- 2016-11-20 (日) 12:42
- お知らせ
先日、高野さんの著作出版を祝う会が開かれました。 会場に近づくと人相の悪い人々がたむろしておりまして、面倒な事になるといけないと思い足早にそこを通り過ぎようとすると、私の名前を呼ぶ声がして振り返ると簡素な机に高野氏の著作を積んだ受付らしきものが目に入りました。
会場前の路上で受付をしていたのですね。 会場内は禁煙ですから皆さん、店の外の受け付け辺りで煙草をふかしておりました。
会場の催しを知らせるチラシが申し訳程度に貼られ、それが敗戦後のガード下や電柱に貼られていた『血を売ります』とか『赤面対人恐怖症』等々のチラシと似てどこか儚げであり、確かに高野氏の著作には合っていると、店の中へと入りました。
会場はもう満席で、ダフ屋から良い席を買えなかった貧しい人々が、立見席でお酒を呑んでおりました。 格差社会はこの様なところにも表れているのですね。
マスターに話を伺うと、表のピンクの看板は前の店のもので、現在はライブハウスとして営業しておるそうです。
マスター、イケメンですが、私の前のテーブルにそっと灰皿を置く、気がきくと言うオプションが付いたイケメンです。今どきのイケメンは、オプションが付いてないとツライものがあります。
並べられた料理を見ますと、肉料理の大皿が空になっているのに気づきます。味見をしましたら美味しい。 貧しくとも皆、舌まで貧しくはなっていないのだと気づき、ホッとしました。
また、美しいお嬢様が肉を切ってくれれば、肉の味も格別なものになります。
裕福層が座る席を眺めましたところ、何とまた、ナガちゃんが居りました。山根さんの奥様と料理をつまみ談笑しておりました。嗚呼―。
高野氏の書籍を手にしたい方はこちらです。 つづく・・・・。
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