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『特別展―林 静一展』北海道立文学館で開催

会期 9月16日~11月7日

会場 北海道立文学館

北海道へ伺うのは、何十年ぶりです。

70年代に雑誌の仕事でお伺い致しました。

ちょうど『石狩挽歌』が流行っておりましたから、

雪がふる小樽駅へ降り立った時は、気分は最高潮でした。

小樽駅は街の高台に在り、駅から下へと銀行の洋館などが広がる眺めは、

今まで味わったことのない旅情をかきたてられました。

小樽運河が埋め立てられ、その上に高速道路を通す計画が持ち上がっておりまして、

林さん、小樽運河の煉瓦倉庫をアトリエにして、

反対運動の拠点にして下さいなどと、熱く語られました。

ニシン御殿やその屋敷を守る、京都から嫁いだ品の良い奥様。

海に突き出た宴会用の舞台。この舞台へと続く細い崖の道を、

芸者を乗せた人力車が通った逸話などは、

羽振りの良いニシン漁で財を成した男達の豪気なダンディズムを感じさせました。

何から何まで『石狩挽歌』の世界、一色の取材旅行でした。

私がカラオケで歌いだす最初の曲は『恋の街 札幌』ですが、

当時の北海道取材旅行も、最後は札幌を取材しました。

当時の雑誌の取材は、日本の出口と入り口、港町巡りなのですが、

私の秘かな目的は、『赤色エレジー』でも描きましたように、

東京へ出てきた若者のその後、あるいは東京の大学を出た長子の、その後への関心でした。

東京から故郷へ戻った若者が故郷で何をしているか、

故郷に新しい産業を起こしているのか、故郷の伝統と革新、

その考えの一歩が知りたかったのです。

日本列島の他の島と何が違う北海道。近代遺産が多くありますし

、日本列島に大きな足跡を残すアイヌ文化があります。

90年代に疲弊しました北海道は、何処へ向かって歩き出すのか、

札幌へ行きましたら、僅かな時間ですが、肌で感じたいと思います。

9月24日に「上映会とサイン会」が御座います。

予約となっておりますので、申し込みはお早めにお願い致します。

北海道立文学館のホームへ。

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