- 2010-11-09 (火) 14:46
- お知らせ
水木さんの貸本時代の、墓場の鬼太郎の限定版復刻です。
水木さんとは、漫画雑誌『ガロ』の同人でしたので、
二十代からお会いする機会がありました。
戦場で片腕を失くされた逸話が、
片腕の無いご本人を前にすると、
圧倒的な存在感で迫りますし、
あの、独特のおしゃべりが、
話芸と言ってもよいレベルへ達しております。
限定BOXとなっておりまして、
箱の中に、貸本時代の墓場の鬼太郎が三冊、
入っております。
今年のNHKドラマ『ゲゲゲの女房』は、
最初は振るわなかったのですが、
徐々に人気を増し、とうとう『龍馬伝』を抜く
視聴率を出してしまいましたね。
「終わり良ければ、全て良し」、奥様の言葉どおり、素晴らしい一年になりました。
七十年初め、朝日新聞社から出版されておりました
『朝日ジャーナル』という雑誌で、
「劇画終焉」という特集が組まれ、
その記事の最後の文は「白土三平、水木しげる、つげ義春、
佐々木マキ、林静一等は神話となった。」と結ばれておりましたが、
二十歳代で神話になってどうすると、
その頃の私は思いましたし、
水木さんは、弱い立場の漫画家を苛めてどうすると、
大変、ご立腹でしたが、現在、まさに水木しげるは、
神話になったと言っても良いのではないでしょうか。
「読本」に、私も、水木しげるさんとの思い出や、
細密背景画に言及した文章を寄せております。
その上に何と、水木しげるの生原稿が、限定ナンバー入りで
付いております。
こりゃ、手に入れるしかないですね。
今年、アングレームへご招待頂きましたが、
漫画の原稿が売られておりましたし、
多くのファンが、ファイルに収められた原稿を
買い求めておりました。
市場が確立しているように思われました。
お求めアドレスはこちら。
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