- 2021-06-02 (水) 13:02
- お知らせ
期間 6月1日(火)~9月5日(日)
国のために家族を残して戦地へと向かった兵士。終戦後、ソ連に強制連行されたシベリア抑留者と、着の身着のままで日本を目指した海外からの引揚者。(中略)多くの人たちが“疫病”という見えざる敵に侵され、異国の地で苦しみながらも祖国に辿り着きました。
本企画展では、戦争と疫病がもたらした禍難を資料や絵画、写真とともに振り返ります。(ホーム紹介文より抜粋)
世界大戦後、地域紛争で細菌兵器などはもう使われていて、ナノレベルの戦いに入っているのではないでしょうか。
私も引揚者ですが、ノミ、シラミを駆除するDDTと言う薬を頭から振りかけられたのだと思いますが、全く記憶に残っておりません。
当時の夏休みの校庭で開かれる映画イベントの前に必ず、回虫の害と駆除を呼びかける短編映画が上映され、脳の中に入り込む回虫の映像には驚いたのを覚えております。
戦前は作物の肥料に人糞が使われておりましたから、その肥料で育った野菜をよく洗わず食べると回虫の卵が体内に入り、胃や腸で育ち、住み続ける結果、国民の約半数が回虫を体に飼っていたそうです。
ナノ・プラスチックは怖いですね。もう出産後の胎盤から見つかっているらしいですから、人間は吸い込んでいるのです。
H・G・ウェルズの小説『宇宙戦争』では、宇宙人は地球に生息するウイルスに罹り死にますが、ひょっとすると人間は自ら生み出したプラスチックで滅びるのでしょうか・・。
ベンチャー企業で地球に負荷のかからないアイデアが生まれているそうですが、国家での規制の壁にアイデアの実現が難しい状況だとドキュメント映像は伝えております。
規制を緩める問題は一国の問題とせず、世界的な問題として解を見つけ出す方向へ、各国は進むべきだと思います。
80年代の森林従事者を襲って殺害したり、企業の研究室を襲い、実験用動物を逃がすなど、エコロジストの気持ちは判りますが、考えは正しくとも過激な行動へ出ると本来の目的を見失う事になりかねません。
70年代のNHKドキュメント番組『世界の10代』で、ドイツの少女が父親に『緑の党』の立ち上げに参加し家に帰れないと、訴える姿が印象的でしたが、そのお嬢さんも大きくなられたと思います。
規制に安住する企業や大人達を悪者にするのでは無く、また大人達も若い世代の無知をあげつらう事無く、資本制経済が二極化へと進み出口が見えない現在、世代間の問題とせず、新しい社会へと進む道を共に模索する良い時代だと思います。
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- 企画展「戦争と疫病 兵士・シベリア抑留者・海外からの引揚者」 from Seiichi Hayashi Art world