジオ300』へ。
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現代マンガ選集『破壊せよ、と笑いは言った』増刷です。
少し前の発売でしたが、増刷になりました。
若い読者で気に入った作家を見つけられたら、その作家の文庫本を書店の棚でお探しになることをお勧め致します。また漫画家を目指す方も、新しいスタイルを見つける資料になります。
1945年以降、60年代までの作家や、戦前の漫画家の本も充実すると宜しいかと思います。
田川水泡の『のらくろ』や吉本三平の『コグマノコロスケ』に、中島菊夫の『日の丸旗之助』や坂本牙城の『タンク・タンクロウ』等々、外国の日本漫画ファンは、今の漫画よりデザイン性がありクールと好評ですよ。
詳しくはここをクリック。
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『貸本マンガ史研究―06』発売。
- 2020-07-23 (木)
- お知らせ
梶井 純さんの特集となっております。
梶井さんとは親しく話した事は無く、どの様な方だったのか読んでみたいと思います。
表紙に前谷惟光さんの『ロボット三等兵』傑作集の絵が載っております。
『ロボット三等兵』は中学の頃、クラスメイトが『貸本屋』に面白い漫画が多くあると、私を連れて行ゆき、最初で最後の貸本体験で借りた本です。
随分と図太い線を引く漫画家だと、手に取りじっくり眺めたいと借りたのを覚えています。
この様な線を引く人とはどんな人なのか、中学の頃の印象を頼りに、ちばてつやさんや古谷三敏さんなどに訊ねたが、前谷さんの容貌が浮かび上がることはなかった。
ネットで検索すると、前谷氏は大正生まれで、私の母の一年前に生まれていることに親近感を覚え、父親は『子供の科学』を主宰する原田三夫氏と続くから、それは私が子供の頃に購読していた雑誌であるから、ビックリしてしまった。
その後、日本画家の尾竹国観に師事とあり、画家の道を志していたのかと、またまたビックリしてしまい、あのような線が日本画家から生まれるのだと感心した。線から受けるイメージで、王道では無いバンカラな人を想像したが、お坊ちゃまに近い人ですね。
1939年に召集、中国、ビルマ戦線を生きぬき、復員後は東宝へ就職するも、あのアメリカ軍も出動した戦後最大の労働争議に退社とあり、その後、出版界で活躍とある。
前谷氏と似ている線を引く作家に水木しげる氏、その後、つげ忠男氏が居て、中学の頃に前谷氏から読み取った図太い線は、今も私の中で生き続け、世界史での敗戦を生きぬいた日本人の断念の思いが表れたものではないかと思っている。
高野氏等、梶井氏も含めて、若き書き手がてがけた『漫画主義』のコピーに、「戦後20年 泣かずに来たが、漫画にうずめたこの願い 主義を背負って 今 泣いた」とあります。
思考は死ぬまで止まりません。『貸本マンガ史研究』続ける事を願っております。
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「予科練平和記念館所蔵資料展 海軍飛行予科練習生を志した昭和の少年たち」
- 2020-07-19 (日)
- お知らせ
会期 4月1日~8月10日
戦後75年を迎える今年は、茨城県阿見町の予科練平和記念館との交流展を実施します。 大正時代、ここ阿見町で霞ヶ浦海軍航空隊が開隊されます。
昭和14年には飛行予科練習部いわゆる「予科練」が神奈川県横須賀市から移転し、翌年には予科練教育を専門に行う土浦海軍航空隊が設置されました。阿見町の予科練は、終戦まで全国の予科練教育・訓練の中心的な役割を担うこととなります。
予科練平和記念館は、予科練に志願した少年たちを通して、予科練の歴史や戦史の記録を次の世代へ正確に伝承し、命の尊さや平和の大切さを考えていただくため、阿見町により建設されました。(本展ホーム紹介文より抜粋)
開催しているのか迷っておりましたが、どうやら自粛は無かったようです。開催してますと、はっきりホームで告知しないと判りません。
軍歌は歌う機会がめったにありませんから、つい口から出るほどの歌を知りませんが、それでも作詞:西条八十 作曲:古関裕而の『荒鷲の歌』は耳に残っております。
「若い血潮の 予科練の 七つボタンは 桜に錨」と始まります。
耳に残っている軍歌をもう一つ上げれば、作詞:梅木三郎 作曲:高木東六の『空の神兵』で、梅木氏の詩が綺麗で好きでした。
銀座に在る軍歌だけのカラオケ・スナックで、この『空の神兵』を歌いましたが、駄目でした。『宇宙戦艦ヤマト』を歌う「ささきいさお」氏のような、艶のある声でないと無理ですね。
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『帰ってきた! どうぶつ大行進』
- 2020-07-15 (水)
- お知らせ
会期 7月11日~9月6日
会場 千葉市美術館
千葉市美術館では8年前の夏、「どうぶつ大行進」展を開催しました。今回は、その後コレクションに加わった作品も多数交え、構成を大きく変えてバージョンアップ。江戸時代の絵画や版画を中心に、室町時代から昭和まで、古今の多彩な動物イメージが溢れます。
