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「高畑勲展 ― 日本のアニメーションに遺したもの」

鱧会期 前期:8月1日~9月8日

後期:9月21日~27日

会場 岡山県立美術館

 

高畑さんと言うより私達は「パク」さんと呼ぶ方がしっくりくる。

試雇期間を過ぎ東映に入社すると、班に振り分けられ、渾名を付けられる。なんて読んだら良い?と・・・。

皆は、高畑さんを「ぱく」さんと親しみを込めて呼んでいた。

私が高畑監督とご一緒した仕事は、テレビ短編『狼少年ケン』と高畑監督長編一作目の『太陽の王子ホルスの大冒険』の二作だ。

しかし長編製作が始まってすぐに会社側から制作中止の発表があり、東映大川社長の、日本にもウォルト・ディズニー・スタジオが在っても良いではないかとの思いは、中断されてしまった。

もう、東映は長編アニメ作品を作る事はないのかと思い、テレビ短編で疲弊した体を持ち堪えることが出来ず、東映を辞した。

当時の私のタイム・カードはまっ赤で、正社員の9時に出社することが出来ず、テレビ短編用の体になっていた。出来高払いの契約社員の体である。

会社を辞めて1週間、食事以外はただひたすら私は寝ていた。

 

渾名の話題に戻せば、「みとめ」と言う面白い渾名の人がいて、あの人は何で「みとめ」と言うのですかと先輩に訊ねたことがある。

何でも昼の談笑の折、「私、みとめちゃうわ」と言ったのが渾名の由来らしく、会社での一日の行動が、渾名と同じくとてもユニークな女性で、動画机にマニキュアがズラッと並んでいた印象が在り、一コマ漫画の重鎮と結婚された。

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宮さんの奥さんもユニークな渾名が付いているが、入社した時の上司だから、ここに書く事はしない。怖いもん!

東映の三階にはトレス、彩色、特殊効果の女性が100名ほど居り、三階に上がると白粉や香水の匂いが充満し、その匂いに噎せ返りそうになった。

この仕上課でも、動画課の男達に渾名が付けられていた。

ある青年アニメーターには「イシルクツア」と付いていて、仕上で仲良くなった女性に意味を訪ねたが、ここには書かない。

どんな意味だか考えて下さい。

私にも渾名が付いていて、この渾名の命名者は「パクさん」の奥様になられた方で、奥様とは大泉学園行きの通勤バスで一緒であった。良い渾名だが、書くと嫉妬する人が居るから書きません。

時代はマイカーブームの時代で、練馬のガスタンク辺りで渋滞になり、バスに乗っているのは東映撮影所、動画スタジオの人達だから、出勤時刻に遅れないかと、車内は押し殺したような息苦しい空気に包まれていた。

 

古都へ行って美味しい料理を食べる事になっていたが、コロナ流行で鱧料理の旬を逃しつつある。嗚呼・・・。

しかし鱧の旬は冬場だと書いておられる方が居る。冬の旬には食べられるだろうか。

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