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2020-12

恒例『有名人慈善絵馬展』

稲毛神社のホームページに「各界で活躍する有名人の手による絵馬200枚を境内に展示。 展示された絵馬は、入札によりご希望の方へ授与され、益金は社会福祉事業に寄託されます。」とありますから、例年どおりの絵馬展となるようですが、『報徳二宮神社』の方は休まれると言う事で、『川崎山王社―稲毛神社』のみの絵馬展となります。お間違え無きようお願い致します。

絵馬

来年の干支は丑です。早食い何とか芸の内と言いますが、牛の様にしっかり咀嚼し、抵抗力の付いた体にして来年、お過ごし下さい。

絵馬は、昭和五十四年の土鈴「羊」が年賀切手に取り上げられました、秋田の『中山人形』の牛を描きました。

家内安全のお守りとして、御飾り下さい。

世界の予測だと、コロナ終息の遅い国が日本だと見ておりますが、そんな世界の予測に惑わされず、コロナをしっかり封じ込め、多くの労働者、国民が潤う社会を築きませう。

今年も一年、色々有りましたが、元気に過ごすことが出来ました。

来年も、このブログでお会いする事を楽しみに筆を置きます。

では、良いお年を・・・・・・。

秋山あゆ子著『こんちゅう稼業』

久しぶりに和本の様な装丁に目が留まった。秋山あゆ子さんの『こんちゅう稼業』である。

赤瀬川氏は絵を観る時に、この絵は買いたいかと考え、作品を見る事にしたと生前、語っていた。

私はアニメ出身なので、この絵は動くと面白いかと想像して作品を見てしまう。

あゆ子さんのカバーの物売りの昆虫を見ていると、ドンドン動き出し、バッタが江戸時代の街並みを売って歩く姿が頭に浮かび、絵本にしても良いなと思うと、後ろに高層ビルが立ち並ぶ長屋の一軒が目に浮かぶ。

荷を下ろし、中から走り出て来たバッタの子供を抱き上げ、お帰りなさいとお母さんバッタが割烹着の前で手を拭いて出てくる。

ナレーターは小沢昭一さんか落語家にお願いすると良いなと、想像は止まらなくなる。

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それでは作品を見ようと表紙を捲ると、想像していたアニメの絵コンテの様なコマ割りと違うコマ絵の展開に本を閉じて天を仰ぎ、ジャン・アンリ・ファーブルの『昆虫記』のアングルで描くコマ絵ではないかと呟く。

多くの読者はどの様に読み始めるのか知らないが、アニメ制作を経験しているとキャラクターにフィルターがかかり、勝手に作品を紡ぎ出してしまうのだ。

バッタの物売りのキャラクターは良い。

スーパーの商品棚に並んでも、目立つ。今は、可愛いキャラ全盛の時代で、嘗ての漫画家、おおば比呂司氏が活躍した「おじさんキャラ」時代と様変わりして、サントリーの柳原さん描く『アンクルトリス』や彦根さん描く『カールおじさん』のみがおじさんキャラで頑張っている時代であるが、そろそろ可愛いキャラから、別のシンボルへと時代は動いて行くのかもしない。回る、回るよ、時代は回る・・・・。

キリギリスにスーツを着せ、手にスーツケースを持ち、休んでいる移民労働者の蟻の前を忙しそうに会社へ向かっても良いだろう。

このキャラクターは異色だから大事にしなさい。広告業界の目に留まるかもしれないし、多くの物語を生むキャラクターでもある。『アックス』の先輩作家達、広告業界で活躍しております。あゆ子さんも続いて下さい。

蛭子さんの様に大金を手にするかもしれませんよ。

 

世田谷一家殺人事件20年。

世田谷区上祖師谷の一軒家に暮らしていた宮澤みきおさん一家が亡くなって20年が経ちました。

まだ、犯人の目星すらたっておりません。

事件当日、仕事場に宮澤さん一家の不幸な出来事が記載されたファックスがアニメ協会から届いており、マスコミから電話があったら、協会長に電話を回すようにと書かれてありました。

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そから後日、刑事さんの訪問を受け、事件の詳細を聞かせて頂きました。