今こそ見たい、麒麟など霊獣の姿や、疫病破邪の生きもの表現までも広く含めて、展示総数約230点。はじめましての皆様はもちろん、あの夏を思い出した皆様も、また本物に出会う時間を夢見るお久しぶりの皆様も、新しくふくらむ!千葉市美術館にどうぞご期待下さい。(美術館ホーム、企画展紹介文より抜粋)
前近代の動物の絵は面白いですね。まだ見たことも無い動物を描いたものは勿論、犬、猫のような毎日、其処らをウロウロしている動物でも、ちょっと違う。
摂書『夢枕』に女性が飼っている猫が出て来ますが、これが江戸時代の猫を見て描きました。
円山応挙の子犬の絵は写実ですから現代の動物に近く、歌麿の静物画なども写実ですが、他の画家の方はチョッと違うのです。ヘタウマとも違う、江戸の人はどの様な目を持っていたのか。物神が付いていたと言えば良いのでせうか。
遠藤幹子 おはなしこうえん
会期 7月11日より12月3日
会場 千葉市美術館
つくりかけラボは、「五感でたのしむ」・「素材にふれる」・「コミュニケーションがはじまる」いずれかのテーマに沿った公開制作やワークショップを通して、訪れた人々と関わりながら空間を作り上げていく、この夏、千葉市美術館で新しく始まる参加・体験型のアーティストプロジェクトです。
「おはなしこうえん」の場と物語がどのように変化していくのか、それは、このプロジェクトに様々なかたちで関わる皆さんしだいです。(ホーム紹介文より抜粋)
人間が物を創り出す行為は、面白いものです。世界はそのような物で溢れております。
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『しりあがり寿展』
- 2020-07-11 (土)
- お知らせ
期間 7月15日~21日
会場 伊勢丹 新宿本館6F アートギャラリー
寿さんの絵画、墨絵、陶芸などを展示しております。陶芸等、どの様な作品でしょうか・・。
コロナ感染者数が増えておりますが、テレビ報道の初期の段階で岡田先生が「検査で判った陽性者は氷山の一角、多くの被験者の中にコロナ感染者が居る」と言っていましたから、検査能力が上がれば感染者数が増えるのは当り前で、当初、外国からも、日本だけ感染者数が少ないのは何故だと疑問の声が上がり、検査数が少ないのではないかとの声がありました。
検査数が増えれば感染者数が増えるのは当然の結果で、水面下では検査に引っかからない感染者が今と同じような人数は居たのではないかと言っても過言では無いでしょう。
どの国も医療が感染者数に追い付かず、医療崩壊の瀬戸際を彷徨っておりますが、アメリカ、ブラジルの様に早く全員感染してしまえばコロナ騒動は終息し、抗体を持つ人から働き始めれば良いと言う荒っぽい対策もあるのでしょうが、アメリカはウイルス兵器も考えてウイルス蔓延に対処する医療体制を築きつつあったのですが、トランプ政権になり予算を縮小したらしく、今回のコロナで感染者数が世界一となっているようです。
有吉さんとマツコさんの番組で、マツコさんが都知事の命名「夜の街」に対して「何よ、夜の街って、ド演歌なネーミングじゃない」と有吉さんと苦笑いをしておりました。
岡田先生のメイク、髪型、ファッション、チェックしております。また、岡田先生、丁寧語の「お」を意外な単語でお使いになるのでドキッとしてしおります。
タランティーノ監督が使いたい役者ではないかと睨んでおります。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・コロナ』で・・・・。
まぁ、この映画は映画産業からテレビ産業へと娯楽産業が切り替わる、ヒッピーが居た時代ですが、当時、日本からみているハリウッドは、そうテレビ産業に追い込まれているとは思いませんでした。
キューブリックの『2001年・宇宙への旅』やペン監督の『俺たちには明日はない』、シャフナー監督の『猿の惑星』に教会から花嫁を連れ出すニコルズ監督の『卒業』、ポール・サイモンが唄う主題歌は日本でもヒットしましたから・・・。
80年代のNHK教育テレビでの日本映画界低迷の座談で、何故、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』になり、エンパイア・ステート・ビルや映画企業を買い占めたのに、日本を筆頭にアジア諸国の監督をハリウッドで使えと経営者として言えなかったのかと、若い映画監督が発言していたのが記憶にあります。
『ダイ・ハード』の一話で、最初に殺されるのがアメリカへ進出した日本企業の社長ですし、『ロボ・コップ』で不動産業の鈴木さんはニューヨークから追い出されてしまいます。
世界のナンバー・ツゥーになりましたが、金持ちが『蒲鉾』、板についていなかったのですねー。
80年代、フランスの映画祭へ行き、ジャパン・パーティーを開き、ホストとして入り口で各国の作家を迎えましたが、雰囲気の悪いパーティーでした。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ジャパン・アズ・ナンバーワン』、タランティーノ監督、撮りませんか?
