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大英博物館にて『日本漫画の歴史展』開催。

会期 5月23日~8月26日

会場 大英博物館

 

もうネットでも話題になっておりますから、ご存知の方も多いでしょう。大英博物館で国外最大規模の日本漫画の歴史展です。

1980年代のフランス、ポンピドゥーセンターでの戦後日本美術展には、漫画、アニメが含まれておりませんでした。でもこの頃から漫画、アニメ、ゲームが広く世界の若者に受け入れられている事実は、外国へ行かれた方なら肌で感じていたのではないでしょうか。

私の知る限りでは、1995年以降に上記のメディアを歴史的に眺める企画が、外国美術館で練られ始めたように思います。鳥獣戯画から北斎漫画をへて現代のピカチュウまで、私のところへも打診が来たことを覚えておりますし、何年前ですかイタリアで、上記のような日本漫画の歴史展が開かれ、作品出展要請がありました。

それ以来だと思いますが、5年程前に英国にお邪魔した時に、英国博物館で日本漫画展を企画しているとニコル学芸員から伺いました。日本漫画家の個展は、世界の表現潮流の波を感じてここ大英博物館でも開かれておりましたが、歴史展となると今回が初めてではないでしょうか。

大英博物館-1

上の写真は5年程前に英国博物館をお訊ねした時の写真です。『大春画展』は好評に幕を閉じておりました。

日本館の学芸員の皆様と記念撮影です。思い出の平成です。

学芸員-4

ニコルさんから聞いて興味を持ちましたのは、明治現代の漫画表現の歴史をどう纏めるのかで、今回の歴史展は大筋、岩波書店から出ている清水薫著『漫画の歴史』を踏襲しながら幅をもつ作品を挟んでいる感じですが、ニコルさんは北沢楽天や岡本太郎氏のお父様の岡本一平からと発言しているので、その論拠が何処に在るのか、大いに興味が湧く発言です。

手元に英国博物館の日本漫画展のカタログが無いので、それ以上の考察が出来ないのが残念ですが、これからも他の国(日本も含めて)の美術館が企画する世界の漫画史展への期待は膨らむし、多くの議論を巻き起こして頂きたいもので、アニメ、ゲーム(映像作品)へと広げて頂くと、平面、立体と進んで来た美術館の役割も、大きく現代表現の現場へと足を踏み入れて豊かな空間になることを願っております。

私にも出品要請を頂きましたが、国内で『1968年展』が巡回して其方に出品しておりまして、私の作品は過去に紛失や抜き取られる事がありまたので、慎重をきして出品をみあわせ、カタログへの記載のみ承諾しました。ニコルさん、御免なさい。

これからイギリスへ行かれる方は、本展を見に行かれると良いと思います。

 

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