- 2019-09-14 (土) 11:52
- お知らせ
NHK朝ドラのモデル奥山さんの画集が発売されます。
ジブリでは無くアニドウからの発売です。
東映では、次回作のシナリオが出来上がりますと、原画家其々がキャラクター案を描き、其々が意見を出し合います。
高畑監督の『太陽の王子 ホルスの大冒険』の村人のキャラクター原案を、奥山さんが描きました。エプロン付けた大柄な女性の人物像は、大きくて暖かくて働き者の姿をしており、奥山さんの心を描いたような女性像でした。
また奥山さんは、人物像ですと頭から描き始めますから、キャンバスの大きさによっては全身描けない場合もあります。この様な描き方をする作家を他にも知っておりますから、ある人数、同じような描き方をする方は居るのではないかと思います。
機械などの工業製品に強い方も居りますね。子供の頃から車やバイクなどが好きで、好きだから良く見ている。描くと上手い。昔から「好きこそ物の上手なれ」と言われております。
それにアニメーターはダビンチと同じで、自然界の動きも描きます。風にそよぐ木の葉や海岸に押し寄せる波に珈琲に入れたミルクの動き等を観察しておりますから、自然科学者と同じです。
これらはディズニーが自然主義アニメを確立する中で育てた目ですから、アニメーターという職業は怖い目を持っております。この画家、漫画家が描いた人物の動き、波は正確かと、つい見てしまいます。
東映動画には関東の美術大学を出た方が多く居りました。彫刻、油彩、日本画、デザイン、其々デッサンの取り方が違って面白く、その方々が絵を描くのを間近で見る機会を得たことは、私の財産になりました。
『ヒューマン イン モーション』は人間の動きを、『アニマル イン モーション』は動物の動きを分解した写真集で、アニメーターの教科書です。今も洋書の中で売り上げが高いのではないでしょうか。
版画集はこちらで。
『奥山玲子銅版画展』
期間 9月19日~29日
会場 https://twitter.com/1ichinichi1/status/1166591030029946881
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