- 2010-11-04 (木) 14:00
- 書籍
トーハン『新刊ニュース』11月号
「著者97名登場!アンケート特集」に答えております。
私のオススメの三冊は、
① 「マウス・アンド・マジック アメリカアニメーション全史」(楽工社刊)
アメリカアニメの歴史は、大きく分けると、
戦前のディズニーとフライシャーの長編アニメ制作競争と
戦後のマッカーシー旋風による赤狩り追放での、
ボサストー達のプロダクション解体と、
テレビアニメ制作の新しい労働システムです。
② 「統合失調症」精神分裂病を解く (筑摩書房刊)
統合失調症の特徴は、幻聴、幻覚が現れることで、
患者はこの幻聴、幻覚に苦しめられ、追い詰められると
自死する場合があり、この病気が一般の人々へ与える不気味さは、
突然、路上で道行く人に襲いかかったりすることだが、
その不可解な行動が幻聴のせいであると、
著者、森山氏は幻聴症状を判りやすく解いてゆき、
誰にでも有る被害妄想へと繋げてゆく。
私が不思議に思うのは、傍に誰も居ないのに
幻聴の声に支配され、行動をとることだ。
周りに誰も居なければ、声を発するものが無いのだから
脳で起こっていることだと判りそうなものだと思うが、
幻聴を聞いてみないと判らないことなのだろうか。
③ 「日本辺境論」(新潮社刊)
グローバルな世界が開け、また不況の日本を脱出して、
海外へ働く場を求めることが不自然な事で無くなってきた現在だが、
各国の漫画、アニメなどを見ていると、
世界を飛び回らなくとも、
若者の文化の先端は、不思議なほど共通している。
尚、このアンケートは、全国の書店店頭で、
書店専用広告として配信されます。
トーハン「新刊ニュース」11月号、告知ページです。
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