- 2019-08-16 (金) 12:25
- お知らせ
会期 6月29日~9月14日
会場 日本近代文学館
発表当時の小説界や愛好者達の反応。資料を読みながら「この人、トンチンカンな事言ってるねー」とか、読むと面白いですよ。
留学したベルリンの当時の様子など、ムービーだと判りやすいですね。
また舞姫のモデルとなったエリーゼさんの生活なども判ると、面白さが深まります。鴎外と知り合い、日本までエリーゼさんは来ておりますから、恋仲の関係になっていたのでしょう。
でも、日本までの旅費は誰が出したのでしょう。森家は追い返してしまいますが、シベリア鉄道で来たのですか?、大変ですよ。
樋口一葉が亡くなった時、鴎外さんは軍馬に乗って一葉が住んでいた家の前まで来て、馬上から最敬礼をして立ち去ったと、若い頃に読んだ記憶があります。鴎外さん馬に乗れるのです。かっこ良いです。
エリーゼさんを追い返す森家ですから、鴎外の妻と母の所謂、嫁姑の戦いは凄かったのか、本棚に山崎國紀編『森鴎外・母の日記』(三一書房刊)がありますが、まだ、本を開いたことがありません。
鴎外のお嬢様、茉莉さんから「林静一が描く家具が怖い」と言うお言葉を頂いたことがあります。
現在くすぶっている問題に『高瀬舟』で描かれた「安楽死」の問題があります。老いた母や父の介護と自殺ほう助など、現在のニュースでよく見かける事件ですね。この問題はまた、時をあらため考えてみたいと思います。
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