- 2019-05-04 (土) 12:27
- お知らせ
昨年から今年のネット引っ越しでゴタゴタしておりまして、深井さんの2月から3月へかけての北海道立近代美術館『深井克美展』の告知が出来ずじまいでしたが、画集を紹介致します。
深井氏が亡くなる数年前に私も近くへ引っ越してきましたので、お会いする機会があったかもしれず、早くに亡くなられたのが残念です。
深井氏の作品を、画集の「はじめに」で松山聖央氏が述べている『ウィーン幻想絵画』を手掛かりに、1970年代絵画のリアリズムをハイパーリアリズム絵画と共に分析することは興味深いが、今の私が別の道を歩んだ者として重なる軌道が見つけられずにいるのだから、安易な分析は私自身の画業の方向性にも影響が及ぶと考えられ、立ち止まる足元深く流れるリアリズム地下水脈の音を聞くだけに止めたい。
松山氏の言葉を借りれば、絵画の一つの様式として、または志を同じくするグループ名としてでも無く、点として存在する幻想画家とは気になる存在であり、現在の幻想の資本主義や幻想の社会主義に繋がっているように思われるのである。
手に取りたい方はここです。
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- 深井克美著『オリオン 深井克美・全画業』 from Seiichi Hayashi Art world