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2015-05
キューバ・メキシコ交流400年記念個展開催㉓
支倉常長さん一行、遣欧使節団がキューバ、メキシコの地に降り立って昨年は400年にあたります。それを記念してキューバ・メキシコで個展を開きました。『トラディショナル・モダンな日本美術 林静一の美人画展』です。
キューバ・メキシコ個展の続きです。
キューバで三ヶ所の講演を終え、深夜3時のメキシコ行きに乗るべく、大使館の車でハバナ空港へ向かい、無事、メキシコへ到着致しました。
ここからバスで、ベラクルス州ハラパへ向かいます。強行日程の個展旅行です。
キューバと同じくメキシコも鉄道が発達しておりませんと書いて検索してみましたら、「メキシコ総合情報サイト」に67年から3年間、駐在員としてメキシコに住まわれた山田俊彦さんの写真集の文に、メキシコは鉄道網の発達した国だったとあり、鉄男や鉄子、垂涎の当時活躍していた汽車や列車の写真が載っておりました。何故、衰退したのでしょうか。
現在の移動は飛行機、車、バスを利用します。
ベラクルスまでは4時間のバス旅行です。東京からバスで4時間といいますと、どの辺りになるのでしょうか。このバス旅行もハードです。
乗降客が多い場所には警察の目が光り、自動小銃を持っております。ベラクルス州ハラパでは、後ろの台に大きな機関銃が取り付けられたジープが市内をパトロールしておりました。
キューバの警察官もカッコいいですが、メキシコの警察官もカッコいいです。
自動小銃を持った記念写真を撮りたいと正木氏に言いますと、なに馬鹿な事を思いつくのだと叱られてしまいました。
キューバでは、拙著『赤色エレジー』が好きだと言う女性警察官とハグ写真を撮ったのに、メキシコでは駄目です。これはこっそり撮った画像です。
メキシコの歌手とギャングの繋がりを描いた映画が公開中です。
http://www.imageforum.co.jp/narco/
長距離バスへ乗り込んで飲食を販売する女性ですが、飲料ボトルを背中に背負っております。これもカッコいいですね。
これが長距離バスの車内です。
4時間といいますと、羽田―北京の飛行時間よりも長いです。
前にテレビが備えて在り、映画を上映しておりました。ただ飛行機もそうですが、一時間程の気晴らしは、気晴らしにはなりませんね。テレビ放送を受信しておけば、観光客はもの珍しさで見飽きないかもしれません。へぇー、こんな番組が有るんだーなんてね。
何をバックグランド・ミュージックにメキシコを旅しましょうかね。
キューバはザ・ピーナッツの『月影のキューバ』でしたから、メキシコはやはり橋幸夫さんの『恋のメキシカン・ロック』でしょう。
メキシコの街並みは「可愛い」です。何処となくユーモアが漂っていますし、庶民の生活感が出ていて楽しいですね。
それから町外れが判ります。日本の何処までも人家が続くのとは違い、ここからは自然が支配する領域といった感があり、自然と対峙して生きる人間の厳しさが感じられます。
何の作物を育てているのでしょうか。広大な耕作地が広がっております。これも北海道以外で中々、目にしない風景です。
空が迫ってくる感覚も日本と違いますね。人間などはチッポケな存在であることが判ります。
「メキシカン・ロック、GOGO、GOGO」、バスはベラクルスへと向かっております。
NHK番組『視点・論点』 『『伝統の美人画』中南米を行く』です。
ノーリッジで行いましたトークイベントの英訳が、米国のThe Comics Journalに載っております。
ハバナ個展の記事です。
Habana(ハバナ歴史事務所)の’Habana Patrimonio’の記事です。
Cuba Contemporánea の記事です。
Habana Times の記事です。
Radio Musical Nacional,の記事です。
Radio Rebeldeの記事です。
キューバの日系の方々のサイト、CUBANO NIKKEI の記事です。
Cuba Cooperation France の記事です。講演の様子ですが私、暑さでボロボロになっております。
Habana Culturalの記事です。洋装のこの絵が人気です。後ろの椰子の木がキューバの方々の心を捉えたのでしょうか。
メキシコでの個展です。
主催のベラクルス州立大学の新聞の記事です。
AGN VERACRUZ Periodismo puntal y con sentidoの記事です。
Organización Editorial Mexicana社の’El Sol de Leon’の記事です。
lado.mxの記事です。
‘DIARIO A・Z XALAPA VERACRUZの一回目の記事です。
‘DIARIO A・Z XALAPA VERACRUZの二回目の記事です。
EL HERALDO DE VERACRUZ’からの記事です。
‘Oye Veracruz CULTURA’からの記事です。
La noticia en caliente’からの記事です。
‘PUNTO Y APARTE’からの記事です。
‘la veracon’からの記事です。
