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グレートブリテン及び北アイルランド連合王国へ②

セインズベリー日本芸術研究所のご招待で、英国へ参りました。

赤いポストは、絵ハガキにもありますから、嘗ての英国領や日本などの近代化を進める国が導入して、世界中で馴染のあるポスト君になったのでしょう。

ポスト-1

日本のポストは、赤い色が違います。朱色です。神社の鳥居や巫女の袴の色と同じです。
英国は二階建てのバスがこの色です。80年代に降り立ったヒースロー空港の入国審査カウンターの部屋まで、天井も床もこの赤色で、驚いたことがあります。
独特の赤ですね。バーミリオンで、植物系の赤です。
外国の絵の具に入っている色ですが、透明度が有り、使うのが難しい色ですから、使わない色として、記憶しております。

ホテル-2

宿泊先は、カートライト・ガーデンに面した、1807年に建てられたホテルです。
日本人に人気だそうですが、朝食でも日本人に逢いませんでしたね。

カフェ-3

このホテルを右に曲がると、スーパーなどが在り、その先にパブと呼んで宜しいのか、店があります。
産業革命の頃、農村部や季節労働者が都会へ集まり、労働者階級を形成しますが、この労働者階級の生活を探訪したルポルタージュがあります。その中にパブについての文章があり、彼らはここへ来て1日の疲れを取り、家路へと向かうと書かれてありましたが現在、昼間っから飲んでおりますし、女性が多いです。日本は酔っ払い天国だと言いますが、嫌々英国の呑み助も中々のものです。

英国の地ビールの種類は、半端無く多いです。何を頼んで良いのか、ライアン博士にお任せしました。

外の席で飲みますと、煙草が吸えます。禁煙のチャンスなのに煙草に火を付け、一本、二本と吸いますと、禁煙は日本へ帰ってからとの踏ん切りがつきました。

看板-4

『フィッシュ&チップス』料理は、『ゴールデン・ハイドン』ではないかと日本人は思いますが、ロンドン中で最も『フィッシュ&チップス』の美味しい店がホテルから数分の距離にありました。

英国はこの赤ですね。この赤はブロンド、栗毛色に合う色です。
私もこの赤色のセーターが欲しくて、60年後半にイブ・サン・ローランの店で男物を見つけ、買いました。嬉しかったですね。

Vネックのセーターですから、下に白いシャツを着ました。髪の毛が黒いのがちょっと重いですが、パンツに濃紺、黒を穿きますと、髪の毛とのつり合いがとれますよ。

フィシュ-5

『フィッシュ&チップス』は美味しかったです。魚をフライにするシンプルな料理が不味い訳がありませんし、タルタルソースで食べられますから、後味に油臭さは残りません。
日本人も鯵のフライや鮭、海老のフライ食べておりますから、御馴染の食感です。ご飯が欲しくなりますね。
写真の上部に写っているのは、イカのフライです。これも日本人は食べますから、美味しいです。

80年代にパリの凱旋門近くの、オリンピック選手が開いている店で食べたオイスターが美味しかったです。グリーン・パーク駅近くの『グリーンズ』のオイスター、ロブスター、カニ料理も食べて見たかったですね。

食べた後は又、ホテル近くの店に入ってビールを飲みました。どの店からも、サッカー中継を見る人々の歓声が聞こえてきました。
ライアン博士のアメリカチームも健闘しておりまして、東京でお逢いする時の表情より明るいです。

ビールの酔いに眠気が心地よいです。では、寝ますかね、お休みなさい。

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国へ

セインズベリー日本芸術研究所のご招待で、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国へ行って参りました。

イギリス旅行 002

前日、羽田国際空港で夜食のピザを買い、ホテルへチェック・インです。

煙草 -3

私事ですが、旅行しますと色々、面倒な事が起ります。
武士の魂である腰の大小は、出国時に当然、取り上げられますし、手入れの行き届いたチョンマゲも、断髪にしろと迫られ、ザンギリ頭で出国せねばならず、特に昨今は、禁煙というベルリンの壁よりも高く、万里の長城よりも長い壁に阻まれて、長ギセルなど愛用の喫煙道具を隅田川に打ち捨てて、参らねばならないことです。
サッカーのサムライジャパン、このようなハンディーを背負い、良く戦ったと思います。

朝食-4

翌日、ルームサービスで朝食を頼み、身支度をし、出発です。
ルームサービスにするのは、シャワーを浴びたり、髭を剃ったり、ネクタイを締めながらコーヒーを飲んだり、パンを食べる為です。
レストランで食事をしても良いのですが、身支度しながらの食事が出来ません。また、寝坊助ですから、目覚まし代わりにルームサービスを頼むわけです。

機内食-4-2

搭乗しますとすぐに、歓迎のドリンクが出て参りまして、またすぐ、食事の注文をとりに参ります。
和食を注文しますと、刺身、煮物に焼き魚に味噌汁、お香の物が出て参りました。刺身も暫くたって食べますと、戻し具合も良く、美味しく食べられました。

思えば六十年代、渡航自由化を向かえて、新宿西口の某百貨店で国際線の機内食を食べさすレストランがオープン、早速、食べに参りましたが、あの頃から比べると味、器、格段の思いが致します。

