- 2022-02-22 (火) 13:54
- お知らせ
会期:2月22日 ~3月30 日
会場 クリエイションギャラリーG8
AC部「異和感ナイズ展」|展覧会・イベント | クリエイションギャラリーG8 (recruit.co.jp)
AC部は、1999年に多摩美術大学在学中に結成されたクリエイティブチーム。テレビ番組やCM、ミュージックビデオなどを中心に、ハイテンションで濃厚なビジュアル表現と映像で、話題作を次々と発表し、注目を集めています。
そんなAC部が作品を制作するうえでテーマにしてきたのが「違和感」。
その原体験は、学生時代のデッサンの講評会までさかのぼります。上手な作品が並ぶ中で、わざと下手に崩して描き提出したら、みんなが面白がったこと──。
そのときの状況や与えられた枠組みの中で、いかに「違和感」を作り出し、観る人を楽しませるか。その積み重ねがAC部の作風であり魅力として、高い支持を得ている理由といえます。(ホーム紹介文より抜粋)
アニメをやっていたのですか。
わざと下手な作品と言うと、『ガロ』の「ヘタウマ」描画潮流を思い出します。
ナベゾウはその先の「ヘタヘタ」描画になっていました。
生きていたら、何をしていたのでしょうか・・・・。
短編アニメはアヌシー映画祭で見ると、描画のスタイルが多様化していて、現代美術を上回る様式の氾濫状態です。
一枚のスチールを飾れば、現代美術として通用するクオリティーです。
AC部さんの今回のポスターは、杉浦茂さんのキャラクターを思い出させる懐かしさがあります。
以前、アヌシー映画祭に出品された、ダンスをする男女の表情が刻々と変わる作品が在りましたが、小説のアンチ・ロマン風で、男女の駆け引きが描かれている面白さがありました。まだまだアニメ表現は、未開拓な分野がありそうです。
22日は『猫の日』だそうです。
猫を追った秀逸なドキュメントがあります。
一つは新宿、歌舞伎町に住む野良猫です。
へぇー歌舞伎町に居る野良猫とは驚き、何を食べて生きているのかと皆さんも興味が湧くでせう。
母猫は子猫達に餌が貰える場所へと案内します。ビルの間の狭い空き地に連れて行き、ビルの三階辺りに向かって「ミャーオ」と鳴きますと、三階の小さな窓が開き、子猫の体程の魚の赤身が投げられます。
どうやら三階辺りに小料理屋があり、その小窓は調理場になっている様で、私達もそう毎日食べられない様なマグロの赤身が投げられたのです。
餌付けされているのは板前さんの方か猫の方か迷う場面ですが、子猫達は投げられた赤身に飛び付き美味しそうに食べます。私達より美味しいものを食べているのです。
食べ終わると母猫と一緒にガード下の広い道路に出ますが、ここで突然、母猫が振り返り、子猫達に「シャー」と歯をむき出して威嚇します。
子猫達はまだ美味しい赤身を食べた余韻で口をモグモグさせておりましたが、母猫の威嚇に驚いて立ち竦みます。
その間に母猫はガードをくぐって立ち去って行きます。
餌場も教えたから、もう一匹立ちして生きて行くのだよと、実にあっけない親と子の別れでした。
もう一つも野良猫です。
渋谷に住んでいますが、猫は夜に集まって集会を開くという事は聞いたことがありませんか、渋谷の野良猫は、集会を開いておりました。
面倒見の良いボス猫が、野良猫皆の面倒を見ております。
皆さんが渋谷のハチ公像の周りの植え込みの処に座って彼氏、彼女の来るのを待ったことはありませんか、あの植え込みは野鼠の巣が沢山あり、野良猫たちはその巣穴の鼠を捕って食べています。
都会の飲食街には鼠が沢山おります。豊富な食材に、生きて行くのには困らないようです。
都会に生きる野良猫の生態を撮った、まだ猫ブームが来る前の秀作猫ドキュメント作品で、虫を観察したファーブル氏の様な視線を貫いたドキュメントです。良く撮影したと思います。
- Newer: 『月あかり』第5号 発売
- Older: パッケージデザインの入り口
Comments:0
Trackbacks:0
- Trackback URL for this entry
- http://hayashi-seiichi.com/wp-trackback.php?p=13750
- Listed below are links to weblogs that reference
- AC部「異和感ナイズ展」 from Seiichi Hayashi Art world