川勝さんは、夏目房之介さんの教室にもぐりで受講していたようです。
「著者解題」のインタビューの中に、私の1973年刊『夜行』に書いた『鱗粉』のコマ割りを参考にしたと出ております。
『鱗粉』は、双極性障害の母と暮らす青年の苦悩を描いた作品で、現在の介護の問題に通じる内容となっております。狭い一部屋の中での母と息子、その葛藤のコマ運びに注目したようです。
推薦者、小西康陽氏は、「この作品にふさわしい言葉をようやく思い出しました。ヌーベルバーグ。それです。」と帯に書いております。
第12回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品です。
手に取りたい方は、こちらです。
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