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中里介山「大菩薩峠」明滅するユートピア

会期 4月3日~6月12日

会場 日本近代文学館

チラシ- 1

中里介山の「大菩薩峠」は、日本の近代文学のなかでもたいへん特異な、不思議な位置を占める大長編です。1913(大正2)年から始まって、1941(昭和16)年まで28年間も書きつがれ、しかも未完に終わりました。

理由のない不条理な殺人から始まって、江戸末期、盲目の侍・机龍之助を中心に夥しい数の人物たちを登場させ、終わりのない物語がくりひろげられます。

泉鏡花や谷崎潤一郎らが高く評価し、1920年代半ばにはベストセラーになって演劇や映画にも取り上げられています。

災厄と混乱のつづく21世紀にあらためて「大菩薩峠」を読み返したらどうなるのか、みなさんとともにその文学の可能性について考えてみたいと思います。(ホームページ、編集委員 紅野謙介氏の紹介文より抜粋)

 

面白い企画ですね。六十年代当時の漫画雑誌『ガロ』の周辺に居た、評論家の口から出ていた小説でした。
冒頭の母娘を切り捨てるところから始まる未完の大作は、読みたいと思わせる悪魔的な魅力がある作品です。

戦争へ向かう日本の時代と重なるところも興味深いです。私も処女作『吾が母は』の、続編を書かなければならない状況になるのでしょうか。

私の詩画集『紅犯花』は「目ン無い千鳥の目は何処に・・・」の詩から始まります。

 

同時開催 川端康成と「文藝時代」の人びと。

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