恒例の新人賞選考会が開かれました。
今回、漆部の日常を描いた作品で新人賞を取りました、堀道広さんを交えての選考会です。
10代の作家が応募して来まして、選考委員としては励みになります。
大きく育ってくれると嬉しいのですが。
選考委員の堀さん、伝統工芸の世界に生きていらしたから、諸先輩への礼儀を忘れておりません。お土産をお持ち頂きました。
先日、お会いしたフランス青年も、京菓子をお土産にお持ち頂きました。以前、フランスへお伺いした時も、各国の若者の、目上の人への礼節がキチンとしているのには驚きました。
堀さん、NHK番組『美の壺』へ出演されました。国も今年は伝統工芸、国際化元年と位置付けております。技術の高さではどの国にも負けておりません伝統工芸、世界へと羽ばたきます。
仏師、彫金師見習いなど、まだ多くの人が知らない世界があります。是非、その世界を作品化して『アックス』へお寄せ下さい。
大学出るだけが人生ではありません。特に伝統工芸などは早い内から技術の習得が不可欠です。大学を出てからでは遅いと、匠の巨匠が申しておりました。
選考後の会食は、創作料理店です。料理の世界も激しく動いております。10年、100年後、どの様な世界が広がっているのでしょうか。
今号は、今年亡くなられた辰巳ヨシヒロ氏の追悼号です。
多くの方が弔文を寄せられ、中でもアスト竹本氏の、パリの地下鉄で隣の人が読んでいた新聞『ル・モンド』に、辰巳さんの訃報記事が載っているのを見て知った、との文章が印象に残りました。
詳しくは、漫画雑誌『アックス』ホームまで。
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