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小幡欣治・作『喜劇 有頂天団地』

期間 12月1日~22日

会場 新橋演舞場     チケット購入はこちら

渡辺えりさんが出演します。来年から南座でも公演です。

喜劇と団地が出て来ますと、平成生まれの私としては、大ヒットシリーズ喜劇『駅前団地』を思い出します。

地主役の伴淳三郎さんが上手い。土間に住宅公団の人や大手不動産業者が土下座してひれ伏す中、囲炉裏の傍で伴さんが「かぁーちゃん、シテレオかけて」と言います。「ステレオ」がなまって「シテレオ」と言うところで、館内のお客がドッと笑います。

この頃、ステレオ蓄音機が流行ったのですが、団地建設に沸く都市近郊農家の伴さんも農地を売ってお金がたんまり入り、当時、高価なステレオ蓄音機を買ったのでしょう。この近郊農家の20年後を描いたのが、立松和平原作、根岸吉太郎監督の名作『遠雷』です。シナリオが荒井晴彦さんで、彼の監督第一回作『身も心も』のポスターを私は描きました。

チラシ-1

喜劇映画の他の傑作には『三等重役シリーズ』がありますね。
中央公論の粕谷さんの著作の注に、敗戦後間もない電車の中で、男同士が口喧嘩を始め、それを聞いていた男が「戦争に負けた三等国民が電車の中で喧嘩か、みっともないから止めろ」と怒鳴り、車内は水を打ったように静まり返ったと書いてありました。
敗戦後、生き残ったのは三等国民で、その国民が作ったのが三等会社で、その重役が三等重役と言うと、故筑紫哲也さんが『NEWS23』で語っておりました。

今の電車は一等車両、二等車両、三等車両と言う区分けはしていませんが、経済大国ランキングで現在3位ですから、三等物もリバイバルしても良さそうですが・・・。グローバル化に消費税。少子化に移民問題と、三等会社が右往左往する喜劇です。

ドリフターズが出てくる辺りまで、大宮デン助さん主演の『デン助劇場』をテレビでやっておりました。
今はドリフターズの志村けんさんが、深夜のテレビで、中華屋の前で仕事は忘れましたが店を持っている役で頑張っております。
志村さん、代替わりする奥さん役が皆、若いのがちょっとね。たまには年上の奥さん貰いなさいよ。デビ夫人なんかどうでしょうか。落語『たらちね』になりますかね。

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