足-5

飛行機は便利だと思いますが、やはり地球は大きく広う御座います。10数時間を超えるフライトを考えますと、会社に出勤し、そのまま昼食へ出ることも夜食も取らず、座り続けて残業をしているブラック企業のサラリーマンのような状態です。
食事をし、横になってドリンクを飲みながら映画、ゲームに興じて、飽きた頃が時間にして7時間、これがベストな飛行機での旅ではないかと思っております。
このフライト時間を超えるのであれば、以前のような飲み物攻勢がありますが、昨今の燃料費のかさみなどを考えますと、航空会社も頭の痛いところでせう。

これから月へ、火星へと、仕事、物見遊山のフライト旅行は長くなります。『2001年宇宙の旅』でも『エイリアン』の貨物船でも、カプセルに入って寝ておりましたが、本社からの出向で木星へと旅立つサラリーマンにとって、これが家族との一生の別れにならなければ良いのですが・・・。

機内食-6

隣の大柄のイケメン英国男性がステーキを食べておりましたので、到着、2時間前の食事は、洋食を注文致しました。
何故かナイフとフォークの使い方を見ておりますと、洋食が食べたくなりますね。
見事、完食で御座います。

アイスコーヒー-7

最後に、ANAさんにお礼を言わなければならないサプライズが御座いました。
私、何を隠そう、と言っても隠すものなど何もありませんが、世界アイス・コーヒー普及協会の名誉会長兼会員で御座います。現在、会員は私、一人です。
設立目的は、欧米にアイス・コーヒーを普及させるべく活動を続けております。

それで今回も、アイス・コーヒーをお頼みした処、客室乗務員のお美しい方が、そのお美しい顔を少し曇らせはしたものの、私の望みを叶えるべく、機内に在る食材を集め、何と魔法のようにアイス・コーヒーを作り上げたのです。ビビディ・バビディ・ブゥーです。

「私、愛を込めて御作り致しました」の言葉を添えてアイス・コーヒーを差し出された時には、あーた、もう月へ飛ぶ気持ちざーんすです。と言っても機上での事ですから、もう飛んでいますけれどもね。
ANA欧州室長殿、全てのANAにお勤めの皆様、客へのお・も・て・な・し、アッパレでした。感激しました。SACF協会として、お礼を述べさせて頂きます。

さて、出迎えのライアン博士と合流、博士の私への第一声が「お腹、空いてませんか?何か、食べますか」でした。今、食べたばかりなのにー、嗚呼・・・・。

                                     続く

昨日の対談。

昨夜、ポスターハリス・ギャラリーにて、榎本氏と対談しました。

トーク-1

不夜城酒場『ひとみ』の並びに青線の建物が残っていた70年代初頭の新宿での、『書を捨てよ、町に出よう』のロケ現場の様子から、寺山さんと九條さんとの出会いと別れのお話し。

会場に見えられた若い方々には、中々、想像が付かない対談でしたが、榎本氏の絶妙なお・や・じ・ギャグで、会場は爆笑の渦でした。

トーク -2

もう、寺山ファンはご存知だと思いますが、当初、対談予定の九條さんが緊急入院、対談の前日にお亡くなりになりました。
昨年、元気なお姿で会話を交わしたのが、最後となりました。

会場の皆様に九條さんが亡くなられた事を告げ、全員で黙とうを致しました。
昨夜、会場に見えられた皆さん、もう、ツイッター、ブログに、昨夜の事を書いても良いですよ。

ご冥福をお祈り致します。

『ジャパン・アヴァンギャルドーアングラ演劇傑作ポスター展―』

期間 4月23日~5月19日

会場 ポスターハリスギャラリー、アツコバレー

 

この演劇ポスター群は、世界的に有名になっておりますね。

後世、ロートレックなどのポスターと同じく、世界中の美術館でポスター展が開かれるやもしれません。

チラシ-1

トークショーが御座います。
私は5月1日、7時より、ポスターハリスギャラリーにて、寺山さんの奥様でおられた九條今日子さんと対談します。
私はレビューの演出家になりたかったのですが、70年代にお聞きした伊東のホテルでのレビュー・ショーのお話など、九條さんからお聞きしたいなと思っております。

予約受付終了の文字がありますが、宇野さんの回だと思いますから、問い合わせて下さい。

 

 

チャンネルNECOにて『美代子阿佐ヶ谷気分』放映。

今月19日、23日に放映されるそうです。

原作は70年代、月刊漫画雑誌『ガロ』に連載された、安部愼一の漫画作品です。

私の『赤色エレジー』を引き継ぎ、地方から出てきた男女の、リアルな阿佐ヶ谷生活を描いております。

09061903

私も、青林堂社長、長井さんの役で友情出演をしております。
上の画像、私の横に居りますのが、編集者役の佐野史郎さんです。私の演技を父親のように見守って頂きました。
奥様から演劇の案内を頂いたのに、BBSに載せわすれ失礼しました。

09091403

上の画像は、劇場公開時の東中野ポレポレにて、監督の坪田義史さんと対談した時の様子です。
放映日時は、チャンネルNECOでお確かめ下さい。

 

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