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従軍カメラマン小柳次一の『二つの眼』

期間 6月5日~9月2日

会場 平和祈念展示資料館

YouTubeに戦場を写した多くの作品があます。

有り難いのは、中々知ることが無い朝鮮動乱の事がYouTubeには沢山あり、その生々しい戦場の実写は見ていて飽きません。

米軍が北朝鮮軍と中国軍に囲まれ、一発の弾も発射されることなく全滅した事件は、20代の頃、東京国立近代美術館フィルムセンターで見たことがあります。

包囲した北朝鮮軍と中国軍の最後に馬に乗った林彪が現れるところは、全滅する米軍に従軍していたカメラマンが撮ったものでしょうが、不謹慎な発言ですが、この包囲作戦をたてた中国軍の指揮官、林彪の晴れ姿を見るようでした。

チラシ-1

私の若い頃は、TBSテレビが深夜に『これが世界だ』という番組を放映していて、この番組は私達、日本人があまり知らないヨーロッパ戦線の戦いを記録したシリーズを放映しており、この番組を見るのが楽しみの一つでした。

ユダヤ人を匿っていた家族が子供も一緒に首に縄をかけられ、二階のバルコニーに吊るされる様子や、大学構内から出て来た大学教授を、サイド・カーに乗ったゲシュタポが、あっという間に教授の後頭部を皮袋に入った凶器で殴り、走り去る模様などを、たまたま買い物で歩いていた老婆が呆然と立ち尽くす姿も含め、向かいの建物から撮影した演出無しの映像に圧倒されました。

現在のYouTubeに、ノルマンディー作戦の上陸用舟艇からオマハ海岸に飛び出す兵士の中に、ロバート・キャパの姿が写っておりますね。

雨あられと降り注ぐドイツ軍の機銃掃射の中、他の兵士と共に従軍カメラマンは前線に居るのだと胸がキュンとなります。

70年代に個人で戦前の映像作品を収集していた方の家が火災で全焼し、貴重なフィルム群を焼失してしまいました。何度か二十歳の頃お会いし、自宅に置かれたフィルムを拝見しました。テレビ局も古いフイルムは此処で借り受け使用した番組は多かったのではないでしょうか。

この方のコレクション、東京国立近代美術館フィルムセンターにコピーが有るのでしょうか。並木君がその辺りの事情に詳しいのでしょうが、日本のアーカイブの脆弱さは、美術館の作品収蔵も含め、何とかしなければいけないでしょう。

絶滅危惧種、日本人には関係無いですか。

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