今号は、『太陽がいっぱい』など50年代のベストセラー作家、パトリシア・ハイスミスの原作を、トッド・ヘインズ監督が映画化した『キャロル』を取り上げました。
惜しくも今年の米国アカデミー主演女優賞を逃しました、ケイト・ブランシェットの演技が光っております。
モスグリーンのワンピース、シャツなどが似合いますね。日本女性ではあまり見かけない配色です。
黄金の1920年代に続いて1950年代も、自国が戦火にまみれなかった豊かなアメリカの、朝鮮動乱がありましたが黄金時代だったと思わせる、優雅で品のある中産階級での同性愛の話しです。
レズビアンの若い女性と話を交わしたことがあります。同性の何処が良いのか聞き出そうとしましたが、良く判りませんでした。レズの方達が外へ向けて、啓蒙も含めて発言しなければいけないでしょう。
思春期にまず、同性へと目がゆきますし、親子も兄弟も、ヤクザやスポーツに会社も、同性とのユルイ愛でつながっていますから、「俺、部長のような男、嫌いなんだよねー」なんてクダを巻いているサラリーマンを居酒屋で見かけるのです。男も女もゆるい同性愛の世界に暮らしている事は事実です。
女優志望の方は必見です。
詳しくは『キネマ旬報』ホームへ。