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キューバ・メキシコ交流400年記念個展開催69
- 2020-07-07 (火)
- お知らせ
支倉常長さん一行、遣欧使節団がキューバ、メキシコの地に降り立って400年にあたる6年前にキューバ・メキシコで個展を開き、帰国後、ご報告を兼ねてブログを更新して参りましたが、他の要件が多くなり途中で更新が出来なくなりました。
現在、お知らせの多くがコロナ流行に合わせて自粛となり、ブログにてお知らせする事が出来なくなりましたので、その間に支倉使節団400年記念、キューバ日本大使館主催の『トラディショナル・モダンな日本美術 林静一の美人画展』の続きを掲載することにしました。
個展の準備から開催と講演の様子をお伝えしましたので、ハバナの街の様子をお伝えしませう。
旧市街の道路は狭く、家々が軒を連ねて日本人の身の丈にぴったり合う感じです。
以前、何故、日本に住むようになったかとの問いに、電車、バス、劇場、レストラン、自動車の椅子が私の足の長さにピッタリだったからと答えた外国女性が居りました。日本男性は小の方のトイレの高さですかね。
レストランの店から生演奏の音楽が流れて来ますから、音楽好きダンス好きにはたまらないでせう。
また、洗濯物を天日で乾かす処も、日本と同じです。イタリアも洗濯物を野外に干して乾かしますが、コロナ騒動のイタリアの医療現場ドキュメントを見ておりましたら、ロック・ダウンしたイタリアの町並みに干し物は無く、ゴースト・タウンの様でした。
看護師の方が、ハグとキッスを我慢する事がストレスとなると語っておりました。
私達、日本人は抱き合わずとも親子、兄弟、友人の情愛は伝わりますが、ハグとキッスがイタリア人にとってどれほど重要な行為であるか思い知らされました。
女性医師の方が陽性になり、自宅の息子の部屋を病室に自身で治療にあたりますが、お茶の時間に彼女の部屋の前にお茶を置き、彼女が部屋でお茶を飲み始めると、父と息子がドアーの前に座り、一緒にお茶を飲み会話する場面は微笑ましいです。
キューバでも、立っている私に近寄りハグをしようとして、思いとどまる場面に何度も出会いましたが、失礼な事をしたと反省しております。
連なる建物を見ていて病院の看板が無い事に気付き、正木美術評論家にお聞きしましたところ、病院は市民が皆、何処にあるか知っているそうです。
ゲバラさんも医学生でしたから、キューバの医療は水準が高いそうですが、コロナ蔓延でハバナはどうなっているのでしょうか・・・。
ホテルの近くに在るショッピング・センターです。外国製品が並んでいて、旧市街の国営市場と違い、物が溢れております。
日本製電化製品は、ブランド商品として一段、高いところに陳列してありました。
ロシア映画『アフガン』を見ておりますと、市民が奪い合う様に日本製オーディオ・セットを手にする場面が出て来ます。日本人は良い物を造る国民だと広く知れ渡っているのでしょう。株価が『トヨタ』を抜いて『テスラ』が一位になったのが気になりますが・・・。
外国製の男物シャツがメチャメチャ安いです。毎日、暑いので、シャツを買いました。
ハバナ観光するのに便利なのが、ハバナ市を一周する観光バスです。
二階建てとなっておりますが、屋根が無いので街中を見渡せて便利ですし、観光地で止まりますから、乗り降りが自由に出来ます。
が、住宅街を走ると庭に植えた樹木が道路に枝を伸ばしておりますから、屋根の無い二階席は注意しないと顔に枝があたり、怪我をすることもあります。気をつけて下さい。
『革命記念館』です。
若い女性達に人気なのはゲバラさんです。それと、名前を確認しませんでしたが、女性の革命家が人気です。
彼女を中心としたキューバ革命映画は無いのですか。館内に映写室が無かったです。
カストロさんのコートです。良いコートです。
後、カストロさんの短銃も展示してあり、グリップのところに象牙が付いております。
グリップを象牙仕様にしている有名な方が居りました。誰でしたっけねー、ワイアット・アープでしたか・・・。
下町へ来ました。ヘミング・ウエイさんが立ち寄り愛したバーがあります。
中は中国の若い男女で一杯です。カウンター席の端、黄色の丸で囲んであるのがヘミングさんの指定席で、ヘミングさんの像が飾ってあり、皆、その像を囲むようにして記念撮影をしております。
しかし、ヘミング・ウエイの小説を読んだことがあるのですかねー。
酒場の近くに路上アーティストが作品を描いている場所があります。
欧米の路上アーティストの過激性は無いです。
カーニバルも開かれておりまして、まぁー凄い人波です。ゆくゆくは、リオのカーニバルの様に華やかで大掛かりなカーニバルになるのでしようか。
