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2019-08
青林工藝舎総会。
近くの小料理屋が店を閉める事になり、子供達、孫と会食する事にしました。
美味しい魚料理が食べられる店でしたので、残念です。
私は数の子が大好きで、正月料理で用意した数の子も、三が日を過ぎる前に食べ尽くしておりました。
もう、口の中に無いと思っていたら、数粒が見つかり、愛おしそうに噛むのがまた、数の子の楽しみです。
寿司屋でも数の子を頼みます。
青林工藝舎の総会です。
資産家の社長が融資を申し出て、新たな船出です。アートのディズニーランド化か、資産家の次の一手を楽しみにしております。
人間は過去を振り返り、未来を見つめる動物です。リーダーたる者、未来を像として見せることが出来ないと、リーダーとは言えません。
その未来が明るいか暗いかは、問題ではありません。今、そこに在る危機でも、行動、アクションがとれます。ぼんやりして老眼鏡をかけても見えないのが駄目なのです。
前回の一株株主も落ち着いてインド料理を食べております。決算報告書、委任状が舞い飛ぶ昨年の総会とは違います。
手前の赤丸で囲んだ「チャパティー」ですか、細かく砕いて他の食材と混ぜ、手で纏めて食べる食紀行番組を見ていたので、そのように食べたいのですが他の食材も見つからず、またカレーも無く残念でした。
新宿の文壇バー『猫目』で食後のお酒を頂きます。
G7でも、これが地球のおもだった国の首相と言われないと、宇宙人には判らないかも知れません、ましてこの三人、どの業界か、判る人は居るのですかね。
金平ニュースキャスター、美術評論家の山下さんを困らせております。
たまたま撮った写真が、この様な画像で、よくありますよね、問題を起こした政治家や芸能人の写真は困った顔のをマスコミは載せます。
それにしても金平さん、何処へ行っていたのでしょうか、肌が真っ黒です。
『猫目』に新しく入ったお嬢さんです。肌がピチピチです。このピチピチに賞味期限が在ること、見た目の大切さに気付かないのが若者です。意地悪爺さんになりました。フッフツフツ・・・。
今夜の『猫目』は満席で、胸騒ぎの夜は更けてゆきます。
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『有山達也展』―音のかたち―
- 2019-08-25 (日)
- お知らせ
会期 8月27日~10月5日
有山は個展開催にあたり文を寄せている。
それによれば「音(楽)は空気が揺れて、それが耳から入り信号に変わり脳に伝わる。おっ、良い音だなとか、キンキンしているなとか、心地良いとか、うるさいとか、様々なことを感じる。音にも(中略)おいしい音、まずい音があるのかもしれない。」その見えない音に形を与えて、どのような形をしているのか探りたいと思ったと書いている。
心地良い音はギリシャ時代にピタゴラスが発見していたと聞くが、それが何故、快、不快と感じるのか、ストレス社会の現在、知りたいことではないだろうか。
ある程度、解析は進んでおりますが、養老さん。虫も良いけど脳の問題として答えていただけると有り難いのですが・・・。
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末井昭著『自殺会議』
- 2019-08-20 (火)
- お知らせ
「まえがき」に、僕が自殺の事を書くようになったのは、母親が愛人とダイナマイトで心中していて、そのことをまるで仇でも取るかのように書きまくっていたからです。と末井さんは書いている。
この激しさは親譲りなのか、火の点いたダイナマイトを背負いながら走る末井さんを見ているとそんな気がしてならない。
近年、親しい人が自殺をした。西部さんである。新宿で娘さんと別れ多摩川へ向かわれ、入水自殺をされました。
自殺前年、西部さんとお会いした時に、私の耳元で小声で話をなされたことが、江藤淳さんの自死と何処か重なり、毒杯をあおったソクラテスの意思に通ずるものを私は見ております。
西部さんの自殺を幇助した罪でテレビ制作会社の若者が逮捕されております。
下記の鴎外さんの『高瀬舟』と通じるところが在ります。
江戸時代の『大岡裁き』は、むしろ近代になり映画、テレビ等で脚色され庶民の感情に添う人情味のある裁きとして語り継がれておりますし、現在の犯罪にしてもSNSやツイッターでこの感情は正義として生き続けております。
証拠が無ければ、自殺ほう助はグレーゾーンの殺人と見られます。法で割り切れない余りの残る感情を私達はどうするか、まだ明快な出口は見つかっておりませんが、法は自然ではありませんから、変えることも出来ます。どう変えるか決めるのは私達だと言う事だけは確かです。
手に取りたい方はここです。
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森鴎外「舞姫」とその時代
- 2019-08-16 (金)
- お知らせ
会期 6月29日~9月14日
会場 日本近代文学館
発表当時の小説界や愛好者達の反応。資料を読みながら「この人、トンチンカンな事言ってるねー」とか、読むと面白いですよ。
留学したベルリンの当時の様子など、ムービーだと判りやすいですね。
また舞姫のモデルとなったエリーゼさんの生活なども判ると、面白さが深まります。鴎外と知り合い、日本までエリーゼさんは来ておりますから、恋仲の関係になっていたのでしょう。
でも、日本までの旅費は誰が出したのでしょう。森家は追い返してしまいますが、シベリア鉄道で来たのですか?、大変ですよ。
