Home > Archives > 2016-07
2016-07
広島国際アニメーションフェスティバル。
次々とチラシが参りますね。前夜祭とパレードも行われるようです。
以前、フランスのアングレームで開かれる漫画フェスティバルに参りました。
駅を降りると、フェスティバルの大きな垂れ幕が駅舎に飾ってあり、フェスティバル参加者は歓迎されている心持ちに気分が高揚します。
会場までは道の上空に色とりどりの風船が上がり、フランス語が判らずとも会場に辿り着けるようになっておりました。センスのある道案内です。
プレスセンターは市庁舎のフロアーが解放され、インタビュー用の部屋やテレビ番組用の部屋もあり、記者がたむろするフロアーにはバー・カウンターもありました。
来訪客を受け入れる飲食店が少ない印象を受けましたが、市全体がフェスティバルを支援している姿が良く判りました。
観光立国第一位のフランスならではの、行き届いたおもてなし行政です。
日本はまだ、観光客数が世界の10位に入りませんから、伸びる余地は十分にあります。ベストテン好きの我が国民としては、負けじ魂に火が付くのではないでしょうか。
皮肉を交えて述べれば、今は難民大航海時代の大衆大航海時代です。ファースト・クラスで海外視察へ行くのなら、企業誘致ばかり考えず、フェスティバルも重要な観光事業である事を行政は認識しなければならないでしょう。
私の『かげ』『鬼恋歌』『赤色エレジー』も、日本作家プログラムで上映されます。
是非、広島へ足を運んで下さい。詳しくはフェスティバル・ホームで。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
『ビアズリーと日本』開催。
期間 7月23日~8月28日
会場 石川県立美術館
ビアズリーと言えば戯曲「サロメ」の挿画が知られております。
そのスタイルは、それまでの絵画と一線を画すような白と黒のシンプルな画面構成です。
で、皆さんは思いませんか、何故、モノクロなのかと。そのような疑問に気付かれた人は、背後に印刷メディアを感じ取るとば口に立っております。
従来の油彩で描けば、ギュスタブ・モローの名品『サロメ』のようなタッチ、陰翳のついた作品になります。
でもビアズリーは違った。印刷メディアの挿絵というジャンルで台頭し、オフセット印刷もグラビア印刷も無い時代、白と黒で描いたのです。また、西欧絵画が陰翳のある写実絵画からピカソ等の線と色で構成された絵画へと向かう時期と重なっております。
印刷メディアが生み出された当時、金属活字が刻印する物語が一冊の本になって出来上がると、絵が欲しくなるでしょう。そこで物語の所々に物語を補う絵、挿絵と言う仕事が画家の仕事に新たに加わりました。
どのメディアでもそうですが、その青春期は熱気にあふれ、色々な事が可能に思えます。挿絵も同じで、画家は新たな仕事に意欲を燃やします。これが後にイギリス挿絵の黄金期と呼ばれる様になるのです。
印刷メディアの青春期を若者らしく走った『ビアズリー』、活躍期は6年にも満たないのですが、人々は忘れておりません。今もその走りと作品に魅了される若者は多いのです。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
日中韓学生アニメーションフェスティバル。
- 2016-07-23 (土)
- お知らせ
期間 7月29日(金)30(土)31(日)
アニメーションを媒介とした日中韓の文化交流。明日のアニメーション界を担う日中韓3ヶ国の若手制作者の交流です。中国、韓国でも開かれております。
文化と経済は、国境を越えますね。
NHKの深夜11時台に放送されている若手の映像番組は面白い。
テレビはここまで来たかと思わせる。
あと、この放送はかなり前から始まっているのだが、音楽にのせて映像を流すだけの番組がある。料理もパスタを茹でていたり肉を焼いたりと、何を作っているのか説明が無い番組だが、調理場でコックの手元だけを見ているようで、何の料理が出来上がるか推理しながら見る楽しみがある。
広島国際アニメーションフェスティバルの開催期日も迫って来ました。
映画祭で良くあるのは、新作の宣伝材料に受賞作との肩書が欲しいと、映画祭の審査委員が狙われ、映画会社の接待漬け攻勢に映画祭の審査基準が問題となる事です。
残念な事に、この裏工作に日本の映画会社も加担した事があります。それで受賞しても、世界の映画関係者は皆さんご存知ですから、賞を貰った監督も嬉しくないでしょう。
広島は違いますよ。厳しい審査で世界的にも評価のある映画祭です。硬派な映画祭です。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
夏休みイベント「知ろう 考えよう 戦争のこと」
- 2016-07-19 (火)
- お知らせ
期間 7月16日(土)~8月31日(水)
会場 平和祈念展示資料館
夏休み期間中に、語り部お話し会、トークイベントや読み語り、ワークショップなど、様々なイベントを行います。
『ポケモンGO』が世界的に人気を集め、株価が3万円台を超えた任天堂です。
『ポケモンGO』は位置情報を活用したゲームで、色々な場所に隠れているポケモンを捕まえて、ゲーマー同士で交換して遊ぶゲームですが、ここに『アウシュヴィッツ ビルケナウ強制収容所』も含まれている、と書きましたが、どうもニューョークにあるアウシュヴッツ博物館のようです。
ちょっとゲーム企画者を過大評価し過ぎました。世界遺産として残るアウシュヴィッツ ビルケナウ収容所であったら、そこへ現代の若者を集めることの社会的影響などが考えられ、私の脳を使って考える事は無駄では無いと思っておりました。