この日の事は、まだブログを立ち上げる前の事ですから、ホーム・ページBBSに書きましたので、古くから私のホームを訪ねられている方には、ご記憶の方もいらっしゃると思います。

宮澤さんはアニメ会員として協会に所属し、協会には大学からの友人もおられましたし、フランスに本部がある世界の作家の集まりである『ASIFA』の極東地区の会員でもありました。

多分、私の憶測ですが、犯行現場に残されたパソコン内に『ASIFA』の会員住所録を捜査本部が見つけ、私の元へ事情聴取に訊ねられたのだと思います。

犯人の遺留物である靴が外国製であることから、早くから犯人像を日本人以外にも広げていたと刑事さんは話し、出国者リストを求めたが、プライバシー保護の観点から、拒否さたと悔しそうに語ったのが印象的でした。

母方のDNA、ミトコンドリアから外国人と判り、今回、父方のDNAからも新しい情報が出て来ました。犯人像がジリッ、ジリッと姿を現しております。

帰り際、靴紐を結ぶ為、玄関に座り込んだ刑事さんの口から、「この男は犯人では無いな」との呟きがもれました。

殺人に時効は無くなりました。宮澤さんの80歳になるお母様の「何故、内の息子家族が殺されなければならなかったのか、それが知りたい」との言葉に返す言葉もありません。

宮澤みきおさん一家のご冥福と、一日でも早く犯人が捕まり、犯行の全貌が明らかになりますようにお祈り致します。

アニメーション上映とコンサートと語り「及川恒平と岡本忠成~南無一病息災」

神戸で「セロ弾きのゴーシュ」35mmプリント上映!

12月19日(土) 20:10の1回上映。

パルシネマしんこうえん TEL 078-575-7879

〒652-0811 神戸市兵庫区新開地1-4-3

市営地下鉄「湊川公園」駅 下車徒歩2分

一般1,000円、学生800円

前売り券(販売数:35枚)は完売しました。当日券の販売数は未定です。

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アニメーション上映とコンサートと語り「及川恒平と岡本忠成~南無一病息災」

日時 12月21日(月) 開場 18:30~ 開演19:00~21:00

会場:杉並公会堂B2F 小ホール

主催:アニドウ 03-5761-8924

チケット:(当日)3,000円(前売り)2,500円 自由席

アニメーション上映「虹に向かって」「南無一病息災」

トーク「岡本忠成さんとの創作」

コンサート 「機織り歌」「面影橋から」他

 

岡本さんと及川さんの繋がりは、岡本さんの作品の音楽担当という事ですかね。

映像の音付けは、楽しくもあり怖くもあります。シーンを殺しもし、観客の心をわしずかみにもします。

漫画にはこれが無く、挿入曲の詩を書き込んでおりました。

スティーヴン・スピルバーグ監督が『ジョーズ』を撮り終え音楽を待っていたら、三音の音楽が上がって来て「あー、これでこの映画のヒットは無い」と思ったと語り、しかしこの『ジョーズ』の効果音に近いテーマ曲が作品を盛り上げ、大ヒットを記録したと語っておりました。

アメリカ映画界は強いです。テレビメディアが台頭しても、互角に話題作を作り続けております。

ヒット作が続くスピルバーグ監督へのロング・インタビュー映画があります。「今のハリウッドは1920年代のハリウッドだと言い切り、私が新作を作ると発表すると、世界中から投資目的で資金が集まるが、それに答えるだけの傑作を作らなけければならないプレッシャーに押しつぶされそうになる。」と映画監督の新しい難問に苦慮している本音も告白している。

堀道弘著『おれは短大出』発売中。

題字を劇画家の平田弘史氏が書いております。

他にも平田さんに題字を御願いした作家が居りました。大友さんが『アキラ』の題字を御願いしておりますね。

大友さんと堀さんでは、大分、違うコマ絵を描かれるのですが、堀さんは何処で平田さんの作品に出合ったのでしょうか。平田さんのファンは多いです。三島由紀夫が60年代に、平田氏の作品評を書いております。

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都会と地方の格差は、色々作品になっておりますが、ニューョークで成功した女性が出自についてマスコミに嘘を言い、故郷へ帰って嘘を事実へ置き換えようと、必死になる様をコミカルに描いたアメリカ映画がありました。