南米でリオを中心にして、各国がカーニバルを開催して観光客を呼ぶというのは、観光産業としては、考えてみても良いのではないでしょうか。
今日は疲れました。ベッドにはタオルで作った白鳥がお出迎えです。
ザ・ピーナッツの『月影のキューバ』が流れます。
古いリンクですからまだ、繋がっておりますか・・・・。
NHK番組『視点・論点』 『『伝統の美人画』中南米を行く』です。
ノーリッジで行いましたトークイベントの英訳が、米国のThe Comics Journalに載っております。
ハバナ個展の記事です。
Habana Times の記事です。
Radio Rebeldeの記事です。
キューバの日系の方々のサイト、CUBANO NIKKEI の記事です。
Cuba Cooperation France の記事です。講演の様子ですが私、暑さでボロボロになっております。
Habana Culturalの記事です。洋装のこの絵が人気です。後ろの椰子の木がキューバの方々の心を捉えたのでしょうか。
メキシコでの個展です。
主催のベラクルス州立大学の新聞の記事です。
AGN VERACRUZ Periodismo puntal y con sentidoの記事です。
Organización Editorial Mexicana社の’El Sol de Leon’の記事です。
lado.mxの記事です。
EL HERALDO DE VERACRUZ’からの記事です。
‘Oye Veracruz CULTURA’からの記事です。
La noticia en caliente’からの記事です。
‘PUNTO Y APARTE’からの記事です。
‘la veracon’からの記事です。
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『映画ポスターの革命』
期間 6月2日~9月6日
会場 鎌倉市川喜多映画記念館
コロナで自粛に入っているとばかり思っておりました。6月2日から再開していたのですね。
以前、告知しておりますが、再度、お知らせ致します。
副題に『ATGの挑戦』とあります。
『ATG映画館』が新宿に出来た時は、私の様な映像ファンは期待に胸を膨らませました。
まだ十代でしたが、新作が上映される度に足を運びました。
アートの巨匠、岡本太郎氏デザインの映画館は、当時の新宿に異彩を放っておりましたし、見る作品が皆、それまでのアメリカ大手映画会社や日本の映画会社が制作する作品と違い、多くの観客を呼ぶ内容では無いが、映像の実験や身近な問題を描いて心に刺さりました。
また、本編の前に上映した短編が、当時、見る事が出来なかった技法の違うアニメーションで、東映に勤めていた私には勉強になりました。
出来ましたら川喜多映画記念館で、この秀作アニメの特集を組んで頂けたらと思っておりますし、被爆国、日本にとって重要なアニメ作品も含まれております。
その『ATG』から、観客の一人だった私に、作品依頼が舞い込みます。それが上記の赤丸で囲んだ1971年製作、実相寺昭雄監督の『曼陀羅』です。
実は『曼陀羅』のポスターは2点、描いており、上記の作品は映画パンフレットに使用されたのだと思います。
もう1点は、葛井プロデューサーの話によれば、カンヌ、あるいはベルリン映画祭にて、作品上映当日、上映会場ロビーに襖を日本から持ち込み、その襖に2点目の作品を貼り、並べて展示したと聞いております。
このポスターはスチールカメラマンの沢渡朔さんの写真から、出演男優、田村亮さんの顔と女性の乳首をつまむところを撮った写真に、墨で描いた作品を重ねて印刷した作品で、人気が高かったポスターです。
言葉で語っても判りませんから、ネットに上がっている画像を見て頂ければと思います。
『ATG』が起用した映画ポスターは、それまでの大手五社が作る出演者の顔写真ポスターでは無く、作品のイメージをアート化したもので、同じようなポスターはハリウッド映画の『黄金の腕』や『悲しみよこんにちは』、それにミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のオープニングシーンのデザインを担当したソール・バスの作品と似ておりますが、『ATG』作品の場合は、台頭してきた作家達に場を提供し、従来の映画ポスターの概念に捕らわれない多様な映画ポスターを産みだしたところにあります。映画を愛する『ATG』の思いが伝わります。
以前、『ニューョーク近代美術館』で『ATG個展』が開かれ、そこで私のポスター作品を観たというアメリカ青年にお会いした事があります。
また、記念館では当時、上映された作品の上映も御座います。
映像制作やファンであれば、見逃してはいけません。
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