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チェコの新作アニメーション「アロイス・ネーベル」上映

上映日時 ■東京:国立映画アーカイブ

6月10日(日)10:30 (監督登壇予定)

6月13日(水)19:00(監督登壇予定)

■京都:京都府京都文化博物館

6月24日(日)13:30

■広島:広島市映像文化ライブラリー

7月13日(金)14:00

並木君からメールを頂きました。トマーシュ・ルニャーク監督のアニメ作品です。1989年、鉄道員アロイスをさいなむのは第二次世界大戦中の悲痛な記憶。ある日そこに、謎の男が現れる。ロトスコープの技法を駆使した硬質なアニメーションで描かれる、過去の清算と未来の希望の物語。

チェコの映画は中々、観る機会がありません。『チェコセンター』から拝借したスチール写真ですが、日本ではお目にかかれないリアリズム画像で、私の好きな絵のスタイルです。

実写でも良い内容ですが、実写作品はハリウッド作品に代表される様に、3Dを使用した作品へと先端が進んでしまい、筋書きのないドラマ、ゲームに近づいており、このテーマを役者が演じる実写で描くと退屈に見えてしまいますし、ゆるい写実の自然主義小説風となり、地方の問題と理解されてしまいます。

ロトスコープ技法がちょっと古いかなと思いますが、監督が絵のスタイルに明確なら、古い技法でもどう使いこなすかですから問題は無いでしょう。アニメの3Dはピクサー位です。

チェコ映画を観たいと思わせたのは、と言ってもこれはアメリカ映画ですが、80年代の『存在の耐えられない軽さ』以来ですね。

チェコ

その後、『広島国際アニメーション映画祭』の第一次審査員を務めた時に、同じ審査委員のチェコの撮影所長クビチェク氏が、『存在の耐えられない軽さ』の原作者、ミラン・クンデラ氏の友人だと言う事で『存在の耐えられない軽さ』の話しになった事を思い出しました。

クビチェク氏は、チェコで初めてプレスリーの楽曲をチェコ語に翻訳した人だと聞きましたので、カラオケでチェコ語のプレスリーの曲を聴きたいとお願いしたのですが、照れて、歌う事を辞退されました。

詳しくは『チェコセンター』ホームで。

 

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