この地方の描き方が、当時の日本より進んでいて、地方は観光物産でそれなりの豊かさを享受していて、都会には故郷に無いブランド物やレストランなどへ出掛ける為の街といった余裕が生まれている描き方をしておりました。

故郷は貧しいから何が何でも都会へ出る、というギラギラしたものが無い、故郷の若者達です。

学歴問題は能率給導入と言い出した頃から、民間会社ではどうなっているのでしょう。

公務員の生涯賃金に学歴差はあるのですか?地方市町村は夕張市の破産で、一気にバブル気分が冷え込み、学歴など関係無くなっているのかもしれません。

将来は皆、大卒になるのでしょう。学校経営も低成長と将来の少子化で大変です・・・・。

一年、浪人したら、人よりもセックスが一年遅れると、慌てるシーンがありますが、脳学者の方が20代になると男女共、脳がヤリヤリ・モードになると言ってましたから必死になりますね。

巣作りに一生懸命になるのは男だと、某出版社の社長が言っていた言葉です。

学歴をテーマにするのは中々、良いと思います。堀さんの生涯のテーマにしても良いでしょう。

 

小田部羊一が描く『アルプスの少女ハイジ』の世界展

会期 12月17日~2月24日

会場 丸善・丸の内本店4Fギャラリー

 

昨年のNHK 朝ドラ『なつぞら』のヒロイン、広瀬すずさんのモデル、奥山さんのご主人、小田部さんの個展です。

小田部さんは『任天堂・スーハ―マリオ』の動きを監修しておりますし、昨年のNHK朝ドラ『なつぞら』の時代考証監修も担当されております。

亡くなられた奥山さんに、朝ドラのモデルになられたのですよ、と話したら、「アッハ、ハ、ハ」と豪快な笑いをあげるでしょうね。

小田部さんと奥山さんは夫婦別姓です。東映動画の女性達は、皆、自立した女性達でした。

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テレビ・アニメが始まり、動画スタジオ内は騒がしくなりました。

観客動員数が落ち始めた京都、太秦撮影所から出向で動画に配属された人達も多く居ますし、動画課の正社員と同数の契約社員が入って、東映グループの稼ぎ頭に東映動画はなっていたのかは疑問ですが、東映グループの中では一番、忙しい会社になった事だけは確かです。

私が動画スタジオを後にしてから、小田部、奥山夫妻も動画スタジオを出られたと思います。高畑氏の長編でご一緒したのが、スタジオでお会いした最後です。

奥山さんは東北大学の教育学部卒ですから、散り散りにになった嘗ての長編スタッフの動向に気を配って居られて、私も家が近いのでご自宅へお邪魔をし、ご夫婦と雑談に興じた事もありました。卒業した生徒を気遣う先生のようでした。

イタリアでしたか、ロック・バンドが来日し、子供の頃に見ていた『アルプスの少女ハイジ』のアニメ制作者に逢えて感激していたと、嬉しそうに小田部さんが話していたのが心に残っております。

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今年、行われた座談での小田部さんです。

小田部さんは東京藝大、日本画科卒で、私の日本画の師匠でもあると、今年、杉並公会堂での座談でお話しました。

KODAK Digital Still Camera

杉並で行われた座談での左が彦根さんです。人気キャラクター『カールおじさん』の生みの親です。右が藝大、特任准教授、イラン・グェンさんです。イケメンですが、奥様が居りますよ。

