没後30周年ですから、テラヤマ本が多く出されておりますが、オーソドックスなレイアウトで格調ある平凡社の『寺山修司』本です。
銀座のソニー・ビルが完成した時、このビルで、寺山修司、唐十郎、なかにし礼の3作家の原作による、紙芝居興行が行われました。
私は寺山さんの原作に絵を付けました。
公演初日、完成したばかりのソニー・ビルに参りますと、若者たちが、会場の階から一階まで、長い列を作り、開演を待ちわびておりました。
楽屋で初めて、唐十郎さんにお会いしました。若い人には、唐さんと言うよりは、俳優、大鶴義丹のお父様と言った方が、通りが良いかもしれません。
私のポスター作品『邪宗門』が載っております。
短歌から現代詩までの孤独な個人思索から、多くの若者を巻き込んで、演劇、映画と時代の先端を走った寺山さんは、天才でしょう。
天才と、仕事をご一緒出来たことを、今は誇りに思っておりますし、表現の先端を走る爽快感を、この時代に身を持って知りました。
『邪宗門』、万有引力30周年記念で、公演します。
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