- 2012-10-24 (水) 14:12
- お知らせ
突然の訃報に、青山葬儀場へ駆けつけました。
時々雨がぱらつく若松監督の通夜は、多くの方が最後のお別れに集まりました。
写真は並んだお焼香の列ですが、会場はまだ先です。
佐野史郎の奥様、マキさんとばったり。目を赤く泣き腫らしておりました。
私が若松監督と出会ったのは26歳の頃だったと思います。若松プロで劇映画を撮らないかとのお話を頂きました。
当時、まったくの素人に監督をさせるのは、無謀な試みであったと思います。加藤泰監督は、この試みに「良いけど、悪い」との批評を私に述べましたが、この後、映画界は、新しい作品を求めて、多くの表現者に監督の扉を開いたのも事実です。
映画の題名は『夜にほほよせ』で、試写上映の前日、寺山修司さんから電話があり、その一声は「林君、傑作か?」であり、素直な寺山さんの声に驚いたことを覚えております。
週刊誌の記事の見出しは、「あの赤色エレジーの作家、桃色エレジーを撮る」でした。
ようやくお焼香会場へ辿り着き、若松監督の遺影にお別れをすることが出来ました。
「お前ら、堅苦しい事は無しだぜ」、そんな若松監督の声が聞こえてくるような気がしました。
お清めの部屋へ入ると、ここも立ち去り難い人々で埋まっておりました。
懐かしい友人等と再会するのも、通夜、葬式の会場ではないでしょうか。
写真の説明は致しません。判る人には判ります。
若松さん、本当にお別れですね。安らかにお休みなさい、と言っても若ちゃんの事だから、ふらっとあの世から飲みに来るかもしれませんね。
ご冥福をお祈り致します。
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