アウシュヴィッツ ビルケナウ強制収容所は入場料が必要なのですかね。
今回のゲーム以前から言われてましたが、夢中になってホームから転落しないよう注意して下さい。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
『COMIC ARTS TOKYO』で対談致します。
日時 7月31日 PM4時から45分ほどです。
会場 3331アート・チヨダ
今年、イギリスの『ブレイク・ダウン・プリーズ』から出版しました『Red Red Rock』を巡り、ライアン氏と対談致します。
ライアン氏とは、彼が大学生の頃からですから長い付き合いになります。それまではフランス人のエドさんですかね。日本のアニメに貢献しましたが、惜しくも亡くなられました。
そこでライアン氏の子供時代や青年期。どの様な映画、テレビ、小説や漫画等に出会ったのか、意外とイメージが掴めないのがアメリカの子供像です。
映画、小説などがアメリカの子供達を描きますが、学校の話しと家庭の話しが中心で、名作『トム・ソーヤの冒険』などの地域での子供同士の繋がりはどうなっているのか判りません。児童文学の方で、労作があるのかもしれませんね。
我が国の子供達のように塾通いをしてハーバードを目指しているのか、そして日本のアニメ、漫画にどの様に出会うのか、またそのような日本のアニメや漫画にアメリカの親たちはどう評価しているのか、お話し頂ければと思います。
比較文化論です。私、こう見えても、インタビューの名手なのですよ。手塚治虫さんに褒められた事があります。
ゲーム文化など、まだ若い層がワイワイ騒いでいるだけで、メディア論に位置づけるには時間が掛かりそうですね。もう、20年ほどの歴史が外国ではありますが、知が追い付いていないのが現状です。
対談は相手に興味が無いと駄目です。これは黙っていても相手に判るものなのですし、どの程度の理解力かも判ります。怖いですよ。
上手く日米の時代の中に位置づける事が出来ますでしょうか。
岩波書店の『世界』で、アメリカのコミック作家、マッケーリー氏と対談した以上の成果があれば良いですが・・・。イギリスからも聞きに来られるとのこと、心して挑みましょう。
時代はビック・データーを駆使して、大衆雑誌の漫画原作やNHKの大河ドラマの原作が生み出される時代に差し掛かっております。ゲーマーも、チェス、将棋と同じく、コンピュータとの対決となるのでしょうか。
都知事選、誰が都知事になるのが良いのか、ビック・データで占えないのでしょうか。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
菓匠三全、新作コマーシャル『通年編』完成です。
前回からビルが立ち並ぶ風景です。
着物と言いますと、自然風景を背景にしがちですが、女性の方々はごく自然に結婚式やパーティなど、現代の街中へ着て出かけております。
その何気ない現代の着物姿を絵にしました。
昭和10年頃の日本画に、銀座通りを大股に歩く着物姿の女性が描かれたものが在ります。ドレスを着ると気分が変わる様に、着物を召すとちょっと色っぽい仕草が自然に出て来ます。
彼女を見直した彼氏も多いのではないでしようか。
ビルの間を鳥が飛んでおります。コマーシャルをご覧になると判ります。
菓匠三全さんのホームです。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
小梅姉妹『小彩―日本8紀行』ご当地グルメ旅です。
小梅姉妹、小彩ちゃん。日本8ヶ所のグルメ旅へ出ました。
東北から・・・・。
列島の真ん中を横断して・・・。
九州、沖縄まで・・・。
見かけたら「よく来ました」と声を掛け、手に取って頂ければ幸いです。
小梅、タブレット版が出ました。旅行のお供に便利です。
詳しくはこちらで。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
箱根ラリック美術館で小さな美術展開催中
期間 5月14日~7月31日
告知が遅れました。
『鈴廣かまぼこ』さん恒例の『かまぼこ板絵国際コンクール・小さな美術展』。今回は『箱根ラリック美術館』をお借りしての展示発表会です。
以前、招待作家枠で描きました私の作品も展示されているそうです。
『ラリック美術館』は、フランス人工芸家、ルネ・ラリックの個人収集家が建てた美術館です。
庭に「オリエント急行」が飾ってあり、車内でフランス料理を味わうことが出来ます。
また美術館隣に、モネの「睡蓮の池」を模した池があります。
私の好きな美術館の一つです。
箱根にお出かけの際は、ちょっと足を伸ばして頂けたら幸いです。
ホームに告知ページは御座いません。また、オリエント急行の画像は、美術館ホームからお借りしました。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
Home > Archives > 2016-07
- Search
- 関連リンク
-
- ロッテ 小梅だより
ロッテのキャンディ『小梅ちゃん』のファンページ。『小梅ちゃん』のプロフィールやパッケージに展開されている『小梅恋物語』などを詳細に掲載しています。 - 名匠雑貨店
叙情画の匠が贈る雑貨店 - 日本アニメーション協会
林静一が所属する日本アニメーション協会のホームページ。 - 林静一オフィシャルサイト
オフィシャルサイトはこちら。 - 菓匠三全
林 静一が包装等をデザインする、仙台銘菓『萩の月』の三全のホームページ。 - 青林工藝舎 アックス
林 静一が南伸房、水木しげるらと審査員を務める 青林工藝舎「ax(アックス)」のページ。
- ロッテ 小梅だより
- Feeds
- Meta