- 2011-03-18 (金) 17:04
- 書籍
マキさんは2010年1月17日、
名古屋の公演先で亡くなられました。
マキさんとは、69年頃、対談の依頼があり、
初めてお会いしました。
その頃、彼女が歌う『夜が明けたら』がヒットしていて、
あの黒ずくめの衣装ではにかむ、
マキさんの姿が記憶に残っています。
その頃から彼女のライブに招待され、
聞きに行くことが多くなり、
楽屋へも遊びに行っておりましたし、
その楽屋で、競演の歌手リリィさんにもお会いしました。
また、その頃のライブで、
ピアノを弾いていた方が、
私たちが子供の頃、夢中になった少年漫画雑誌『少年』の
表紙のモデルをしていた設楽さんだと、
マキさんに教えてもらい、驚いたものでした。
それから70年に、NHKラジオ番組で
マキさんのゲストとして招かれ、
この時の司会者が、朗読の名手、鏡幸子アナウンサーで、
発売されたマキさんのLPレコード(懐かしい)をかけている間、
鏡アナウンサーの胸が大きいことを、
二人で話した事を記憶しております。
その後、新宿を離れて横浜に住んだ私のもとへ、
マキさんはマネージャーと共に遊びに来ましたが、
それ以降、マキさんとはプッツリと交流が途絶えました。
80年代にマキさんが、池袋、文芸座で大晦日のコンサートを開いていることを知り、
久しぶりに彼女の歌声を堪能し、楽屋へ寄ろうかと考えましたが、
マキさんはテレてしまうだろうと思い直し、
文芸座を後にしました。
確か皇太子が、好きな歌手は誰ですかとの記者の質問に、
マキさんの名前を挙げておりましたし、
国際的な彫刻家、流さんもマキさんのコンサートへ
足繁く通っていたと、マキさんの口から聞きました。
マキさん、六本木や代々木、新宿と飲み明かした青春の日々は、
楽しくも、益々輝いております。
そんな甘い考えで唄っているのかと、
NHK収録のコンサートの前日の夜中に、
酔って電話をしてゴメン。
あなたの電話で寝られなくなった、寝不足で開くコンサートはさぞ、
あなたを感動させることでしょうと、
涙声で朝方、電話をくれたマキさん。
安らかにお休み下さい。
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