- 2021-03-26 (金) 11:51
- お知らせ
桑原さん、快調ですね。
表紙絵を描かれている井上さんの映像作品をベラクルス大学で上映したところ、オノ・ヨーコさんの強烈な叫び声の唄が、大うけでした。
ベラクルス大学には映像科は無いのですが、画家ダリと組んだアート映画『アンダルシアの犬』のブニュエル監督の学校がハラバに在ります。
ブニュエル監督に学んだ生徒さん達が教えているそうです。
ブニュエル監督の『ブルジョワジーの秘かな楽しみ』は、70年代の我が国では『総中流』社会の出現と言いますか、主婦の90%が他の家庭と同じものを持っていると言う事で、上、中、下で言うなら中流ではないかと判断した結果の中流社会ですが、先進国の皆が中流階級の出現を果たした時代に制作された作品で、この映画で英国作家の作品を揶揄しております。
しかし時代は複雑で、揶揄された英国作家の写実は、写真を写した『ハイパー・リアリズム』絵画の出現で、具象画は皆、精緻な写実時代へと進んでゆくから時代の流れは中々読み切れません。
これにハリウッドの3D映画の台頭で、増々精緻な具象の世界へと突き進んで行きますが、裸眼と言いますか、肉眼に見える社会への眼差しは曇って行くばかりです。
摂書『Ph.4.5』でも描きましたが、具象絵画の精度、密度は自然科学に引っ張られることは、ダビンチの自然観察デッサンを見れば判ることです。
時代はナノ・レベルへと進んでおります。昨日のNHK番組のコロナウイルスが細胞を破壊して行く4K映像は、コロナ関連のニュースに度々登場する静止画のコロナでは無く、細胞に攻撃を仕掛け、細胞同士の繋がりを絶ち、細胞内の核を攻撃して行く、息をのむ画像でした。
また、画像を見つめる専門医師の食い入るような眼差しが印象に残りました。増えて行く白い球体は何なのですかね・・・・。
桑原さん、元気にご活躍下さい。
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