某月某日、粕谷さんの受章を祝う会が開かれ、多くの方が集まりました。
会場は今年、放映されましたテレビ番組で使用しました学士会館ですが、
私はこの会場の雰囲気は好きです。
挨拶に立つ粕谷さんですが、凛とした空気を辺りに漂わせて、流石です。
益々のご活躍を願わずにおられず、帰り際にお祝いの言葉をかけましたところ、
少年のようにはにかんでおられたのが印象的でした。
粕谷さんが最近、出された書籍です。
嘗ては、この位の重さの本がゴロゴロしていたなと、感慨深く手に取りましたが、
まだ読み終えておりません。
あとがきに「人文的教養を失った人間は野蛮人にすぎない」と書き、
「人文的教養は復活するだろう」と続け、
「書くという作業は、新しい課題を生み出す」となり、
「私自身の思索を深めてみたいと」結んでいる。
私たちは、更なる著作を期待して、粕谷さんの長寿を願ってやまないであろう。
粕谷一希著『反時代的思索者―唐木順三とその周辺』(藤原書店刊)
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