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2018-06

コンテンポラリーアニメーション入門

―現代短編アニメーションの見取り図―2018

チラシ-1

上映と講座 7月8日 午後4時~6時30分

会場 東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎 大視聴覚室

講師 セバスチャン・ローデンバック  なお、上映と講座は10月まで御座います。

文壇バー『風紋』閉店。

『風紋』が店を閉める噂は、「嘘だろ」「何で閉店なのだ」とフェイクニュースのように飛び交っておりましたが、山本君から閉店前のパーティー告知を頂き、噂は本物だと納得した次第です。

私などは二十代から通った店ですから、今も店を閉める事が信じられず、ママの年齢が80歳とご高齢であることをのみ込んでもまだ、若い連中で何とか出来ないものかと考えてしまいます。

タイトル-1

店の中は閉店の知らせを聞きつけたお客でいっぱいです。一、二度、見えられた方も居られるようで、私などが入る隙間はありません。

お客-2

ママこと林聖子さんがどこに居るのかも判らず、もう少しお客の波が引いた時間に再び顔を出そうと店を後にしたのですが、時間をつぶす妙案が浮かばず、近くの寿司屋で寿司をつまみながら待つことにしようと店に入ると、何と坪内さんがモデルの方と私と同じように店に入れず、寿司屋で時間を持て余して居られました。

お客-3

しかし、帰り際に坪内さんが私の寿司代も払われ、私は坪内さんに借りが出来てしまい、漱石さんの『坊ちゃん』ではないが借りの出来てしまったこの身を置くところもなく、寿司ネタをつまみながら悶々と過ごすことになりました。

ママ-4

それでももう一度と『風紋』へ向かい、店で手伝う女の子達とも、もう朝方までのカラオケを共にすることは無いのかもしれないと、まだまだ座る余地のない店内に背を向け、つぎの店へと足を伸ばした次第です。

女の子-5

何ともあっけない別れだが、やはりどこかで、新宿に足を運んだらあの『風紋』の看板に灯りが点り、何事も無かったようにカウンターに座り、沖縄の酒をロックで注文し、ママの笑顔を肴に飲んで居る自分を想像してしまうのだが・・・・。グッドバイ。

JILLA創立10周年記念 特別講演会。

日時 6月23日 1600から。

会場 学士会館

 ()日本イラストレーション協会は、お会いするまで知りませんでした。このような協会があったのですね。

 戦後、画家の活動範囲は広がり、従来の出版、広告、デザイン、アニメーション以外に、テレビやインターネットにゲーム、ファッションと、その職種は新しいメディアが誕生するごとに活動領域は広がっています。メルカリで手芸作品を売っているアーティストも居られます。

職種が増えた分、他業種に従事する絵かきと交流を持つことが困難になってきておりますし、劣悪な労働環境も生まれて来るでしょう。協会の仕事は、それらの人々を纏め、仕事と生活の向上を目指すものでなければならないでしょう。

96 さくらんぼ

健康診断があるのですね。大企業だと当たり前ですが、中小の企業だと中々そこまで行き届かないという現状がありますから、良い事です。

 講演会に招かれましたので、私が歩んできた業種などを体験的に語り、皆様のお役にたてれば幸いです。

 協会員で無くとも講演会に参加出来るそうですから、振るってご参加下さい。

では、会場でお会いしましょう。

 

 

中島敦「山月記」とその時代

期間 6月23日(土)―8月25日(土)

会場 日本近代文学館

「山月記」は1942(昭和17)年7月、「文学界」に発表されました。中島敦はこの作品で文壇にデビューしましたが、同じ年の12月に急逝しました。

60年以上の長きにわたって教科書に採り続けられるのは、「山月記」が高校生を惹きつけてやまない魅力を持っているからでしょう。とあります。

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作品は、その作品にふれた年代を過ぎてからまた目にすると、見えなかったものが見えたりします。

しかし再読は、エネルギーのいる読書です。多くは一度、目を通したから良いと、同じ作品に再びふれる事は、評論家や研究者でないかぎりありません。

豊かな時間が詰まっているのですが・・・・ね。

蛭子能収著『私はバカになりたい』発売中。

蛭子さんと言えば賭け事ですが、競馬、トランプ、スロットの話しは聞いたことが無いので、賭け事と言えばオートに競輪にパチンコ、麻雀ですかね。

表紙-1

どれが一番、当る確率が高いのですか。それと面白いのはどの賭け事ですかね。そう言った作品が読みたいですね。

詳しくは青林工藝舎ホームまで。

チェコの新作アニメーション「アロイス・ネーベル」上映

上映日時 ■東京:国立映画アーカイブ

6月10日(日)10:30 (監督登壇予定)