今回の個展でも、12月20日に『トーク・ショー』が御座います。なみきさんが司会を担当致します。

日本アニメ史を考える一助になりますが、予約は満席の為、終了しております。

近藤聡乃著『ニューヨークで考え中(3)』発売。

外国に住むのは中々、大変な事があります。

このシリーズは、これからアメリカに住んで学び、働いてみたい若い人への情報本として、ピントが合っていますよ。

フランスのアヌシーへ行かれたのですね。

私も80年代に、アニメ協会会員とマスコミの方々と参りました。

セルッティなどのブランドが出店している高級リゾート地ですから、モンブランがそびえ、古城が湖に影を落とす絵葉書の様な避暑地です。

湖の辺に建つ藤棚があるプチ・ホテルは、泊まってみたいものです。

各国が映画祭初日からパーティを開きますが、初日の我が国が開いたパーティには、世界第二位の経済大国への関心から、多くの国の人々が詰め掛けました。

何と、国際的な著名作家で『アニメーション』の著作もあるジョーン・ハラス氏が私の処へ歩み寄り、「あなたの国は経済活動に熱心のようだが、文化的な活動には熱心ではないのは何故なのか?」と訊ねられてしまい、日本列島の横穴に住みつき、戦争に負けもしたが、漸く総中流なる生活に皆が豊かさを享受する時代になったのですから、これから100年程、見て頂かないと思いつつも、パリ万博にアート作品を送れと言われても『アート』の意味が判らず当時の日本人は困ったと、若き学者氏の著作にありますから、「江戸時代から見て頂かないと」と言葉を濁したが、ハラスさんがどれ程、日本文化への教養があるのか判らないので、会話は途切れてしまった。

今であったら何時間でも対話してみたいが、ハラス氏はもうこの世に居ない。残念であるし、その後、宮さんのアニメ作品もアヌシーに出品されているし、当時も久里洋二氏の作品を見ているはずだから、日本のアニメ水準は、お判りだと思うが・・・イギリス人特有の婉曲な言い回しで、何かを言いたかったのかもしれない。

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先日、NHKでアメリカのコント・タレントに挑戦している日系アメリカ人を追った『キング・オブ・コント』を見たが、アジア系アメリカ人を『バナナ』と呼ぶ事を知った。

理由は、皮は黄色だが、中身は白色になっている処から来るらしく、外見はアジア人だが中身は白人と言う意味で、中々、上手いネーミングだと思ったし、アメリカに住んでなくとも中身が白いアジア人は多いと思います。

これがアジア人の主体性の無さを皮肉ったジョークだとしたら、ドキュメントの主人公、サク君のように、「俺は皮も黄色で中身も黄色のレモンであり、アジア人としての主体を持ったアメリカ人である」となるのだろう。

 

ヒロシさんが食べ歩く番組で、「探す食堂を街歩く人に訊ねると、皆、母国語で答えるのに、日本人は喋れない英語を使おうとして、シドロモドロになるのは何故だろうか?」と、ポツリと疑問を発っしていた。

ヒロシさんの日本人への疑問は、明治のお雇い外国人の一人、クラーク博士も気付き、日本民族の不思議さを書いている。

これもNHKの番組『クール・ジャパン』からだが、観光立国を目指して商店街の人々が英語を必死に覚えようとしている映像を見て、番組に集まった外国の方々が素晴らしい事だと褒めていると、司会者の鴻上さんがムッとしたのか「で、あなた達、日本語、喋れるの?」と切り返し質問していた。

この位に日本人は、アジア人として自立しているようだ。

 

日本で活動する音楽家が、僕はアメリカ人でも白人でも無い。人間として見て貰いたい。と言っていた。確かにそれはあるのだが、誰もがその微妙さを手掛かりに付き合っているのではないか。

マルクスは最後は国家の解体を予言しているが、これも中々面倒なものが有る。

「初めに言葉ありき」と書く日本の作家の、始めの言葉は日本語ではないだろうか。

言葉の問題は更に面倒であるし、都市の風景は各国似て来てはいるが、風土と絡んだ文化となると、増々、統一は難しいし、それが人類の争いを起こす原因と言い切れるかと考えると、それも判断がつきがたい。

 

近藤作品。ネットで連載しても面白い。

写真とカットの絵を混ぜた、新しい表現の漫画作品である。

 

 

160人のクリエイターと大垣の職人とともにつくったオリジナルのヒノキ枡

 

期間 12月1日(火) ~ 25日(金)

会場 クリエイションギャラリーG8、ガーディアン・ガーデン

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160人のクリエイターがデザインし、大垣の職人が一つ一つ木を組み、ヒノキの枡をつくりました。

「増す」や「益す」とも読めることから、縁起が良いとされる枡。おめでたい柄や、物語性のあるデザインなど、160種類の枡ができました。手に取ると良い香りが広がるヒノキ枡は、端材を活用して作られ環境にも優しいプロダクトです。

この機会に、お気に入りの枡を見つけて、益々素敵な生活を送りませんか。(企画展ホームページ紹介文より抜粋)

制作工程が見られます。

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