- 2021-10-06 (水) 12:06
- お知らせ
期間 10月9日(土)~12月18日(土)
会場 日本近代文学館
かつて世界の作品をどしどし紹介した築地小劇場。日本の作品も次々と上演した築地小劇場。今でいえば実験的な中劇場です。多くの観客がここから感動を持ち帰りました。大勢の俳優やスタッフがここから巣立ち、羽ばたいていきました。
文学座、劇団民藝、俳優座、文化座は、築地小劇場で活躍した人たちが作った劇団(または築地小劇場で公演したことがある劇団)です。
劇団四季も、築地小劇場創立時のメンバーの子息によって作られました。映画の世界にも築地小劇場出身の俳優が大勢います。たとえば小津安二郎監督『東京物語』(1953)に出演している杉村春子・東山千栄子・高橋豊子・長岡輝子・中村伸郎・山村聰・十朱久雄・東野英治郎は、みな築地小劇場で(あるいは名称変更後の同じ劇場で)舞台に立っていた俳優です。(ホームの武藤康史氏の紹介文より抜粋)
演劇、映画の人達も、基礎教養として見に行かねばなりませんね。
抒情画家、蕗谷 虹兒さんも、竹久夢二さんも出席した築地小劇場で、ヨーロッパ行きの送別会を開いたと、ご本人からお聞きしました。
また『ウィキペディア』に蕗谷氏の記述が有ります。三島由紀夫の若き日の小説作品『岬にての物語』(牧羊社、署名入り豪華限定本) に、彩色画が挿絵装丁に用いられ、三島も虹児へのオマージュを記した。と有ります。
私も蕗谷宅で見せてもらいました。それまで本を盗みたいとは思ったことは一度も有りませんが、この本は盗みたいと思いました。
大判の美しい本です。
同時開催の『川端康成をめぐる書簡』
先日、テレビで松本清張の作家活動のドキュメンタリー番組を見ていましたところ、清張氏の『天城越え』を取りあげ、冒頭の川端氏の『伊豆の踊子』引用から、純文学への挑発ととらえていたが、当時の評論家の本に、清張氏の作品は文学と言うにはちょっと違うと言うような事が書かれてあったのを覚えている。今もこの問題は難問として生き続けているのではないだろうか。
清張氏については、中学生の頃、担任の先生が残りたい者は残れと言って、清張氏の1945年から1952年までの7年間に日本で起こった10の諸事件を推理した『日本の黒い霧』の中から、列車転覆事故を扱った松川事件について話してくれたのを覚えている。GHQの犯行とは言わず、CIAの犯行ではないかと推理していた。
この事件に清張氏は、アメリカと日本の二世の犯行ではないかと推理しているが、下山国鉄総裁の轢死体事件については、前記の事件同様、誰の犯行であるかつきとめる事が出来ないでいる。
この米軍占領下で起きた事件が解決する日は来るのだろうか・・・・。
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- 芝居は魂だ! 築地小劇場の軌跡1924-1945 from Seiichi Hayashi Art world