6月13日(水)19:00(監督登壇予定)

■京都:京都府京都文化博物館

6月24日(日)13:30

■広島:広島市映像文化ライブラリー

7月13日(金)14:00

並木君からメールを頂きました。トマーシュ・ルニャーク監督のアニメ作品です。1989年、鉄道員アロイスをさいなむのは第二次世界大戦中の悲痛な記憶。ある日そこに、謎の男が現れる。ロトスコープの技法を駆使した硬質なアニメーションで描かれる、過去の清算と未来の希望の物語。

チェコの映画は中々、観る機会がありません。『チェコセンター』から拝借したスチール写真ですが、日本ではお目にかかれないリアリズム画像で、私の好きな絵のスタイルです。

実写でも良い内容ですが、実写作品はハリウッド作品に代表される様に、3Dを使用した作品へと先端が進んでしまい、筋書きのないドラマ、ゲームに近づいており、このテーマを役者が演じる実写で描くと退屈に見えてしまいますし、ゆるい写実の自然主義小説風となり、地方の問題と理解されてしまいます。

ロトスコープ技法がちょっと古いかなと思いますが、監督が絵のスタイルに明確なら、古い技法でもどう使いこなすかですから問題は無いでしょう。アニメの3Dはピクサー位です。

チェコ映画を観たいと思わせたのは、と言ってもこれはアメリカ映画ですが、80年代の『存在の耐えられない軽さ』以来ですね。

チェコ

その後、『広島国際アニメーション映画祭』の第一次審査員を務めた時に、同じ審査委員のチェコの撮影所長クビチェク氏が、『存在の耐えられない軽さ』の原作者、ミラン・クンデラ氏の友人だと言う事で『存在の耐えられない軽さ』の話しになった事を思い出しました。

クビチェク氏は、チェコで初めてプレスリーの楽曲をチェコ語に翻訳した人だと聞きましたので、カラオケでチェコ語のプレスリーの曲を聴きたいとお願いしたのですが、照れて、歌う事を辞退されました。

詳しくは『チェコセンター』ホームで。

 

従軍カメラマン小柳次一の『二つの眼』

期間 6月5日~9月2日

会場 平和祈念展示資料館

YouTubeに戦場を写した多くの作品があます。

有り難いのは、中々知ることが無い朝鮮動乱の事がYouTubeには沢山あり、その生々しい戦場の実写は見ていて飽きません。

米軍が北朝鮮軍と中国軍に囲まれ、一発の弾も発射されることなく全滅した事件は、20代の頃、東京国立近代美術館フィルムセンターで見たことがあります。

包囲した北朝鮮軍と中国軍の最後に馬に乗った林彪が現れるところは、全滅する米軍に従軍していたカメラマンが撮ったものでしょうが、不謹慎な発言ですが、この包囲作戦をたてた中国軍の指揮官、林彪の晴れ姿を見るようでした。

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私の若い頃は、TBSテレビが深夜に『これが世界だ』という番組を放映していて、この番組は私達、日本人があまり知らないヨーロッパ戦線の戦いを記録したシリーズを放映しており、この番組を見るのが楽しみの一つでした。

ユダヤ人を匿っていた家族が子供も一緒に首に縄をかけられ、二階のバルコニーに吊るされる様子や、大学構内から出て来た大学教授を、サイド・カーに乗ったゲシュタポが、あっという間に教授の後頭部を皮袋に入った凶器で殴り、走り去る模様などを、たまたま買い物で歩いていた老婆が呆然と立ち尽くす姿も含め、向かいの建物から撮影した演出無しの映像に圧倒されました。

現在のYouTubeに、ノルマンディー作戦の上陸用舟艇からオマハ海岸に飛び出す兵士の中に、ロバート・キャパの姿が写っておりますね。

雨あられと降り注ぐドイツ軍の機銃掃射の中、他の兵士と共に従軍カメラマンは前線に居るのだと胸がキュンとなります。

70年代に個人で戦前の映像作品を収集していた方の家が火災で全焼し、貴重なフィルム群を焼失してしまいました。何度か二十歳の頃お会いし、自宅に置かれたフィルムを拝見しました。テレビ局も古いフイルムは此処で借り受け使用した番組は多かったのではないでしょうか。

この方のコレクション、東京国立近代美術館フィルムセンターにコピーが有るのでしょうか。並木君がその辺りの事情に詳しいのでしょうが、日本のアーカイブの脆弱さは、美術館の作品収蔵も含め、何とかしなければいけないでしょう。

