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動きの中の思索―カール・ゲルストナー

会期 11月28日(木)~2020年01月18日(土)
会場 ギンザ・グラフィック・ギャラリー

ホーム個展紹介文に(伝説的な1965年の「ペルソナ」展から半世紀を経た今)とあり、(スイスを代表するグラフィックデザイナー、カール・ゲルストナーの日本初となる個展を開催いたします。)と、あります。

チラシ-1

1965年と言えば、銀座を歩く人に石を投げるとデザイナーに当ると言われていた時代です。

映画『黄金の腕』や『ウエスト・サイド・ストーリ』等のタイトルデザインを手掛けたソール・バスにタイプライター『オリベッティ』の広告キャラクターデザインを手がけたフォロンなど、巷にセンスの良い広告が目立った時代です。

戦前の『バウハウス』運動、いやロシア革命頃の建築を含めて、20世紀はモダンだったのですよ。

日本の出版社から、この頃の芸術運動を精緻に分析した分厚い本があります。デザイン史を研究される方には必読書です。

ル・コルビジェが建てた『団地』など、中庭の庭園を含め美しく、世界遺産となっております。竹久夢二さんが憧れた訳が判ります。

さて日本の団地は、ウキペディアによると設計者が日本人ですから、あのデザインは日本生まれとなりますが、ベルリンでル・コルビジェのデザインではない日本の団地に似た集合住宅を見た記憶があり、1957年、アントニオーニ監督の『さすらい』のトップシーンにも団地が出てくる。これも日本の団地に似ているし、ウキペディアで団地を検索すると、『草加松原団地』を東洋一の団地と書いているから、アジアの他の国でも団地は建てられたのだろうか。

また記憶に新しいところでは、長年解けなかった『ひも理論』を解いたロシヤの物理学者が住む住宅が、日本の団地とよく似た集合住宅であった。

結構、世界に日本の団地に似た集合住宅が建てられているのだから、世界遺産か近代遺産の候補に上がっても良さそうなものだが・・・。

私も岩波書店の『世界』で『なつかしさの原景』(この題名で良かったのかな・・・)で、青山の同潤会アパートは建て替える話が出ていたので、下町に建つ同潤会アパートを描いた。これが団地の建築デザインと同じであった。

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