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よみうりランド・ほたる鑑賞会『ほたるの宵』
- 2015-05-26 (火)
- お知らせ
期間 6月5日(金)~28(日)の金土日および7月1日(水)の計13日間です。
会場 よみうりランド
よみうりランドでは近年あまり見ることができなくなったほたるの姿を取り戻すため、聖地公園の環境づくりを行い、ヘイケボタルやゲンジボタルの飼育を行っています。今年も聖地公園にホタルが舞います。
入場には整理券が必要だそうです。くれぐれもホタルを捕まえて持ち帰らないようにして下さい。
詳しくは『よみうりランド』ホームまで。
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江口寿史さんと対談。
先日、江口さんの画集が出るので、江口さんと対談を致しました。
プロの後輩から対談を申し込まれるのは嬉しい事です。
下の画像は、対談終了後、食事に入ろうとした店です。あまり本題と関係ありません。
タイ料理店で江口さん、編集諸氏、カメラマンさんと食事をしましたが、ここでも録音テープをまわしておりました。さて対談原稿、どの様になっておりますやら・・・。
江口さんが携帯で大友克洋さんを呼び出し、三人で会食です。大友さん、八十年代にフランスから出しました『アキラ』が50万部のベスト・セラーとなり、欧米での日本漫画ブームの火付け役となりました。
今はナノ・レベルの時代ですから、ベスト・セラーの詳細な分析が必要です。『アキラ』のフランスでの購入者は首都パリでは無く、マルセイユなどの地方都市に住む高校生が中心だったそうです。
以前、フランスへ招待されて、見学した日本漫画ブースの『ワンピース』『NARUTO』なども、高校生を中心に読まれておりました。
60年代の『劇画ブーム』の頃は、大学生が漫画を読むとは嘆かわしいと言った論調でしたが、現在の漫画ブームの火付け役は高校生と、ちょっと年齢が下がっておりますね。
「セーラー服を、脱がさないで~」の時代と共にあるようです。
大友さん、フランスから勲章を二つ貰っておりますが、飲み歩くうちにその一つを落したそうです。拾った方は大友までご連絡下さい。
飲み会が終わりタクシーに乗り込むと、娘からのメールが届いておりまして、江口さんと飲んでいた事を羨ましがっておりました。娘は江口さんのファンです。何処かで知った作家を見つけると、すぐにメールが飛び交う時代です。
江口ファン、画集は8月頃の出版予定だそうです。楽しみにお待ち下さい。
今度、江口、大友の若き作家と新宿、恵比寿辺りで飲みますかね。ピース又吉さんも呼び出そうかな。
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『寺山修司のラブレター』発売。
- 2015-05-20 (水)
- お知らせ
寺山さんが九條さんに宛てたラブレター集です。
まぁ現在、ラブレターなどもメールで送る時代ですから、「君待てども、まだ来ぬ宵」との流行歌を口ずさみながら、相手からの返事を待つ時間のもどかしさ、やるせなさを体験することもありません。返事が遅いと相手がキレる、怖い時代です。
この本の詩「A子よ君は」を引用しますと、
智恵子は東京に空がないという。
ほんとうの空が見たい、という。
という高村光太郎の詩が好きで暗記しているくせに、
自分では「東京にしか、ほんとうの空はない」
と思っているのだ。
寺山さんはA子を見て、そう診断しているし、その矛盾に気が付いていないA子を見て、一篇の詩を書きたいと言っている。鋭い作家の目が光ります。
吉本氏の言葉でいえば、「大衆の原像」のA子を通して日本や世界を寺山さんは見ていた事になるし、その矛盾も見ていた事になる。
九條さんと対談が決まった時、どうしようかと思った。
その対談は、九條さんの訃報で実現しなかったが、一番、対談を避けたい相手が九條さんだ。何だか照れてしまうのだ。その辺の心の揺れを榎本さんとの対談で吐露した。
八十年代に寺山さんと別れた九條さんとお会いした。
私がレビューの演出家になりたい事を知っていた九條さんは、今、熱海のホテルで公演しているレビュー・ショーが最後のレビューかも知れない。あなた、絶対に見ておきなさい。
子におつかいを言いつける母の目で、九條さんは言った。
私は、九條さんから言われたおつかいを果たしていない。
手に取りたい方はこちら。
また、笹目が「寺山修司のラブレター展」を開いております。
そちらもご覧になって下さい。
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印度学者、松山俊太郎『蓮猋忌』
- 2015-05-17 (日)
- お知らせ
先日、松山俊太郎さんの一周忌が行われ、多くの方々が参列致しました。
松山さんは、明治時代の茶人・松山吟松庵の孫として生まれ、ご両親はお医者さんです。
東京大学に入学し、文学部印度哲学科に進学、サンスクリット文学(サンスクリット語)を専攻しました。
卒業後はサンスクリット学者として蓮を研究されました。相当な『お坊ちゃまくん』です。
