- 2017-03-28 (火) 12:33
- お知らせ
会期 4月10日~6月10日
会場 日本近代文学館
没後50年記念しての開催とありますから、谷崎さんが亡くなってからそれほど経っていないのですね。
柳原白蓮さんの死亡記事は記憶に在りますが、谷崎さんの死亡記事は記憶にありません。
高度経済成長期で東京オリンピックが開かれるわ、東海道新幹線が走るわ、学生運動が盛んになりつつあるわ、ベトナム戦争はあるわ、ビートルズが来日して武道館でコンサートを開くことへの賛否両論が喧しいわ、岡本太郎デザインの「アートシアターギルド」が開館するわ、ミニスカートのツイッギーが来日するわ、三島由紀夫が盾の会を結成するわ、カーソンの『沈黙の春』が出るわ、新聞が自動車優先の道路計画に「道は誰のもの」のキャンペーンをはるわ、長い間、悪いとされてきたマスターベーションが体に悪くないとの結論が出るわ等々、六十年代は騒乱の時代でしたから、死亡記事が霞んでしまったのでしょうか。晩年の日記に興味ありますね。63年までですけど、あの頃の日本をどの様に見ていたのでしょうか。
七十年代、巨匠作家の谷崎文学への短い評論があります。とても面白いです。
坂東玉三郎監督の『外科室』で、振袖の三姉妹をツツジが咲く庭を歩かせている場面があり、玉三郎さんは谷崎作品を撮れるのではないかと思ったことがあります。
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