絶滅危惧種、日本人には関係無いですか。

桑原茂夫著『月あかり』第五巻

巻頭に、先日亡くなった映画監督高畑勲さんが、この小冊子のファンであったと書かれております。この文の下に、井上洋介さんの挿絵が載っておりますが、5年前のキューバ・メキシコ個展で、井上さんの映像作品を上映しました。

この上映作品にはオノ・ヨーコさんの歌が使われておりますが、そのヨーコさんの歌に人気が集まり、会場が盛り上がりました。

「オトーサン」の章では、敗戦後、軍務を解かれ自宅へ戻った「オトーサン」が真っ先に向かったのが日劇ミュージック・ホールだったと書かれており、男だと理解出来る話です。

以前、私が日劇ミュージック・ホールでストリップを鑑賞したことはホームで書きましたが、その話を再度、書きますと、この日は前日からの徹夜で眠くて仕方がない私を、ミュージック・ホールが取り壊しになるから無くなる前に見ておこうと、銀座での仕事の打ち合わせの帰りに、友人に強引に誘われて入りましたが、ホールの中は薄暗く、絶好の仮眠室となりそうな雰囲気で、踊り子さんが出てくると一段と場内が暗くなり、私は深い睡魔に襲われ寝込んでしまいました。

まぁ、音楽とライトが当たり、どんな男性でも私の体と踊りを見れば眠気も吹っ飛び、目が釘付けになると舞台へ上がったら、一番前の席で背もたれに体を預け、口を開けた顔を天井に向け、グーグーと寝込んでいる20歳の青年が居るとは、踊子さんも驚いたでしょう。

表紙-1

暫くダンサーは、踊りながら様子を見ていたのでしょうが、踊子さんにもプライドと豊満なボディがありますから、ぐっすり寝ている私の椅子に乗り、寝ている私の顔にスパンコールの下腹部を押し当て、私を眠りから目覚めさせようと音楽に合わせて上下左右に腰を振ります。

スパンコールの衣装で顔を擦られると痛いので眠りから覚めますと、化粧や香水の匂いが強烈に鼻をくすぐり、踊子さんが私の頭を押さえ腰を押し当てて激しく踊っているのが判りました。

場内は爆笑に包まれ、今度、私が踊っている時に寝たら承知しないからと睨みつけ、舞台の上へと帰って行きましたが、踊りと音楽が止み場内が静かになると再び私は、深い眠りへと落ちて行き、次の踊子さんにも、その次の踊り子さんにも頭を押さえられスパンコールの衣装を押し付けられ、激しく腰を動かし目を覚まされました。

どうやら最初の踊り子さんが楽屋へ戻り「頭にきた、私の踊りとボディを見ずに、寝ているバカなガキが居るんだよ。しかも一番前の席で」と言うような事を言ったのではないかと推測します。

それを聞いた出番待ちの踊子さんが「酷いわ。姉さんの美ボディは女の私でさえムラムラするのに。そのガキ、男かよ。生意気ね、姉さんを困らせるなんて。寝たいなら家で寝ればいいのよ。まったく近頃のガキは・・、長髪にして女みたいだし、女の裸を見ても目が覚めないなんて、日本の未来は暗いね。少子化になるよ。」「よーし、姉さんの仇よ。生意気なガキをとっちめてやりましょう。エイ、エイ、オー」と言う事になり、出て来る踊り子さん達は集中して私を攻撃するようになったのではないかと思います。

私は、顔はヒリヒリするわ、起こされてもすぐに睡魔が襲ってくるわで、困り果てていますが、場内からは「若いの、その席、俺に譲れや」との掛け声も飛び、その度に客席から大爆笑が起こり、この日の日劇ミュージック・ホールは大うけでしたから、私が寝込んだのも、結果を考えれば良かったのかもしれません。

また、海千山千の場数を踏んで来た踊り子さんですから、これは今回の出し物としてお客を楽しませることが出来ると、このような演出を考えたとも思えます。

文豪、永井荷風さんも晩年、楽屋へ入り浸るほどの日劇ミュージック・ホール好きでしたが、私には上記の様な思い出しかありません。

近頃、高学歴の人が切れて大声で怒るのが流行りだそうですが、東大卒の桑原さんは怒ったとこを見たことがありません。切れる人と切れない人の違いは何なのでしょう。イライラなど神経が高ぶる人は、ビタミンが足りないとの医者の発言がありましたが・・・。

詳しくは公式ホームまで。

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