次々と巨人がこの国から居なくなります。前を見ても後を振り向いても、心細い限りです。
手前の坪内祐三さん、『小説現代』で連載しました『酒中日記』が映画化され、全国で公開中です。
明日から始まる相撲の力士、行司の皆様が神田を練り歩くそうで、其方にも顔を出さなければならないそうです。お忙しい方です。
坪内さん、悔しいけれど顔、首に皺が無いですね。奥様にお肌の手入れ等、今度、伺いませう。
詩人の高橋睦郎さんの挨拶です。
今、発売の『婦人公論』で、先日、亡くなられました画家、金子國義さんについて、人形作家、四谷シモンさんと対談をされておりますが、金子國義人物像がすこぶる面白い。
金子さんは、日本の『ジャン・ジュネ』ですね。
また、澁澤龍彦、川端康成、三島由紀夫さん等の正月の集まりでの逸話は、良き時代のサロンを彷彿させるお話しでした。
松山さんと言えば、隣席女性の胸に触る趣味が御座いましたが、その胸を貸した一人、版画家、池田満寿夫さんの奥様、バイオリン奏者、佐藤陽子さんが、松山さんの乳房への憧れを語りました。
松山さんが母親の乳房を求める年頃に、お母様は医大を設立する為、多忙を極めており、乳児、松山さんの乳房を求める泣き声に答える事が出来なかったそうです。
それが生涯、女性の乳房を触らないと精神的安定を得られない理由ではないかとの説ですが・・・本当ですかね。
二次会は写真の店で始まりました。
酔払いが移動中、大声を出しまして、下北の皆様にご迷惑をお掛けしました事をお詫び致します。
雑誌『福神』の特集は秋山さんです。
南伸坊さんが松山さんの顔真似をしております。下に写真とあり、南文子とありますのは、南さんの奥様です。
文ちゃん、面白いんですよ。その話は、またの機会に・・・。
『福神』を手に取りたい方はこちら。
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恒例、唐招提寺『うちわまき梵網会』
日時 5月19日
会場 唐招提寺 舎利殿(鼓楼) から、午後3時に撒かれます。
新緑が綺麗な季節です。奈良を散策されるのも宜しいかと思います。
うちわまき、鼓楼から撒かれておりましたが、撒かれたうちわが取りあいになり、ボロボロになってしまいます。
その年のうちわを買えるようになっておりますからご安心を。
唐招提寺さんから頂いた墨を使いました。
硯は国立の仏師、関さんから頂いたものです。
詳しくは『唐招提寺』ホームまで。
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『キネマ旬報』5月下旬号発売中。
今月号は、18歳から映画を撮り、昨年、カンヌ映画祭にてゴダールと共に審査員特別賞を受賞した、早熟の天才イケメン監督として注目を浴びているグザヴィエ・ドラン監督の最新作『マミー』を取り上げました。
25歳のイケメン監督ですから、出演俳優よりも多くのポートレートが、映画パンフレットに載っております。
ドラン人気、未来の映画の一方向を指し示しているようにも思えます。
日本で言う、坂東玉三郎さんと映画の関係に近いです。
ドラン人気に影が薄い主演の青年ですけれども、私は好きですね。年齢の近い監督と息が合うのか、パフォーマンス演技が光ります。
母と息子、どんな家族関係よりもエロティクに描いた母子家庭作品です。
詳しくは『キネマ旬報』ホームで。
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『アックス』マンガ新人賞選考結果発表です。
恒例の新人賞選考会が開かれました。
今回、漆部の日常を描いた作品で新人賞を取りました、堀道広さんを交えての選考会です。
10代の作家が応募して来まして、選考委員としては励みになります。
大きく育ってくれると嬉しいのですが。
選考委員の堀さん、伝統工芸の世界に生きていらしたから、諸先輩への礼儀を忘れておりません。お土産をお持ち頂きました。
先日、お会いしたフランス青年も、京菓子をお土産にお持ち頂きました。以前、フランスへお伺いした時も、各国の若者の、目上の人への礼節がキチンとしているのには驚きました。
堀さん、NHK番組『美の壺』へ出演されました。国も今年は伝統工芸、国際化元年と位置付けております。技術の高さではどの国にも負けておりません伝統工芸、世界へと羽ばたきます。
仏師、彫金師見習いなど、まだ多くの人が知らない世界があります。是非、その世界を作品化して『アックス』へお寄せ下さい。
大学出るだけが人生ではありません。特に伝統工芸などは早い内から技術の習得が不可欠です。大学を出てからでは遅いと、匠の巨匠が申しておりました。
選考後の会食は、創作料理店です。料理の世界も激しく動いております。10年、100年後、どの様な世界が広がっているのでしょうか。
今号は、今年亡くなられた辰巳ヨシヒロ氏の追悼号です。
多くの方が弔文を寄せられ、中でもアスト竹本氏の、パリの地下鉄で隣の人が読んでいた新聞『ル・モンド』に、辰巳さんの訃報記事が載っているのを見て知った、との文章が印象に残りました。
詳しくは、漫画雑誌『アックス』ホームまで。
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