樋口一葉が亡くなった時、鴎外さんは軍馬に乗って一葉が住んでいた家の前まで来て、馬上から最敬礼をして立ち去ったと、若い頃に読んだ記憶があります。鴎外さん馬に乗れるのです。かっこ良いです。
エリーゼさんを追い返す森家ですから、鴎外の妻と母の所謂、嫁姑の戦いは凄かったのか、本棚に山崎國紀編『森鴎外・母の日記』(三一書房刊)がありますが、まだ、本を開いたことがありません。
鴎外のお嬢様、茉莉さんから「林静一が描く家具が怖い」と言うお言葉を頂いたことがあります。
現在くすぶっている問題に『高瀬舟』で描かれた「安楽死」の問題があります。老いた母や父の介護と自殺ほう助など、現在のニュースでよく見かける事件ですね。この問題はまた、時をあらため考えてみたいと思います。
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版画に見る昭和時代 1
期間 8月15日~25日
会場 上野の森美術館
美術館が所蔵している作品展で、私の作品も展示されております。
1970年の制作ですから、私が25歳の時の作品です。版画はコロタイプです。
長い間、この作品は大阪万博記念に企業が企画したものとばかり思っておりましたが、「ディスカバージャパン」キャンペーン企画『人間と文明』であったと、20年ほど前に知りました。新聞一面の上段に世界の識者の論文、下段に絵画が入った広告です。
後日、それらの絵画を版画にしてまとめ、非売品として企業の関係者に贈呈されました。他の作家は宮本三郎さん他十名ほどの画家で、全ての画家の版画が違う版画手法となっている、凝った造りの版画集です。企業主は『富士ゼロックス』です。
非売品ですからお持ちの方と出会う事はめったにありませんが、一度だけ、「私、版画集を持っております。」と言葉をかけられた方が居られました。
お近くを通られましたら、足をお運び下さい。
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『新東宝 創造と冒険の15年間』
- 2019-08-08 (木)
- お知らせ
『来なかったのは軍艦だけ』と言われた『東宝争議』は、東映動画の時代、先輩の組合員に聞いて知っておりました。
長引く労使間の争いに俳優の大河内伝次郎が長谷川一夫や山田五十鈴、原節子、高峰秀子等と『十人の旗の会』を結成、映画製作再開へと動き出しますが、第一組合の争議は続き、会社側は組合員の大量解雇をし、争議はもつれにもつれて当時、駐留の米軍GHQを巻き込んだ、上記の『来なかったのは軍艦だけ』という大争議に発展し、会社側はやむなく別会社『新東宝』を立ち上げる事になったとは『前書き』の『新東宝の歴史』にある。
フランスでは8時間労働は後になるが、週に一日の休みが入る労働時間は、二十世紀の初めに労働組合が勝ち取っています。
東映動画に入社した私は、一ヶ月の『試雇期間』を経て、当時制作中の長編アニメ『わんぱく王子の大蛇退治』に参加しました。この作品の総監督、芹川さんは『新東宝』に居た方でしたが、東宝の労働争議の話しはしませんでしたね。
わんぱくはスピーディな演出で好きですし、作画監督、藝大建築科を出た森やすじさんのカチンとしたキャラクターも、モダンで私は好きでした。
森さんは『漫画少年』の表紙を描いてらして、意外とアニメと漫画の人材交流があり、試雇期間を終えて動画課へ課長と挨拶に行くと、何と子供の頃に読んでいた漫画の作者、古沢日出夫さんが原画として働いていたのには驚きました。
漫画だけではありません。赤瀬川さん達の『ハイ・レッド・センター』のメンバーの一人、高松次郎さんも東映動画のアニメーターでしたし、今、NHK朝ドラの主人公のモデル奥山さんの旦那さんは、東映を辞して任天堂に入り、『スーパー・マリオ』の動きを監修した方です。
それに子供の頃に住んでいた隣の家の少女が、何と漫画界の巨匠の奥さんですから、まったく世の中は狭いです。
あの頃の漫画家、手塚治虫を始めとして多くはベレー帽を被っていますね。古沢日出夫さんもベレー帽を被っておりましたし、その後、契約社員の班を持つことになり、「あなたの班で働きたい」と自分の貸本時代に描いた少女漫画やサスペンス漫画などを私の動画机の上に積み上げた貸本漫画家も、ベレー帽を被っていました。手塚さんがベレー帽を被っていたので、漫画家の間で流行ったのですかね。
画家もベレー帽を被っていた人が居た様に思います。
『新東宝』の年代別作品リストを見ると、実写の中にアニメが使われている作品があります。タランティーノ監督の『キル・ビル』の先を行く作品か、見てみたいです。
また、ロシアのアニメ短編を輸入し、上映していたのですね。令和生まれの私には、あまりにも幼い頃の話で見る機会が無く残念です。
手に取りたい方はこちらです。
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『私の恋人』
- 2019-08-04 (日)
- お知らせ
日時 8月7日
会場 東大和田市民会館 ハミングホール
30の役柄をたった3人で演じる音楽劇です。各地を巡回致します。
舞台には演出家が意図した舞台の再現日と言うのがあります。役者も美術も照明、音響がピタッと神があやつったように揃う公演日があります。不思議ですよ。公演後の反省会でスタッフ全員が鳥肌が立ったと震えております。
これだから舞台が辞められなくなるのでしょう。
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